鎌倉・江の島散歩【3】(2023/11/27)
佐助稲荷神社:
次に目指すは鎌倉大仏である。ベタな所ばかり選んでいるがチビもいるのでまずは基本に忠実に。
鎌倉大仏を目指すには一旦源氏山公園の方まで戻って、大仏ハイキングコースという遊歩道を歩いて行くのがメジャーらしいが、来た道を引き返すのは何となく面白くないので、前進しながら大仏ハイキングコースに合流することができる、佐助稲荷神社経由で進んでみることに。
佐助稲荷神社へは、銭洗弁財天の裏道というかトンネルじゃない方に続く道を歩いていく。
するとほどなく住宅地に出る。まっすぐ進んでいくと佐助稲荷神社の参道があるので、そのまま参道へ入る。
稲荷神社だけに、参道には沢山の鳥居が列をなしている。
参道を登り切ると狐塚みたいな雰囲気の、陶器で作られた狐がそこかしこに並べられている場所に出た。
小さなお社だったが、ちゃんと管理されていて社務所には神職も常駐していた。
抜け道:
手元のガイドブックはこの辺りの道筋の書き方が曖昧で、ここから大仏ハイキングコースへ合流する道がありそうでなさそうな書かれ方をしている。際どく接しているようにも見えるし、離れているようにも見える。とはいえ地図の縮尺から判断して一番近接している場所は20メートルも離れていない感じだ。それなら手探りで道を探せば、どれかはハイキングコースへの道に出られるだろうと踏んだ。
まずは拝殿の脇に続く通路の方へと進んでみた。
道に沿って少し登ると通路の脇で何やら工事をしていた。登りやすいようにスロープをこしらえているらしい。
さらに進むと御塚という祠が沢山置かれた場所に出た。通路はさらにまっすぐ続いているが、そちらは奥院(だったかな?)と矢印が出ている。ハイキングコースの方角はそちらではない。だとしたらどれが我々が目指すルートだろうか。
御塚の周囲を見回してみたら、御塚の背後に歩道のようなものが見えた。なるほど、ここから登るのだな。そう思って登り始めたのだが、途中で道が消えてしまい先に進めなかった。
道が消えたといっても、何となく道跡のようなものが続いているようにも見える。だがその道は踏み跡が曖昧で、長らく整備が行われていないようだ。道の脇は割と急な斜面になっているのに手すりのようなものもないので、正式なルートではないのかもしれない。だからマップの記述が曖昧だったのか。
だが、そこくらいしか行けそうな道がない。もし戻るとなれば大幅な遠回りを余儀なくされる。そんなことになったら行くのをやめる、なんて話になりかねない。だから通り抜けてしまいたいところなのだが、うっかり入り込んで滑落などしたらまずいので、とりあえず自分が先遣隊となって少し先の様子を見てくることにした。
踏み跡がありそうでなさそうな道を数十メートルほどわしゃわしゃと進んだら踏み跡が復活した。どうやらこの道で正解らしいが、正式に遊歩道として整備されている道ではなさそうだ。だいぶ前に廃道になってしまったのかもしれない。
さらに進んでいくと別の道に合流した。だが、その合流点にはトラロープが張られていて入れないようになっていた。入れないようになっていたというか、出られないようになっていたというか。
入れないといってもロープなのでくぐれば向こう側に行ける。とりあえずここに出る以外に方法がなさそうなので、2人に声をかけて呼び寄せた。確かに安全面ではやや難がある道だったので、封鎖もやむを得ないのかなという気がするが、それにしては登り口側が封鎖されていないのが何とも不親切な気がする。
トラロープをくぐって遊歩道に合流。それから大仏のある方角、つまり左方向へ進んだ。だがほどなく視界の先に住宅街が見えた。ハイキングコースはまだしばらく山道を歩くはずなので想定している風景ではない。
改めてGPSで現在地を確認してみたら、長谷大谷戸方向へ向かう道に入り込んでいたらしい。さっきの分岐は右方向が正解だったのか。
大仏ハイキングコース:
仕方ないので戻る。程なく大仏ハイキングコースに合流することができた。あとはこの道を大仏トンネルの脇までひたすら進んでいけばよい。
道は尾根伝いに続いていて頻繁にアップダウンがある。傾斜が急なところも点在しているが、ちょっと登ってちょっと下るを繰り返すだけなのでそれほどの負担はない。
ただ、基本的に視界の開ける場所はほとんどない。といっても一応尾根上の道なので、木々の向こうに麓の森や住宅地などが見えないこともない。木を切っていないのでそれらに視界を邪魔されて、見えそうで見えないチラリズムが続く感じだ。
暫く進んでいくと、高徳院方面への道が枝分かれする。枝分かれというかハイキングコースのエスケープルートみたいな感じだ。
ここを降りて大仏坂に出たら、あとは県道を歩いて行けばほどなく大仏に到着する。
ちなみに分岐をそのまま進んでいくと、国指定史跡の大仏切通がある。個人的にはそこも見てみたかったのだが、既に鎌倉駅を出て5.5キロほど歩いているので、流石にチビがダレてきている。それに切通しを見に行っても、そこからまたここまで戻って来なければならないのもあって、見学は見送ることにした。
県道を歩きながらチビがおやつタイム。じゃがりこを持ってきたのだが、そのフタの部分に小さな穴を開けて、おみくじ!とか言いながら楽しんでいた。出てきたじゃがりこには何も書かれていないので、大吉なのか中吉なのかは恣意的に決まってしまうw