加波山に登ろう【3】(2021/04/11)
昼ごはんも無事済ませて、ついでに休憩もできたので、ようやくホッとした。頂上での食事は叶わなかったが、まぁ致し方なし。
地図を確認すると、山頂はまだもう少し先らしい。もうここまで来たら、無理に頂上を目指さなくてもいいような気もしたが、折角なので、もう少し歩いてみよう。
道は幾分穏やかになり、ここは気分よく歩くことが出来た。
で、数段の階段の先にお社が見えてきた。ここが加波山三枝祇神社本宮であり、山頂とのこと。ようやく山頂に着いたー。
周囲に山頂を表す看板や石碑等がなく、あまりピンとこなかったが、一等三角点はここにあるそうだ。
ちなみに、さっき昼食を取った加波山神社中宮本殿を山頂と書いている人が散見されたが、こちらの加波山三枝祇神社本宮の方が正しい(GPSログで確認した)。
確かにあっちの方が険しい場所なので、山頂っぽさはここよりも上だが。
しかし、ややこしい話である。
大抵山をご神体にしている神社や寺は、山頂の神社を奥社とか本宮と名付けていて、麓の神社との紐づけが出来ているのだが、加波山はこれまで見てきた通り、山頂エリアに、親宮、本殿、たばこ、中宮本殿、本宮、本宮拝殿、と言った具合に神社が点在している。名前も見た目も似通っているので、どれがどれだか紛らわしいことこの上ない。
一応、区分けとしては、加波山神社が中宮を、加波山三枝祇神社が親宮と本宮をそれぞれ管理している。今、しれっと名前を出したが、加波山の名前が付く神社は、「加波山神社」と「加波山三枝祇神社」という二つの神社があるのだ。
で、加波山三枝祇神社は略称として加波山神社を名乗っていたりするから話がさらにややこしくなる。
なので記事によって、どの神社がどちらの神社の摂末社なのか、そもそもなんという名前なのか、記述が錯綜しているのだ。
これでは参拝者が混乱しない訳がない
(自分も何度もいろいろな記事を調べたりしてようやく理解できた)。
なぜそのようなややこしいことになっているのかと言うと、加波山神社は山の東麓にあたる石岡市方面で信仰されている神社で、加波山三枝祇神社は反対に西麓の桜川市(旧真壁町)方面で信仰されている神社なのだ。
元々山の両側で別々に信仰されていた神社がそれぞれ山頂に拝殿を建てたのであんなことになっているわけだ。
略称で語ると同じ名前になってしまう二つの神社、有名な名前に似た(と言うか同じ)名前を付けて、客を取り合う構図、と言うことはないだろうが、偶然と言う感じがしない。わざと混乱させる目的でやっているのだとしたら困ったものである。
頂上からもう少しだけ進むと、加波山三枝祇神社本宮拝殿の建物があり、そこで道が下山道と、足尾山方面に分かれる。
下山道は麓の方で登山時に通った道と合流するルートになっている。
まぁ、チビたちも程よい疲労感を感じているころだと思うので、この辺で下山したい。
ちなみに、加波山三枝祇神社本宮拝殿の写真は撮影し忘れてしまった。
ということで下山道の方へと進む。
下山路を少し進むと、登りの時にも交差したNTTの作業用道路にぶつかる。相変わらず道はきれいに整っているが、車が来る気配はない。
ここは道を突っ切って、まっすぐ下山ルートをたどる。
(NTTの道からも麓に降りられなくはないが、入り込むと、とてつもない遠回りになる。)
登山時や稜線縦断時は、少ないながらも時折すれ違う人がいたが、下山中は全く誰ともすれ違わない。
間違った道を通っているのでは、と不安に感じるほどだ。
まぁ、GPSで測位しながら歩いているので、ロストしていないことは分かるけど。。。
まぁ、そんなわけで、落ち葉の積もった登山道の真ん中で小休止。
下山路は子供たちは容易にスピードを上げるので気が抜けない。
たぶん親よりははるかに運動神経が良いと思うので、彼らにとって訳ないことなのだろうが、親からするといつ躓いて転ぶんじゃないかと思ってハラハラするのである。
そんなハラハラをよそに、どんどん先に行ってしまう。
下山路は、これといった見どころがなく、というか、チビたちがさっさと行ってしまうので、あってもじっくり見ることもできない。と言うかないんだけど。。。まっすぐ90分ほどで、行きに通った登山道に合流した。
なんか見覚えのある風景だな、と思ったら、天狗之庭だった。
この鳥居、行きの時は天狗之庭関連か、と思っていたが、どうやら違うようだ。
というか、逆回りの方が体力的、精神的に楽だったような気がする。
で、駐車場まで無事戻ってきた。全部で7時間弱の行程だった。
荷物を降ろしてようやく一安心。
が、子供たちはまだ体力が有り余っているようで、お互いの車を行き来して遊んでいる。
すぐに解散も可哀そうだろうということで、少し遊びの時間になった。
自分はもう疲労困憊である。帰り道の運転もあるので、少し仮眠することに。
仮眠している間、バドミントンをやったり、電車ごっこで遊んだり、大いに楽しんだようだ。
しかし子供は元気だね。
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チビを連れての山登り第4弾も無事に終わった。
子供でも楽しめるような見どころは少なかったので、家族3人で登っていたらチビは飽きたかもしれない。
みんなで登ったからこそ、楽しい登山だったような気がする。
もっとも、険しいところに建つ神社があったりするあたり、なかなかシブくて、個人的には結構楽しめた。
次回はもう少し険しい山もチャレンジできそうだ。次に登る山はどこだろうか。