川越散策・宝登山【4】(2013/11/03)
2013/11/03
夏場の登山なら気温が低いうちに登り始められるよう、早起きをするのだが、この時期だとただ寒いだけになりそうなので、ややのんびりと7時半に起床。
朝食は、昨日買ったひびきの焼き鳥。
一日車に置いていたので、冷たくなってしまったが、意外にも肉は柔らかさを保っていて、温め直さなくても充分美味しく食べられた。
食事を済ませ、8時過ぎに出発。
まずは最寄りの親鼻駅から秩父鉄道に乗って3駅先の野上駅へ移動。
10分ほどで野上駅に到着。
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今回散策する登山道は、長瀞アルプスという別称があるそうだ。大きく出たな、という思いもなくはないが、稜線に沿って歩くコースは、木立の間から盆地や秩父山地を望むことができ、その様子がアルプスのそれに似ているということで、名付けられたものだそうだ。
駅前からまっすぐ伸びる道を歩き、万福寺という寺のところで左へ入ると、ほどなく登山道が始まる。
始めは緩やかな勾配の広い登山道で、体慣らしに最適。
10分ほど進むと幾分傾斜が出てくるが、それでも急坂というほどではなく、相変わらず淡々と進んでいく感じだ。
やはり紅葉の季節ではない。ほとんどの木々は未だ濃い緑色の葉を広げている。わずかに黄色く色づいているイチョウなどもあるが、これで紅葉を楽しめ、と言われたら、それはちょっと無理がある。
坂を登りきると尾根に出て勾配が緩やかになる。
しばらく進むと分岐だ。
左は緩やかな下り勾配、右はやや急な登り勾配だが、ここに看板の類がなく、どっちへ行くのがよいか迷う。
まぁ、山登りをしているのだから、上に行っておけば間違いないだろう、と右の道を進んで見たが、結果はどちらも正解。
勾配を登りきると小さな広場があり、その先で先ほど別れた登山道が再び合流していた。どうせ合流するなら下の道でよかったか。。。
広場は木立に遮られて周囲の景色は殆ど見えない。なので、息を整えたら出発。
この辺りは杉が多く植林されているようだが、登山道に沿った場所にある杉は、いくつか根っこからめくれ上がるようにして倒れている。多分先日の台風の時に倒れてしまったのだろう。
杉は深く根を張らないので地面の保持力が弱いらしい。また近年、林業従事者の減少によって手入れが行き届かなくなっており、そのせいで日光が下まで届かずに、下草の成長が悪くなってしまい、それが保持力の低下に拍車をかけているそうだ。
そうした状況で地震や大雨があると、容易に山崩れを起こしてしまう。
近年異常気象が起こりやすくなっていることもあるが、山自身の保水力の低下も、土砂災害が頻発している要因になっているらしい。
やがて舗装された林道に出てきた。ここまで1時間ほど。距離でいうと、7割くらいの進捗か。
ここからちょっとの間、林道を進むと。。。
「毒キノコ注意」の看板がある。山頂を目指すにはここを左に入るのだが、この先が今回の登山(というかハイキングといった方がふさわしいか。。。)で最大の難所である。
何が難所かって、これをごらんよ。。。
ケーブルカーの線路かと思ったよw
写真のとおり、ここから頂上まではひたすら階段である。
登る前から心を折りに来る嫌な感じの登山道だが、ここを登らない事には頂上にたどり着くことはできない。頂上にたどり着くことが出来ないと、お昼ご飯が食べられない。お昼ご飯が食べるためには、ここを登るしかない。
ということで、グダグダ言わずに登りましょう。
登り始めると、見た目ほどにキツくはなかった。所々で小休止して息を整えつつ、15分ほどで登り切った。
ここが宝登山山頂である。
広場自体は周囲を木立に囲まれており、思ったより景色が開けないのだが、広場の一段下に梅園があって、その辺りは木々が刈られて展望が得られた。
少し梅園の方に下ったところから撮影してみたのが上の写真。若干もやっているのが残念だが、長瀞の盆地とその真ん中を悠然と流れる荒川の姿が一望できる。
さて、大した苦労もなく頂上に着いたが、それでも頂上は頂上。ご褒美タイムである。
今回もインスタントラーメンを持参した。
リフィルのカップヌードルが安く手に入ったのでそれを2つと、カレーそば。
やかんが一度に1リットルしか沸かせないので3人分だと2度に分けなければならない。
周囲を見回すと、容量が5リットルくらいありそうな寸胴鍋で料理をしている人がいる。何を煮込んでいるのだろうか。。。その鍋を見ただけでなんだかおいしそうに思うほどだったが、考えてみればここまで持って上がってきたのだから大したものだ。