鎌倉・江の島散歩【5】(2023/11/27)
江の島弁天丸:
その弁天丸はこんな感じの船である。小さなボートだ。今日は観光客が少ないせいか船も閑散としている。
小学生はライフジャケット着用が必須とのことなので、チビがジャケットを着込んだらウミガメみたいな姿になった。
船に乗り込むとまず船室がある。その先にデッキがあるのでそこを陣取ろうと思ったら、チビは行きたくないといって聞かなかった。最近すぐ快適な方に流される。。。
カミさんが何度か、デッキに行こうよと誘ったが頑なだったので、じゃあウチらは外にいるからそこで見てなさいと言って我々2名だけがデッキへ。
我々が着席したらほどなく出港となった。江の島へはこれまで何度か訪れているが、いつも江の島大橋を渡って島に行っているので、このポジションからの眺めは初めてである。
船の上から藤沢の町が見えた。海に近い町で暮らしてみたいなぁ。
島の北側には人家や店の類はなく、ゴツゴツとした荒磯が続いている。こんな風になっていたことも知らなかった。
船の旅はわずか5分ほど。あっという間に岩屋港に到着。
岩屋港は自然の岩礁を一部コンクリートで整備しただけの簡易的な港だった。
そこから岩屋洞窟方面へ磯伝いの遊歩道が伸びている。岩礁には観光客や釣り人たちが繰り出していて、磯の様子を眺めたり、竿をしゃくったりしていた。
やがて岩屋洞窟へ向かう空中回廊が見えてくる。一度3人で洞窟の前まで行ったが、入場料が500円かかると聞いてカミさんが見学を躊躇った。まぁ、自分もどうしても見たいわけでもなかったのでそのまま引き返し、そのまま山の上の方へと続く遊歩道へと進んだ。
時間はもう少しで14時になろうかというところ。ぼちぼち昼食にしたい。ガイドブックを見たカミさんが、江の島の中にある遊覧亭かとびっちょという店で食べたいと希望していた。
遊覧亭はこの坂道を登った先にあるので、まずそっちを見て食指が動かなかったらとびっちょに行ってみようとなった。
で、その坂道というか階段の傾斜がまた急で、しかも延々と続いている。一気に山の頂上まで上がるようになっているので、一気に上がったら久しぶりに足が震えた。
途中、龍宮(わだつみのみや)や、奥津宮(おくつみや)といった神社の社殿がある。いつもならお参りしてとなるところだが、早く食事にありつきたくて素通りしてしまった。思い返せば江ノ島には何度も来ているのに、この辺の神社へのお参りを一度もしたことがない。なぜだろう?
遊覧亭:
さらに進んでいくとようやく遊覧亭が見えてきた。軒先に出ているメニューを見て少し思案した後、ここの店で食べることにした。
流石に食事時を過ぎているので店内は落ち着いていた。奥の小上がりの窓際の席が空いていたのでそこを陣取った。オーシャンビューをひとりじめできる特等席だ。
メニューを見て料理を決める。カミさんは来る前からシラスが食べたいと言っていた。生シラスか釜揚げシラスかの選択肢があり、シラスのみの丼の他、アジやエビなどの海鮮とのハーフが選べるようになっていた。我々のメニューはそれですぐに決まったのだが、チビがシラスは食べたくないと言い出した。じゃあ違うものにするか?と聞くが、メニューの中で食べたいものがないというので困ってしまった。
暫くあーでもない、こーでもないと議論した末、結局カツ丼を頼むことにした。
というわけで暫くして運ばれてきた。自分は生シラスとエビのハーフ。新鮮な生シラスは臭みもなくてとても美味かった。シラスがダメだった場合に備えてエビを保険にしたのだが全くの杞憂だった。
カミさんは釜揚げシラスとアジの刺身のハーフ。こちらもまた同様。アジはそれはそれで美味かったが。
そしてチビのカツ丼。最初はあまり食べたくないような顔をしていたのだが、食わせてみたらおいしーと連呼しながらパクついていた。そしてシラスも少し食べさせてみたが、案の定おいしい!と言って、取り分けた分をきっちり平らげていた。最近変な食わず嫌いがあって困る。友達の影響だろうか。
というわけで大変美味しゅうございました。
お腹が満足したので、後は島を散策すれば今日のアクティビティはおしまい。
散策といっても、展望台を見つけたら景色を眺めて、花壇を見つけたらお花を愛でて、みたいな散策だったが。
ちなみにこの登り道を少しでも登りやすくするために、有料のエスカレーターも設置されている。帰り道なので乗らなかったが。
そして程なく島のメインストリートまで出てきた。歩き疲れもあって、あまりあちこち行ってみようという気にならず、ほとんど素通りとなってしまった・・・。
ひばり湯:
さて、後は大船へ帰るだけだ。帰り道はもちろん湘南モノレールだ。締めくくりにこれの乗車をしたかったので、大船に車を停めた次第。
これもまたチビが乗ってみたいと前から言っていた乗りものなので、テンションが上がっている。チビは終始、高い所を通ったり急勾配をグイグイと登る様を見て目を輝かせていたが、親はもう疲れて眠気でいっぱい。結局、半分くらいはウトウトしていた。
散策の最後にお風呂で汗を流して帰ることにした。スマホで検索したら駅からほど近い所に銭湯があるようなので、そこで汗を流すことに。
お風呂の名前はひばり湯。まぁ、普通の銭湯だった。肌感覚だが、銭湯に行くと9割がた刺青を入れた人と遭遇する。その筋の皆さんの銭湯好きって全国共通の傾向なのだろうか。
何かされたことはないが、何となく落ち着いて入っていられないので、対策をしてもらえると嬉しいのだが・・・。
あとがき:
というわけで、我が家にとってだいぶ久しぶりとなる神奈川観光だった。それにしても今回はだいぶ歩いた。鎌倉駅から由比ガ浜駅までが8.5キロ、江の島の島内散策で2.5キロ、計11キロである。チビもよく歩いたものだ。
こうした家族での長距離の散策も久しぶりである。チビも10キロくらいまでなら難なく歩けるようなので、また機会があったらどこかに連れ出してみたい。
神奈川には他にも横浜や箱根といった、日本を代表する観光地がある。千葉から行くと遠いのが難点だが、少しずつ攻略していきたい。
カミさんは次は横浜の中華街に行きたいと言っているが、果たして。
(おわり)