名阪撮り鉄ツアー【6】(2007/11/24)
で、前のエントリで触れた「アレ」だが、リニモである。
記念に入手した切符。最近の路線は自動改札化が徹底され、そのうえ駅員も不在であることが多い。なので、下車駅で切符を下さいと相談する相手もいない、となる可能性があるので、自分用の乗車券とは別に初乗り区間の切符を別途購入している。
リニモは日本で初めて営業運転にこぎつけた浮上式リニアモーター路線である。未だ新規路線が開業していないので、オンリーワンの路線でもある。名古屋人は初物が好きだなぁ。
自分はこれより前に乗った浮上式リニアモーターカーと言えば、さいたま博のHSST以来だ。浮いて走る鉄道(もはや鉄道ではないな。。。)の乗り心地を体験しにやってきたわけだが。
今から八草方面へ乗る人は殆どないらしく、車内は閑散としていた。当然先頭部分の座席を確保。
リニモは無人運転で、最前部はほぼ全面ガラス張りになっているので実に開放的な景色を眺めながら乗車できる。
名古屋市東部の丘陵地帯を通る路線で、そのまま地形に逆らわずに進むので、至る所に鉄道ではとても登坂不能な急勾配が存在するが、これこそがリニアモーターの得意とするところであり、列車は勾配をものともせずグイグイと登っていく。
そして車内は至って静か。モーターの音と風を切る音しか聞こえてこない。これが磁気浮上式鉄道の乗り心地か。
車内はクロスシートが採用されているが、その造りは案外シンプルだ。
で、八草に到着。引き上げ線に下がっていく車両を撮影することが出来た。というのも、藤が丘駅は地下にあるうえ、全ての駅でホームドアがホームの周囲に張り巡らされていて、なかなか撮影に適するポイントがなかったのだ。
八草からは愛知環状鉄道で中岡崎へ向かう。
愛知環状鉄道は名古屋市外縁の自治体を南北に結ぶ鉄道路線なので、これまでなかなか足が向かなかったが、ようやく乗車の機会に恵まれた。
車両は2000系。開業当初に走っていた100形は既に引退してしまったが、えちぜん鉄道で余生を送っているらしい。
ぼちぼちI氏との合流のため、浜松へ移動をしなければならない時間に差しかかかっている。新幹線は豊橋から乗る予定なので、JRの岡崎駅から東海道線で豊橋に向かうのがベターなコースだが、あえて名鉄を使うことにした。
だが、名鉄と愛知環状鉄道は乗換駅がない。ただし、中岡崎と名鉄本線の岡崎公園前は隣接しているので、そこで乗り換えることに。
駅が隣接しているのに駅名が違うというのは関東ではJR武蔵野線の専売特許だ。乗り換えが近いのか遠いのか路線図だけでは分からないので、利用客からしたら不便でしかないものだが、あえてそうしているのは何かプライド見たいのものがあるのだろうか。
愛知環状鉄道も第三セクター路線で、都市辺縁を環状に結んでいるので、武蔵野線タイプの路線なのかもしれない。
まぁ、それはいいのだが、岡崎公園前は各駅停車しか止まらないので、各駅停車で東岡崎まで乗って、そこから17:17発の快速特急で豊橋を目指す。
この辺りは乗り換えがタイトだったので写真はなし。
とりあえず、豊橋に到着。ここから浜松までの新幹線は18:32発、まだ1時間くらい時間がある。そんなに慌てて乗り替えなくてもよかったか。。。
時間が余ったので、豊橋鉄道の車両撮影の時間にした。渥美線新豊橋駅で入場券を購入したが、ホームには入場しなかった。
線路に並行して車道があったので、そこから撮影。
1800系。見てのとおり元東急の7200系である。渥美線は全車この形式で統一されたので、見所も特になし。ということで、今度は豊橋市内線の方へ移動。
入線してきたのは780形。
日がすっかり沈み、自分のデジカメでは全然明るく写らない。パソコンに取り込んで加工してようやく見られる写真になった。
次の電車が3200形。
そして再び780形。全て名鉄の岐阜市内線からやってきた車両たちだ。このほかに都電から譲渡された車両も在籍しているのだが、やってこなかった。
ぼちぼち新幹線の時間が近づいてきたので、ここで打ち止め。
新幹線の時間もあるのだが、ずっと外にいるせいか鼻かぜがどんどん悪化していて、もう心が折れてしまった、というのもある。
こだま586号に乗って浜松まで一駅。あっという間だ。
で、浜松で手配してあったレンタカーを受け取る。車種はエブリイワゴンという4ナンバーの軽ワンボックス。
当初は普通の軽自動車を予約していたのだが、I氏にその旨伝えたところ、できればバンとか大きいのを借りてほしいんだけど。。。と言われた。その理由を尋ねると、I氏の自転車が駅に置き去りになっているので回収したいとのこと。
