鎌倉・江の島散歩【1】(2023/11/27)
チビがまだ小さいうちは遠出すると疲れてしまうと思い、お出かけは近場だけにしていた。そんなわけで千葉県内や茨城県内はあちこち観光して回ったが、同じ関東でも神奈川方面は手薄になっている。千葉から神奈川へ行くには都心を通り抜けていかねばならず、現地到着までことのほか時間がかかってしまうので、これまで敬遠していたからだ。だが神奈川には風光明媚で散策が楽しい観光地が多く存在している。
そうこうするうちにコロナパンデミックが襲来し、外出どころではなくなってしまったのだが、そうしている間にもチビはどんどん成長し、コロナ禍が落ち着きを見せ始めるころにはもう小学2年生になっていた。2年生ならぼちぼち遠出を解禁してもよいだろうと思い、昨年は岐阜や鳥取を、そして今年は瀬戸内の島めぐりや南紀方面へのドライブを成功させた。
だが、相変わらず神奈川方面の観光は棚上げされたままになっていた。そのうちにと思いつつも、行こうと思えばいつでも行ける場所で、そのうえどこも著名な観光地なので、休日などは外国人観光客を含め多くの観光客で混雑する。それを考えるとどうにも食指が動かず先送りになっていたのだ。
そうした中、チビの通っている学校で土曜日開催のイベントがあり、翌週の月曜日が振替休日となった。せっかくだからどこかへお出かけしようという話になった時に、じゃあ、神奈川までドライブに行こうかと提案した。神奈川なら日帰りで散策できる範囲だし、そのうえ平日ならそこまで混雑しないだろう。神奈川方面の散策は、どちらかというと自分よりもカミさんの方が強く希望していたこともあり、大賛成とのこと。
で、どこへ行くか。いくつか候補が上がった中で、最終的に決まったのは鎌倉・江の島エリアの散策である。1日でちょうどよく見て回れるボリューム感の観光地であり、寺もあれば大仏もあり、そして島もある。見どころが盛りだくさんなのでチビも飽きずに楽しめると思う。
鶴岡八幡宮:
2023/11/27
まずは車でJR大船駅に向かう。道路の混雑に対する懸念と、現地で少しでもあちこち散策する時間を確保するためとで、午前7時が到着目標となり、逆算して自宅出発は5時となった。幸い渋滞に巻き込まれることなく、予定どおり7時少し前に大船駅前のコインパーキングに車を停めることができた。
そこから横須賀線に乗って鎌倉駅へ移動。鎌倉ではなく大船に車を置いた理由は一番最後に述べる。まぁ勘のいい人ならもうピンときていると思うが。
天気はどんよりとした曇り空で微妙ではあるが、雨は降らないようなので気にせず散策を開始。
鎌倉に来たからには何をおいても鶴岡八幡宮は外せない。小町通りという門前町のような商店街を歩いて鶴岡八幡宮を目指す。
まだ早朝なのでひと気はまばら。歩きやすいのはありがたいが、店も開いていないので、おいしそうな食べ物の店を見つけても素通りするよりほかない。
賑わいの様子を味わうことなく小町通りを通り抜けて鶴岡八幡宮の境内へ。
こちらもまた閑散としていた。だが、参拝も閑散としているに越したことはない。
途中の池でコイを眺めていたら散歩していたおじさんが突然パンを撒き始めた。この辺りにはトビがいるらしく、おじさんは上空に向けてパンを投げた。上空で旋回していたトビがそれに気づいてキャッチしようと降下してきたが一歩届かず。おじさんはヘタクソ!とヤジを飛ばす。
それを見ていたチビが目を輝かせているのに気づいたおじさんが、やってみなと言ってパンをひとかけ手渡してくれた。で、チビもチャレンジしたらそれは見事にキャッチ。だが、それに気づいた他の鳥たちがわらわらと集まってきてしまい、上空はちょっとした阿鼻叫喚に。。。
おじさんはほどなく満足したらしく立ち去って行った。我々もここで長居してもしょうがないので、ギャーギャーと騒がしい上空に目を向けることなく拝殿の方へ向かう。
鎌倉は自分が中学生の頃、学校の社会科見学で訪ねたことがある。鶴岡八幡宮も訪問しているのだが、もうだいぶ昔の話なので目の前の景色に全く見覚えがない。唯一思い出に残っているのが、参道の脇に七輪を置いてやかんでお湯を沸かしているおじいさんがいたことだ。
何がきっかけだったか忘れたが、そのおじいさんから熱いお茶をふるまってもらった。その時6月。蒸し蒸しとした気候でとても熱いお茶なんか飲みたくなる陽気ではなかったが、そうして断ったら、暑い時こそ熱いお茶を飲むのがいいんだよとか何とか言われて、半ば強引に飲まされたのだった。
そのおじいさんがいたのは、多分この辺だったと思うんだけど、まぁ今は誰もいない。
閑散とした参道を歩いて拝殿へ。
拝殿の手前は長い階段になっている。こんなのあったっけ?
階段を登って振り返ると若宮大路が遠くまで見通せた。
建長寺:
参拝を済ませて次に向かったのは建長寺。のんびりと歩いて向かった。
途中、巨福呂坂という切通しがある。この切通しは鎌倉に幕府が開闢された当時からあるそうだ。
ちなみに巨福呂と書いて「こぶくろ」と読む。あのフォークシンガーが頭に浮かんだ。
そして建長寺に到着・・・が、まだ門が閉ざされていて参拝することはできなかった。仕方ないので先に進む。
次に目指すは銭洗弁財天。ここもまた中学校の社会科見学で訪ねたところだ。