石巻・浦戸諸島巡り【13】(2024/03/31)
ホテルの朝:
2024/03/31
東横インには朝食のサービスがある。なので自分らで朝食の準備をしなくてよい。ホテル泊のメリットである。
東横インの食事スペースはロビーの一角に設けられていて、大抵の場合、席数が圧倒的に足りない。タイミングが悪いとテーブルで食べられないので、朝食スタート時間に合わせて1Fに降りたのだが、さすがに休日だけあって、既に開始待ちの列が延びていた。普段の出張でこの時間帯に食堂に降りてくることはないのだが、開始直前はこんな風になるんだな。

その列に並んでほどなく開店が開始されたので、めいめい好きなものを皿によそっていただいた。仙台ということで、ずんだ餅が提供されていたのが嬉しい。

食事を済ませて部屋に戻る。部屋の窓の向こうに立体駐車場の建物が迫っていて、外の景色はほとんど見えなかったが、隙間から仙台市街の風景が見える。目の前を東北新幹線の線路が通っていて、なかなかトレインビューな部屋ではあるのだが、隙間から見る形になるので、撮影しても雰囲気は出ない。
さて、チェックアウトまでまだ3時間くらいある。仙台の駅前に仙台朝市があるので行ってみようよと、前日に伝えていたのだが、チビがホテル暮らしを堪能したいのか、外に出ないと言い張ったので、結局1時間ばかり部屋の中で過ごす。
チビの気が済んだところで、早々にチェックアウトすることにした。今から散策に出たら、途中でチェックアウトの時間になってしまう気がしたからだ。
青葉城公園:
チェックアウトして向かったのは青葉城である。仙台といえば伊達政宗、伊達政宗といえば青葉城である。異論は認める。というか、仙台は仙台ならではの観光スポットというものがあまりない。特に小さい子供を連れていける場所が少ない。うちは遠征した先で遊園地とか動物園にはあまり行かないから余計なのだが。なので、無料でほどよく楽しめるところとなると、仙台には青葉城くらいしかない気がするのだ。
そんなわけでやってきました。最寄りに地下鉄東西線の国際センター駅があり、駅前に駐車場があるのでそこに車を置いて散策開始。
青葉城については昨年5月の仙台訪問の際にも立ち寄っており、ほぼ同じルートで歩いたので、これといって目新しいトピックはない。
山頂に到着し、伊達政宗像などや仙台城本丸跡などを見学してから、宮城縣護国神社に参拝に行った。
ここでチビがお土産を買いたいと言い出した。我が家では基本自分が欲しいものは自分で買いなさい、というスタンスをとっているのだが、チビが欲しがったそれは400円で、手持ちの資金は200円。つまり買えない。一応スタンスとしてはそれなのだが、あまり厳格に運用するのもかわいそうなので、それは本当に必要なものなの?と尋ねた。ところが、最近のチビは自分の思いが伝わらないと癇癪を起しがちで、この時もどうせ買ってくれないんでしょ!と小癇癪を起してへそを曲げてしまった。
へそを曲げるともう何を言ってもダメなので放置して、帰るよと言って下山を始めた。チビは不貞腐れた顔をしたまま10mくらい後ろをとぼとぼついてくる。そうして麓に降りて駐車場のところまで戻ってきてから、あの時のお土産がどれだけ自分が欲しかったものなのかを切々と訴え始めた。それを聞くとまぁ購入を検討してあげてもよかったのかな、と思わなくもなかったが遅いねんw
今更また山の上まで戻る気にはならないので、とりあえず駅の中に何かないか探してみたらと促した。
2人が駅の中を探索に出かけている間にスマホでお土産を検索。お土産って普通、駅とか観光地にしかない。だが駅に行くと車を駐車するのにお金がかかるし、前述したとおり、この辺りには土産物を売っているような観光地もない。そこで、イオンあたりに行ってお茶を濁そうと思い、1ヶ所候補を見つけておいた。
2人はほどなく戻ってきたが、やはりこれといったものは見つからなかったそうだ。まぁ地下鉄の駅だからな。で、イオンでも行きますか?と提案。とりあえず行こうかと一旦は向かうことになったのだが、カミさんから道の駅に行った方がいいんじゃない?とさらに提案があった。
だが、仙台近辺は道の駅もないのだ・・・。今日は自宅に帰る日なので、家と逆方向に進むと効率が悪い。じゃあ南の方はと探してみると、ここから1時間ばかり南下した角田市までない。それを伝えると、そこでいいから行こうよと言われた。じゃあ行ってみますか。
まるまつと道の駅かくだ:
向かう道の駅は、その名もかくだである。一般道を進んでやってきた。角田の市内に入った辺りで昼時を迎えたので、昼食の話になった。道の駅は案外食事に困ることが多い。どうしようかね?と言いながら進んでいくと、道沿いにまるまつの看板が見えたので、そこで食べることになった。