現在の棲み処が浜松の駅から大いに離れたところにあり、現地のアシとして自転車を購入したのだが、ある日所用で自転車を漕いではるばる浜松まで行ったはいいが帰りが面倒になってしまい、駅に放置してタクシーで帰って来てしまったのだそうだ。
だが、自転車がないとどこへも行けないような場所なので、日々の買い物が不便でほとほと困り果てているというのである。
そういうことならちょっと聞いてみます、といって急遽レンタカー屋に車の変更を申し込んだところ、無事手配出来たので思いがけず軽のバンに乗る羽目になった、という次第。
この車に乗ってまずはI氏を回収しに行かなければならない。だが、この車にはナビが付いておらず、I氏の自宅の場所を見つけるのに往生してしまった。
途中迷ったりしたが、どうにか自宅にたどり着き、挨拶もそこそこにI氏を助手席に乗せて浜松駅にとんぼ返り。
駅から氏の自宅まで片道30分はかかった。そこをチャリで、と言ったら2時間くらいかかる気がする。確かに帰りに挫折したという気持ちも分からなくはない。
で、浜松駅に着いて彼の自転車の停められている場所まで来ると、I氏が野球の監督がピッチャーに送るジェスチャーサインのような動きをし始めた。何してるんだろうと思いながらI氏を見ていたら、苦笑いしながら、
「ごめん、、、チャリの鍵持ってくるの忘れた。。。」
チャリは道端の手すりにリングタイプの鍵でかっちりくくり付けられていて、強引に持ち帰ることができない。即ちもう1往復である。
もう、暇見つけてもう一度タクシーで取りに行けや、という言葉が喉元まで出かかったが、今日一晩をお世話になる相手にあまり無碍な対応する訳にもいかない。まぁ、暇っちゃ暇だからいいか、ということで、もう1往復である。
I氏の自宅から再び浜松駅に戻る途中、明日東京に戻る新幹線の座席を取っていないことに気が付いた。明日は3連休の最終日、席を押さえておかないと立ち席で帰宅、なんてことになりかねない。もう前日の晩なので今更感もあるが、一応浜松に戻ったら指定席券を手配しておくことにした。
浜松に戻り今度こそ自転車を無事回収。その足で駅のみどりの窓口へ向かい切符の手配。空席があるのは19:44発のひかり424号が最短とのこと。カミさんに出発前に伝えていた帰宅時間から大幅に遅れてしまうのだが、カミさんには後でごめんなさいすることにして、その列車で手配してもらった。
帰りがけに晩飯を食べようという話になって、I氏おススメの炭焼きさわやかに連れて行ってもらった。聞き慣れない店の名前だが、浜松界隈には店舗が複数あるチェーン店らしい。ここのハンバーグがうまいんだよ、と助手席で力説している。
果たしてやって来たさわやか。見た目はその辺のファミレスっぽい感じだ。
ここの名物はげんこつハンバーグだそうだ。それを注文すると少しして店員が鉄板の上でジュウジュウ言っているハンバーグを運んできて、自席の前に配置した後、デカいフォークのようなもので押し焼きにしてくれる。
で、後はどうぞ召し上がれ状態となり、自分もナイフで肉をカットする。カットした肉は中が半生状態になっていてまだ赤々している。
が、ジューシーで肉々しい食感のハンバーグは、I氏おススメのとおりなかなか絶品だった。
スタミナをつけたせいか、鼻のぐじゅぐじゅがいくらか落ち着いてきた。I氏が、じゃあ駄目押しで風呂行こう、というので、極楽湯に行った。ここもチェーン店で割と津々浦々にある店だ。
折角だからアカスリやって貰おうぜ、というので、久々にアカスリもやってもらうことに。以前I氏と車いじりをしていた頃、作業後にスーパー銭湯に行ってアカスリをしてもらったことが何度かある。
アカスリしてもらった後のスッキリさ加減は何とも言えないものがあったのだが、自分1人だと気後れしてオーダーできなかった。
2人で素っ裸になって、韓国人のおばちゃんに上下転がされながら体中の垢を擦って貰う。なんかなすがままにされる体験って普段あまりない気がする。ここでは気軽にそういう体験ができる。
がっつり擦って貰って体はツルツルになった。久々の爽快感。たまには自分でもやって貰おうかな。。。
それからじっくり湯船で温まったら鼻炎の方はほぼ退治できた。これで落ち着いて眠れそうだ。
帰りがけ、ドラッグストアに寄って鼻炎薬を購入してからI氏の自宅に戻った。既に24時近い時間だ。
久々の再会に花を咲かせる間もなく、飲んだ鼻炎薬が覿面に効果を発揮して、すぐさま眠くなってしまった。
すみませんね、と言いつつ、指示された寝床に転がった瞬間爆睡してしまった。何しに来たんだか。。。