会津磐梯・那須塩原ドライブ【4】(2018/06/17)
やがて山を下り、猪苗代湖の湖畔に出る。日本で4番目の面積を誇る湖だけあって、対岸はずっと遠くだ。
遊覧船が運航されているというので、乗りに行ってみた。
遊覧船が発着する翁島という港に行き、乗船券を購入して船の到着をしばし待つ。
港の岸壁で写真を撮ったりしていたら、沖合から巨大なスワンボートみたいな船が入港してきた。
乗船して程なく出港。自分は例によって船酔いを避けるためにデッキにいようと思ったのだが、カミさんはチビが落ちると危ないから中にいるというので、最初は室内の席に座る。
まぁ、湖なら船酔いの心配はいらないか。。。
チビが初めて乗った船は仁右衛門島の手漕ぎ船だったが、こういうエンジン付きの大きな船にはどんな感想を持つだろうか。
さっきから窓から顔を少し出して湖面をじーっと眺めている。魚でも探しているのだろうか。
暫くの後、デッキに出てみようという話になった。
デッキはフェンスが大人仕様で、チビくらいの体だと容易にすり抜けて転落してしまいそうで、ちょっと不安になる。
湖岸の山の上に風力発電の風車が連なっているのが見える。つい先日銚子に行った時にも見ているので、「風車!風車!」とテンションが上がる。
最初のうちは恐る恐る眺めているような感じだったが、気が付けばキャッキャ言っている。楽しんでいるようで何よりである。
遊覧船は湖の一画を遊覧して30分ほどでまた港に戻ってきた。思ったよりあちこち行かないんだな。
それから昼食を食べに近くの道の駅に移動。道の駅ばんだい、というところだ。
残念ながらめぼしい食料にありつけなかったが、敷地に隣接して芝生の広場があって、チビをひとしきり放牧した。
脇には磐越西線の線路が通っている。電車がカーブを快調に下ってきたので一枚。
で、昼食にありつけなかったので、改めて近隣でどこか食べられるところがないか探すと、夢見亭という蕎麦屋が高評価だという情報を得たので、訪ねてみることに。
古民家を改築したものと思われる趣ある店だ。
座敷に通される。田舎に来た時のようなまったりとした気持ちになる。
昼時は過ぎているので、店内は閑散としている。
まず最初に運ばれてきたのがこのあたりの郷土料理であるこづゆ。貝柱で出汁を取ってキノコや根菜、豆類を煮た澄まし汁で、実に上品な味わいだった。
自分が頼んだのは、そばもち膳。
手前にあるのがじゅうねんもち。じゅうねんみそというごま味噌で和えた餅だそうだ。
蕎麦も餅もどちらも香ばしい。田舎に来たなぁ、としみじみ感じさせられる味だった。
カミさんは天ぷらそばを注文。なんか最近天ぷらを頼んでいることが多い気がする。
さて、腹も満たされて、そろそろ今日の寝床を考えなければならない。
車中泊が2日続いて流石にいくらか疲れてきた。1日くらい温泉にゆっくり浸かって、足を伸ばして寝たい。そんな話をカミさんに伝えると、カミさんも同じことを言っていた。
とはいえ、それほど予算もないので、素泊まりで構わないので安いところが良い。
そんな条件でネット検索すると、那須の塩原温泉に素泊まりで安く泊まれる温泉宿を見つけた。
塩原温泉は栃木にあり、東北道から少し山へ入ったところなので、ここからだと若干距離が離れている。
が、布団で大の字になりたい一心で一路塩原温泉を目指すことに。
お世話になるのは静観荘という旅館。畳敷きの和室だが、我々にとっては十分。
正確な値段は忘れてしまったが、素泊まり料金は格安だった。
部屋は古さがあるものの清潔で、一日足を伸ばして寝るための場所と考えれば十分すぎるほど快適である。
温泉も気持ちの良いものだった。
チビも思う存分寝相悪く寝ていた。