伊豆大島上陸【14】(2014/03/09)
2014/03/09
5時に起きる予定が予想外の快眠により気が付けば5時半。。。
今から出発しても大島温泉ホテルでの入浴は間に合わなさそうだ。
温泉行きを諦めてその分時間に余裕ができたので、落ち着いて朝食を取ることができた。スーパーで買った食パンにアジフライと、昨日の残りのサラダホウレンソウを挟んでサンドウィッチを作ったのだが、これがなかなかで。
サンドウィッチにおけるドレッシングとサラダの存在の重要さに改めて気づかされた次第w
それから、荷物をまとめてチェックアウト。
なんか黙って出ていくことにそこはかとない罪悪感を感じるが、フロントに返却するべきカギもなければ後払いのサービスもないので、ある意味とても合理的なシステムだと思った。。。
今回お世話になった三喜さん。
料金を考えれば、実に快適ないい宿だった。強いて言えば、DIYレベルでもよいので防音対策をもう少し充実してもらえるとかなり良いと思う。
荷解きをして、一日の旅の思い出を語ろうにもヒソヒソ話じゃ興ざめなので。。。
車に荷物を積んで三原山へ向けて出発。天気は薄曇り、気温は10度ないくらいで、昨日同様何とも寒々しい天気だ。
車内も冷え込んでいて、走り出してすぐヒーターのスイッチを入れた。
登山道路を淡々と登り、車内がようやく快適な温度になる頃に外輪山の縁にある登山口に到着。
さすがにこんな時間から登る物好きはウチら位だろう、と思いきやすでに2台ほど車が止まっている。
車を降りて、まずは入念な準備運動。寒いし、運動不足だし、加齢も気になる今日この頃、準備運動も念入りにしておかないと不安だ。
まだ開いていない土産物屋の間の道を通り抜けると、三原山展望所がある。
三原山はカルデラ式の火山で、カルデラ原の向こうに内輪山がどっしりと構えている様子がここから眺められる。
この内輪山は安永の大噴火(1777~79)の時に形作られたものだそうだ。
内輪山の斜面には1986年の噴火の時に火口からあふれて流れ下った溶岩が、28年を経た今も植生が戻らないままの姿で残っていて、遠くから見るとプリンのカラメルシロップのようにも、あるいは信玄餅の黒蜜のようにも見える。
これからその内輪山の山頂を目指すわけだが、ここから見ると山頂まで結構距離があるような気がするのだが気のせいだろうか。
というわけで、登山スタート!
登山と言いながら、実はここは外輪山の縁なので、カルデラの底まではいったん下り坂になる。
今回歩いたルートのGPSログ
また、登山道と言っても内輪山の山頂まで道が舗装されていてサンダルでも気軽に歩けるほどなので山登りをしている実感は非常に乏しい。
三原山展望所で山を見たらそのまま帰ってしまう人が結構多いらしいのだが、これだけ歩きやすい道が整備されているのにもったいないな、と思ってしまう。
登山道の所々に土管を倒したような構造物がある。これは万が一火山が噴火した時に逃げ込む避難シェルターで、ここへ逃げ込めば噴石などの直撃を避けることができる。
とはいえ、もし噴火してここに逃げ込むことになったら、当座の命をつなぐことは出来るかもしれないが、噴火が収まるまで生きていられるのか?とか、噴石は避けられたとしても溶岩や火山ガスが降りてきたらどうなってしまうのか?とか、そんな状況の時に誰がどうやってここまで助けに来てくれるのか?とか、色々な不安と闘うことになりそうだ。。。
歩き始めて15分ほどで、うず高い溶岩のかたまりが見えてくる。これが上述の86年噴火で流れ下った溶岩流の先端部分だ。
傍らに立つカミさんの大きさで大体の高さがイメージできるかと思う。
そして、この辺りまでほぼ平坦だった道が内輪山への登りになった。
登山道は九十九折りになっており、傍らの看板にはここから頂上まで約7分と書かれていた。
標高差はそれほどでもなさそうだが、割と急な道になっているので、本当に7分で登れるか?という感じがしなくもない。。。
一つ目の折り返し地点まで来たときに、溶岩を削り取った斜面に、、、
つらら!
やっぱ寒いんだなぁ。。。
割としっかり防寒対策をして来たので歩いているうちはあまり寒さを感じることもないが、ここでじっとしていたらあっという間に体温を奪われそうな気がする。
しかもつららだけでなく氷筍まで。。。
二、三度折り返した所に休憩所があったのでそこで小休止。
背の高い草木が生えない斜面なので、見晴らしは非常に良好なのだが、天気がすぐれず何とも。。。
こんな所にウォーリー。。。じゃなかった火山の観測機器が設置されていた。
何を計測する機械なんだろう?
それからほどなくようやく内輪山の縁に到達。再び時計に目をやると約10分経過していた。
結構時間がかかったような気がしていたが、意外とそんなものなんだな。