道南散歩【18】(2013/08/17)

2013/08/17

仮眠して6時過ぎに起床。
畑パーキングエリアはトイレと自販機のみの、パーキング・オブ・パーキングだった。

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やることもないのですぐに出発。昨晩入浴していないので、従妹に会う前に朝風呂でも入って身ぎれいにしておきたい。カミさんに盛岡近郊で早朝から開いている日帰り温泉を探してもらったところ、病院から割と近所にいい感じの温泉があった。

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温泉といっても、喜盛の湯というスーパー銭湯的な温泉だが、早朝の時間帯は料金が割引されるそうで、我々にジャストフィットであった。

お湯は特に匂いや色がついている感じでもなく、温泉っぽい感じはあまりしなかったが、露天風呂に置いてあった壺湯が気持ちよくて、思いのほか長風呂をしてしまった。

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風呂から上がってサッパリ身ぎれいになったところで、従妹と生まれた赤ちゃんがいる病院へお見舞い。
出産の苦労話を聞いたりしつつ、しばし談笑。とはいえまだ出産直後で体力が回復していないはずなので、長居はしなかった。

次の目的地、一関へ向けて出発する。カミさんが久しぶりにドライバ交代してくれるというので渡りに船。ありがたくお願いする。カミさんは高速は怖いというので、国道4号線をひたすら南下。時間は余裕がある。自分は助手席で軽くウトウトしたり、田畑を眺めたり。

国道の道のりはひたすら淡々としている。どこまでも道なりである。高速よりは安心して運転できるが、流石に飽きてくるらしい。ということで前沢まできたところで再び交代。

丁度昼時に差し掛かっているので、先に昼食を済ませることに。

一関は餅の里として知られているらしい。冠婚葬祭の折々に、何かに付けて餅がふるまわれるという話を聞いたことがある。幼い頃、一関に来た時にそんな風習があったかどうかあまり記憶がないが、おばあちゃんの家の庭で餅つきをした記憶はある。とはいえ、それは正月の一般的な行事であって、餅の里だから、ということなのかどうかは知らない。

しかし、今では餅で町おこしをしているらしい。餅の里というのなら、餅料理を食べてみたいと思ったのだが、調べてみると餅をふるまう店がそんなにない。

やっぱり、地元の人はそんなに盛り上がっていない、って奴だろうか。とりあえず道の駅「厳美渓」のレストランで食べられるらしいので、行ってみることに。
この後一緒にお墓参りに行く従弟を誘ってみたら、もちはいいよ。と断られてしまった。そのくらいには普段から食べているのだろうか。

平泉から厳美渓へ方面に抜ける県道を進むと、達谷窟(たっこくのいわや)の鳥居が見えてきた。

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ここは自分が学生のころ、親に連れられて来たことがある。カミさんにも見せてあげようと思ったので、急遽寄り道。

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Wikipediaから引用すると、

延暦20年(801年)、征夷大将軍であった坂上田村麻呂が、ここを拠点としていた蝦夷を討伐した記念として建てた。

とある。懸造りの毘沙門堂が見所だ。

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入場料は300円。毘沙門堂の中も見学することができ、舞台から平泉ののどかな田園を一望することができる。坂上田村麻呂もこの景色を見たのだろうか。

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もう一つ、毘沙門堂の奥の崖に彫られた磨崖仏も見所の一つ。とはいえ、顔の形がかすかに分かる程度でこれをもって見所、と言われても首肯しかねる。
じつは、最初に作られた時は奈良の大仏をもしのぐ巨大な座像だったのだが、明治29年の明治三陸地震の折に胸から下が崩壊してしまい、現在の顔だけの姿になってしまったそうだ。まぁ、砂岩だからな。。。

自分的にはそのバックグラウンドを聞いただけで、趣深く見学することが出来るが、興味のない人にはやっぱり、わざわざ見に来るもの、という感じはしないのかもしれない。

昼時も近づいており、あまり時間がないので境内を軽く一周したら、道の駅へ移動。

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レストランの名前は「ぺったんくん」という。その微妙なところを突いたネーミングに半笑いになる。
昼を少し過ぎており、店内は大盛況。食券方式だが、なかなか順番が回ってこない。

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暫く並んで、ようやく食券を購入したら、相席だった。
地元っぽい人たちは、普通にお蕎麦や丼物を食べているような感じだ。餅を食べている人は観光客っぽい。やっぱり地元民の普段使いではないのだろうな。

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ということで、まずはカミさんが注文した「和風もちセット」850円。
一関にはなんと300種類ものもち料理があるという話だ。本当かな?という気もするが。このセットはその中から選りすぐりの餅を9種類、小鉢に並べた欲張りメニューである。

ちなみに左上から順に、ごま、あんこ、ずんだ、二段目がいなり、大根おろし、生姜、三段目がえび、菜の花、くるみ、の以上9品だ。

餅はとても柔らかく、カミさんはくるみが気に入ったそうだ。
餅メニューはほかにもあり、それらを注文すると、上記の9種とは別に、ねぎ、納豆、しそ味噌の餅も選べるらしい。

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自分は、同じもの二つでは芸がないと思って、「まいたけ丼」を頼んだ。600円。
まいたけと鶏そぼろが乗ったどんぶりで、初めて食べる料理だが、基本的にそぼろ丼であり、外しようがない。

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まいたけ丼だけでは物足りないかと思って、追加でおしるこ(200円)も頼んだが、完全に蛇足だった。。。

Posted by gen_charly