お伊勢参りと三河湾の離島めぐり【6】(2015/04/27)
2015/04/27
今回ウチらが宿営地とした駐車場は、五十鈴公園にほど近い所にある駐車場。
ネットで検索して見つけた駐車場だ。
道路を走っていると見落としてしまいそうなほどこじんまりとした駐車場だが、トイレなどは完備されており、内宮までも程よい距離にあるなかなかの穴場だった。
駐車場は無料なので、このままここに置いて歩いて行こうかと思ったが、やはり参拝するならちゃんと外宮から巡るのがスジだろうと考え、結局外宮の駐車場へ移動した。
外宮前の駐車場は有料だと思うが、平日だからか、はたまた早朝だったからか無料で停めることが出来た。
伊勢神宮と言えば日本を代表する観光名所、2014年には20年に一度実施される遷宮があったこともあり、休みの日などは身動きも大変なほどの混雑だという。
早朝とはいえある程度の混雑は覚悟してやってきたのだが、平日の朝7時半の境内にはまだ人影もまばら。これぞまさに早起きは三文の徳、である。
ひと気もまばらな静謐な参道を歩いてゆくと、右手側に正宮(しょうぐう)が見えてくる。
前述のとおり、伊勢神宮は20年に一度、遷宮を行って社殿を新しく作り変えるしきたりがある。
そのため、現在見える社殿の脇には同じ大きさの古殿地と呼ばれる空き地がある。
この空き地につい昨年まで旧社殿が建てられていたのだ。
正宮の鳥居をくぐると、そこから先は撮影禁止だ。
真新しい拝殿を柵の外から眺めつつ、赤ちゃんの無事と、仕事の安泰をお祈りしてきた。
正宮背後の分岐道を入るとほどなくあるのが風宮(かぜのみや)。
そしてそこからほど近い場所に土宮(つちのみや)。
さらに階段を登ってゆくと多賀宮(たかのみや)が鎮座している。
いずれも遷宮の際に建替えられて真新しい姿になっており、その横には古殿地が設けられているのも正宮と同じだ。
参道に沿って他の拝殿も一通り見学しつつ、せんぐう館の所から外に出てきた。
ここから内宮へ向かう前に、外宮からほど近い場所にある月夜見宮(つきよみのみや)にも行ってみることに。
地元の高校生たちが、学校へ向かって通学路を急ぐ。そうだよね、今日は平日なんだよね。純粋そうなふるまいの少年少女(当社比)を見ながら平日に旅が出来る幸せを噛みしめる。
10分ちょっと歩いて月夜見宮に到着。
外宮となんとなく雰囲気の似た拝殿だった。
参拝を済ませ、いよいよ内宮へ。
宇治橋を渡ると境内になる。
見よ、この青く澄み渡る空と美しい参道を!
伊勢神宮は以前から一度訪ねてみたいと思っていた場所だったが、参拝客の多さでうんざりするのが嫌でなかなか足が向かなかった。平日早朝というラッキーもあるが、このタイミングで来れてよかったと思った。
参道を奥へ奥へと歩いてゆくとやがて正宮へ上がるための階段と鳥居が見えてくる。
こちらも外宮同様、鳥居から先の撮影は禁止となっている。
出雲大社のような壮大な感じではなく、質素かつシンプルなのに凄い存在感と威厳に満ちている。それなのに周囲の自然に溶け込んでいて、なんというかとても心地よい空間と感じるのは、やはり自分が日本人だからなのだろうか?
という訳でメインディッシュから先にいただいた格好だが、無事に参拝を済ませられたので、今度は来た道を戻りつつ他の拝殿へも参拝してみたい。
と言うことで、荒祭宮(あらまつりのみや)。
それから、五十鈴川の支流を渡った反対側にあるのが風日祈宮(かざひのみのみや)。
元寇の時に神風を吹かせたのがこの神様なんだそうだ。
来る時とは別の参道を抜けてゆくと、建物の中に白馬がいるのが見えてきた。
全く身動きもせずじっとしていたので、最初は置物かと思っていたのだが、近づくにつれ本物であることに気が付いて驚いた。
ここは御厩といい、中にいるのは神馬(しんめ)と呼ばれる皇室から贈られた馬で、毎月1が付く日には神職と一緒に参拝もしているそうだ。
皇室行事を務めた馬だけに、とても落ち着いており、周りに数人の人が取り囲んでワイワイ言ってても、全く動じることもなく佇む姿は実に立派だった。
そして最後に、
カミさんの安産を祈りに子安神社を参拝して再び宇治橋から神宮を後にした。
徐々に団体を乗せたバスが到着し始め、続々と団体客を吐き出し、来た時よりだいぶにぎやかになってきた。やはり早起きは三文の徳である。
実は他にもあれこれ見て回っているが、自分の貧弱なボキャブラリではこれらを的確に表現できそうにないので端折らせてもらう。