会津磐梯・那須塩原ドライブ【3】(2018/06/17)
2018/06/17
起床して、カミさんとチビは旅先恒例の二人散歩に出かけて行った。
寝床に道の駅裏磐梯を選んだのは、五色沼を散策してみたいと思ったからだ。
というわけで、朝食を済ませたら、五色沼の近くの駐車場に移動して散策開始。
遊歩道入口のマップを見て散策ルートを頭に入れる。
五色沼は柳沼、青沼、るり沼、弁天沼、竜沼、みどろ沼、赤沼、毘沙門沼など複数の沼で構成されている。
沼によって湖面の色が異なることから、この名がついている。
それらの沼を縫うように遊歩道が整備されている。
五色沼は、1888年の磐梯山の噴火の際、山の一部が崩壊し、流れ下った土石流や噴出物によってが川がせき止められて作られたものだ。五色沼の周りに点在する檜原湖や秋元湖などの湖も同様である。
この噴火で麓のいくつかの村が完全に埋まり、400名以上の犠牲者が出ており、これは明治以降の火山災害の中では最大の被害とのこと。
地図で見ると、この辺りは沼だらけである。当時、この辺りは官有地で、植林などを行って植生を復活させることができたら安価に払い下げるという通達が出たことで、地元の有志が植林事業等の整備を行っている。
なかなか植生は定着せず苦労も多かったようだが、やがて根付いてゆき、辺りは一面の森と化した。
それで晴れて民有地となり、観光開発が行われ、今の姿があるということだ。
遊歩道を歩いて行くと青沼が見えてくる。ごらんの通り小さな沼だが、その名に違わず湖面はきれいなアクアブルーの色で満たされている。
続いてるり沼を目指す。るり沼は目と鼻の先だが、遊歩道側の木々が茂って見通しがあまりよくなかった。
肉眼で見ていれば複数の景色からその姿を合成できるが、写真に撮っても絵にならない。
なので、横目で眺める感じでそのままさらに進む。
弁天沼に差し掛かってほどなく、すれ違ったハイカーから、この先でクマが出たらしい、という情報を得る。
クマに遭遇したらひとたまりもない。散策はここで打ち切りとせざるを得なかった。
また機会があったらゆっくりと散策してみたいものである。
車に戻り、今度は猪苗代湖を目指す。裏磐梯ゴールドラインを通って猪苗代湖方面に下る。
2人はリアシートで眠ってしまったので、途中の駐車場で一休み。
眼前に猪苗代湖の広大な水面が広がっている。
振り返ると磐梯山がそびえたっている。山頂に向けて急斜面が続いていて、ナーバスな感じがする。
爆発により山体崩壊したということなので、火砕流でもマグマでもなく、こんな感じの山そのものが木っ端微塵になって麓に流れ下ったということだ。
その時の様子を想像しながら眺めていると背筋が寒くなってくる。