中央防波堤と東京ゲートブリッジ【1】(2014/10)
※気が付けば、この記事の散歩に出てから5年以上たってしまった。。。
この間子供ができたり転職したり家を引っ越したり、業務多忙だったりで、なかなか更新がはかどらなかったが、昨今の新型コロナ禍でテレワークになったことで時間ができ始めたので、少しずつ更新していこうと思う。
この記事も今更感がなくはないが、当時ほとんど書き上げていたもので、このままお蔵入りするのも悲しいから公開することにした。
ということで、記事の内容は現状と異なっているところもあると思うが、ご了承のほど。
八丈島へ向かうフェリーのデッキから、遠くに青く光り輝く橋を見つけて、カミさんがあれは何?と聞いてきた。
その橋は「東京ゲートブリッジ」といい、東京湾岸の埋め立て地の一番海寄り、若洲と中央防波堤を結んでいる。近年混雑著しい高速湾岸線の混雑緩和と、2020年の東京オリンピックを控えて東京の新しいシンボルとして2012年に開業した新しい橋である。
一度歩いて渡ってみたいね、とカミさんが言い、確かに面白そうだな、と思ったので行き方を少し調べてみると、若洲側にはキャンプ場やゴルフ場がある関係で、新木場駅からゲートブリッジの最寄までバスが出ているらしい。
一方、中央防波堤側は東京テレポート駅からバスが出ている。
若洲から渡って中央防波堤を抜けて東京テレポート駅に戻るルートは散歩するのに適当な距離感でなんだか楽しそうだ。
ただ、問題なのが中央防波堤側。
中央防波堤(以下中防)は防波堤という名前を名乗っているが、地図で見ると分かるとおり、かなり巨大な埋め立て地だ。
この埋立地に何があるのかというと、これといったものがないのである。
東京湾の埋め立て地の殆どは都内で排出されたごみを埋め立てて造られていることはよく知られていると思うが、この中防も例外にもれずごみの処分場となっている。
そういう場所だけに一般ピープルがふらりと立ち寄れるような店も公園も一切ないのである。
流石にそんな道をひたすら歩くのはダルい。
で、何かほかにアクティビティはないかと思って調べているうち、ふと、小学校の社会科見学でこの中防に来たことを思い出した。
その時は最終処分場の中をバスに乗ってあれこれ見学したような記憶があるので、もしかしたらそういう見学ツアーで一般公開されているものもあるんじゃないかと思って調べてみると、あるある。
「大人のための環境見学会」というツアーで、週に一度くらいのペースで実施されているようだ。
このツアーは見学に要する時間が2時間ぐらいということで、散歩コースに組み込むと丁度いい感じだ。
当たったら行ってみようと思い、往復はがきで申し込みをしておいたら、しばらくして当選を知らせるはがきが届いた。
この見学会は午前中の開催ということなので、コースは当初予定していた若洲側からじゃなくて中防側から逆回りのコースになりそうだ。
で、これでコースは決まったなぁ、と思っていたのだが、折角ゲートブリッジを渡るのだから橋のことをもう少し詳しく調べてみようとさらにネットをチェックしていたら衝撃的な一文を見つけてしまった。。。
「徒歩で橋を渡る場合、東京ゲートブリッジの中央防波堤側に降りることはできません。」
はい!?
橋って公道じゃないの?車は通り抜けできるのに歩行者が通り抜けできないって、平成新島トンネルかよ!
中防側に降りられないということは、当然登る事も出来ないわけで、これはゆゆしき事態。。。
見学会はせっかく当選したのだからぜひとも参加したいところだが、そうすると見学の後で一度東京テレポート駅まで戻って、りんかい線に乗って新木場に行き、そこから若洲へバスで移動してゲートブリッジを渡ってまた戻るといったコースになってしまい、これはかなり頭悪そうだ。。。
見学ツアーが当たってしまった以上、折角だから参加したい。とはいえ、頭悪いコースを辿ってまで無理くりゲートブリッジを渡るのもなんか違う気がする、ということで、ゲートブリッジ踏破はまた後日に譲るとして、午後は船の科学館とかその辺の博物館めぐりでもしてお茶を濁して帰ろうということになり当日。