大洗で磯遊び【１】（2021/08/01）

ここ最近、チビに生き物ブームが到来している。
芋虫を捕まえて飼育したり、セミの幼虫の羽化を観察したり、メダカを貰って飼育したりと、あれこれチャレンジしている。
まぁ、献身的に世話をするところまでは至っていないので、専ら世話は親の役目になっているが。。。 

家にはどこで貰ってきたのか、動物図鑑のようなものがいつの間にか増えていて、このところのチビのバイブルになっている。
そんな姿を見ていたカミさんから磯に行かない？と持ち掛けられた。 

家から最寄りの海岸といえば東京湾だが、あの辺に磯はない。磯のあるところとなると、房総半島か三浦半島のかなり南の方まで車を走らせなければならない。
一方、太平洋側に目を向けると外房や茨城辺りの海と言うことになるが、これまたなかなか遠い。。。 

どこに行こうかと地図とにらめっこしていて、茨城のひたちなかにある磯崎海岸というところが目に留まった。
なぜここが目に留まったかというと、磯があるのはもちろんだが、近くに漁港があったからである。 

漁港と言えば堤防釣りだ。ここ最近釣りに行けていないのでそろそろ行きたいな、とだいぶ前から思い続けてはいるのだが、コロナ禍による漁業関係者および釣り人の感染防止という観点で、漁港への関係者以外の立ち入りがほぼ一斉に禁止されてしまっている。

まぁ、釣り人のマナーの悪さについては、コロナ以前から再三指摘されてきたところで、漁業関係者を常に悩ませて続けていた問題だったので、この機に乗じて閉鎖させた、という側面もあるようなのだが。

とはいっても、全部が全部閉鎖となっている訳ではないようで、新しめの日付で「〇〇漁港で釣りしてきた」なんて記事もあったりする。だが、感染者数が増減を繰り返している昨今、急遽閉鎖になるようなこともあるらしく、開放しているかどうかは行って見ないと分からない。
どこが立ち入り可能で、どこが立ち入り禁止か、といった情報はネットでもあまりまとまっていない（というか大々的に書いてしまうと、開放しているところに釣り人が集中してしまうので書けない）。あっても情報が古かったりして参考にならない。

我が家からだと、最寄りの堤防に行くのにも数時間程度かかるので、準備して現地に行って閉鎖してました、だと一日無駄になるし、徒労感が半端ない。と言うことで行くに行けない状態だったのだ。

だが、別の用事のついでなら閉鎖されててもそんなにガッカリしなくて済む。
チビと磯で戯れて、飽きたら漁港に移動してみて、できそうならチビに釣りを体験させる、と言うプランも面白そうだ。

 

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2021/08/01

ということで、ひたちなかに向けて高速を走る。目的地の磯崎海岸には１１時を少し回ったところで着いた。
が、県道沿いに何カ所か点在する磯場の近くの駐車場は軒並み満車状態。

車窓から時折見える磯に家族連れが点々と磯遊びに興じている姿が見えたので、駐車場が混んでることは予想してはいたが。。。

２度ほど往復して、車の動きがありそうな駐車場を見つけてすかさず入る。
５分くらい片隅で待っていたら出庫していく車があったので、そこに無事停めることが出来た。

準備を済ませて早速磯に降りてみる。
波打ち際の辺りにはこれといった生き物が見当たらない。人の気配を察して隠れているのか、ほかの子供たちにあらかた採りつくされたのか。。。

今回半分勢いで来てしまったので、磯遊びの道具を揃えるのが間に合わず、家にあった虫取り用の長さ１ｍくらいの網とおもちゃのスコップと虫かごのみ、という、見る人が見たら真面目にやる気あるのか！と怒られてしまうような装備しかない。

まぁ、観察したらリリースするし、デカいものは狙わない予定なので、なんとかなるだろう。

・・・と思っていたのだが、持参した虫取り網は口が丸いので、生き物が岩の隙間に逃げ込んだら全く手が出せない、という初歩的な問題に気づく。まして、おもちゃのスコップなど波洗う磯場では何の役にも立たない。

まぁ、チビは何度かそのスコップでチャレンジしていたがｗ

この辺りは足場が大きな岩盤で、岩をどけて生き物を探すということが出来ない。タイドプールも小さいものしかなく、イソギンチャクくらいしか見当たらない。
それでも何度か網をシャカシャカやって、小魚を２匹捕まえたが、これでは不完全燃焼だ。

そこで、少し離れたところにある丸石の転がる浜の方まで足を伸ばしてみた。

いるいる。岩のそこかしこにカニカニカニ。
すばしっこいのでなかなか捕まえられないが、それでも頑張って何匹かゲット。

すんでのところで逃げられてしまうのが悔しくて、思わずムキになってしまう。それを早々に飽きたチビが傍観している。
熱中しすぎて、肩下げとポケットに入れていたスマホにしこたま波をかぶってしまった。

常陸の磯の黒岩にわれ波ぬれて蟹とたはむる。。。

いい加減退屈になったチビがおなかすいたーと言い出したので、カニ集めはこれでおしまい。
食える奴なら持ち帰るのだが、この大きさではダシにもならないだろうから、観察が済んだらリリース。

磯場の隅の空いているところで持参したおにぎりをほおばるランチタイム。

腹が膨れたらチビのテンションも回復したようだ。もう少し磯で遊ぶという。
水中を覗くための水中スコープ、というか箱めがね、というか、そういうやつを従姉から貰っていたので、使ってみたいと言っているが、、、

その使い方は間違ってるぞｗ
流石に波洗う海岸で水中を覗くのは怖かったみたいで、結局チャレンジできず。。。