まるまつは東北地方を中心に展開しているファミリーレストランで、比較的リーズナブルに食事ができる。イメージ的には華屋与兵衛辺りが近い感じだが、個人的にはあそこよりはうまい料理が食べられると思っている。

食事が済んだら、道の駅へ移動。ここからほんの数分の所にあった。車を駐車場に停め、自分はここで仮眠。2人は土産物探しに出かけて行った。
それから次に目を覚ました時には1時間が過ぎていた。あれ、この道の駅ってそんなに見所いっぱいなのかな。

起きて頭をスッキリさせてからカミさんに連絡したら、隣接して公園があったので、そこで遊んでいるとのこと。自分が起きたのならぼちぼち戻ると言って電話が切れた。
で、2人が戻ってくるのを待つが一向に戻ってこない。気が付けば20分以上経過している。じゃあ、先にトイレを済ませておくかと車を降りたら、道の駅の建物の前でカミさんの声が聞こえた。声の方を向くと2人してソフトクリームを食べていた。おいおい、戻ってくるの待ってたというのに・・・。
カミさんによると、この道の駅の回りにグラウンドや体育館、交通公園などがあり、遊ぶのに事欠かなかったとのこと。
それからトイレに立ち寄ったら、トイレ兼情報案内施設の前で小規模なフリーマーケットが開催されていた。その中で古い硬貨を販売している人がいた。

チビが妙に興味を持ってそれを見始めた。アクセサリーにしたいらしい。だが売主はコインに興味を持ってくれたものと思って、あれこれ説明してくれる。どれが珍しくて、どれがそうでもなくて・・・といった感じで教えてくれるのだが、当のチビはあまり興味がなさそう。もっぱら両親が受け答えする羽目に・・・。
売られている硬貨は1枚50円~100円程度。江戸時代の寛永通宝や1銭、10銭といった硬貨はぶっちゃけその値段で買うのが馬鹿らしい。だが、どうしてもひとつ欲しいというので、一緒に品定めをした。結局大正時代の10銭硬貨ですごくきれいなものがあったので、それを奨めたら気に入ってお買い上げとなった。まぁ、本人が気に入っているならいいか。
さて、時間は既に16時を回っている。ぼちぼち帰路に就かなければ。帰りの高速は比較的順調だったが、土浦あたりから渋滞というので、そこから下道で帰宅。20時半ぐらいに到着。
あとがき:
あれこれ欲張った当初計画だったが、蓋を開けてみたら天気の影響で浦戸諸島の散策のみに終わってしまった。まぁ、行けただけマシではあるが。石巻や女川で震災遺構として残された学校などを見学したが、徐々に復興の槌音が聞こえてきている気がするものの、やはり元通りに戻すというのは非常に高いハードルであることを痛感した。
また、浦戸諸島については正直ただ島を散策するだけのつもりでいたのだが、どの島にも震災の爪痕が未だに消えずに残っていた。あれだけの災害だったので当たり前なのだが、島を訪問するまでそのことをすっかり失念していた。島に降り立ち、なんか妙に閑散としているなという違和感を感じたあと、ようやく震災の爪痕によるものであることに思い至り、襟を正される思いだった。
東北地方の沿岸部を散策すると、あの日の津波が必ずセットになっているのだ。
チビはだんだんと自己主張をすることが増え、旅行計画も割と臨機応変に変更しながらの旅になりがちになってきた。まぁ、それはそれで面白いからいいのだが。
(おわり)