青森出張2024【2】(2024/07/15)
青森駅:
2024/07/15
前章で、12日~14日までのできごとを超駆け足でご紹介してしまったので、あっという間に最終日。新幹線は18時半ごろの便を押さえている。一方、レンタカーは8時から手配してある。即ち8時~18時の10時間が自由時間ということになる。
レンタカーは諸般の事情で新青森駅近くの店で予約したので、それまでに新青森駅まで行かなければならない。ということで逆算して起床は6時。朝食付きのプランであったが、7時にならないと開かないということなので、朝食はコンビニで買ったパンで済ませた。なんか勿体ない気もするが、レンタカーに間に合わせるために仕方なし。
7時半に宿を出発、青森駅には45分ごろに到着。新青森へと向かう列車は56分発なので、それまでの間ホームに入線する車両の撮影をしようと思ったら、

リゾートしらかみが入線してきた。これはラッキー。
予定どおり56分発の列車に乗って1駅、新青森駅で下車。レンタカーを受け取った時点で8時15分くらいであった。まずは一旦ホテルに戻って荷物の積みこみとチェックアウトを済ませた。と同時にドライブレコーダーを設置。これで出発したのが8時30分すぎ。
下北半島:
さあ出発である。最初の目的地は、むつ市にあるJR大湊線の終点大湊駅である。特に見どころがあるわけではないのだが、最果ての路線の終点の様子を見たいなと思っての目的地設定である。

経路はまず、暫く国道4号をひたすら東に進む。するとやがて野辺地の町に入るので、ここから国道279号に入って下北半島の西岸を北上する。

この国道はもっぱら、海岸に沿った集落を結ぶようにして北上していく。集落といっても、基本的には寒村がまばらにあるだけの人口希薄地帯なので、車どおりは多くない。そして、むつ市のあたりまで平坦でなだらかな海岸線をなぞるように進むので、ひたすら淡々としている。アメリカのロードムービーのような印象だ。
ちなみにこの半島の太平洋側には、六ケ所村や東通村といった自治体があり、原子力発電関連の施設が建ち並ぶエリアとして知られている。見に行ってみたい気もしたが、今日はスケジュールが切羽詰まっている。

やがてむつ市内に入り、ようやく人の気配が戻って来た。そして目指す大湊駅はもうすぐ。
大湊駅は市街地の西の外れにある。東側から市街に進入しているので、市街地を横切るように通り抜けて大湊駅に到着した。ここまで2時間ちょっとの道のりである。

大湊駅は大湊線の終着駅だが、駅は一面一線のシンプルな配線となっている。ホームの端の方に見える車止めが最果ての終着駅ならではの旅情をかき立ててくる。

ただし、残念ながら列車は入線しておらず閑散としていた。なので入場券を購入するのみで出発。
防衛省専用道路:
次は下北半島観光のメインディッシュである恐山へと向かう。むつ市中心部から延びる県道4号道が、恐山へのメインルートとなっているようだが、今いる大湊からもう一頻り西に進んで、大湊の市街地が途切れる少し手前にも、釜臥山の展望台を経由して恐山方面へと延びる道がある。ここからだとその道を通った方が近そうだ、ということでそのルート経由で行こうと思ったのだが・・・。

何故かカーナビがそちら経由の道を一向に案内しようとしなかった。もしかしたら通行止めになっているのかな、と思いながら進んでいったら・・・、

大湊高校から先が防衛省の専用道路になっていて通行不可になっていた。もうちょい手前に看板でも出しておいてくれたら、素直に市街に戻ったのに・・・。
さすがに防衛省にカチコミをかける度胸はないので、カーナビの案内に従って一旦市街へと戻り、改めて県道4号経由で恐山を目指した。思わぬ時間ロスである。
青森県道4号線:

県道4号は山中をうねうねと縫うように伸びている。周囲は山林のみで集落や店舗はなく、うっそうとした山奥へと入っていくような道である。恐山に向かう県道が4号線というのがなんだかシャレっぽいというか、因縁めいたものを感じなくもないというか、狙ったでしょ?
昨年あたりから青森や秋田の辺りでクマの被害が頻発している。車に乗っていてクマに襲われたらどうなるのか見当もつかないが、傷などつけられたら弁償になるし、もしぶつかられて車が動かなくなったりしたら餌食にならぬとも限らない。そう考えるとこのひと気のない山道が急に不安になってくる。
まして、これから向かおうとしているのが、死者と会話ができるというイタコがいるような場所である。少しずつ死地に赴いているような腰の座りの悪さも相まって、濃緑のドライブウェイを全力で楽しむ気になれなかった。

やがて「霊場恐山」と揮毫された大きな山門を通過。これより奥が恐山のエリアということらしい。

それからほどなく視界が急に大きく開けて、茫洋たる湖面と白砂の砂浜が見えてきた。宇曽利山湖(うそりやまこ)だ。
宇曽利山湖が見えてきた辺りから、僅かに開けた窓の外から硫黄の匂いを感じた。

やがて小さな赤い太鼓橋が見えてきた。脇の広場に車を置いてその太鼓橋を見学。
この橋はその名も太鼓橋。以前は渡ることもできたようだが、現在はだいぶ老朽化しており、ご覧のとおり通行禁止だった。

この橋がまたいでいるのが、三途の川こと正津(しょうづ)川である。宇曽利山湖からの唯一の流出河川となっている。
これから散策する恐山の周辺は、地獄と称される噴気地帯になっている。そういう場所から流入した水で作られているのが宇曽利山湖なので、水質は生命の生存に適していない(一部環境適応したウグイなどがいるらしい)。

そのため正津川にも水草や藻などがほとんど生えておらず、水底がくっきりと見通せた。

こんな川でもしっかり護岸されている。人の手が入っていなさそうな荒涼とした場所という先入観でこれを見ると、ちょっと印象が変わって見える。
