瀬戸内・四国ドライブ【1】(2023/05)
世界中を恐怖に陥れた新型コロナウィルスも、昨年あたりから重症化しにくい株が主流となったこともあって、ここ最近はあまり騒がれなくなった。まだ感染者がいなくなったわけではないのに、政府やマスコミが騒がなくなったら世間ではもう完全にオワコン扱いである。
まぁ、確かに重症患者も少なくなって、医療のひっ迫状態も徐々に解消しつつある中で、ちょっとしんどいインフルくらいの扱いになって来たということなのだろう。
外をほっつき歩くことに対する風当たりもなくなったので、昨年夏にチビにとって初めての遠方ドライブチャレンジとなる鳥取ドライブを敢行したわけだが、無事成功裡に終わらせることができたので、ぼちぼち第2弾を計画してみたくなった。それが4月くらいだったので自ずとGWがターゲットとなった。
だが、大型連休なんてどこへ行っても混雑するし、料金も割高になるのでいいことがない。だから本音を言えばこの時期はできれば避けたかった。
チビが小学生になる前までは、自分が閑散期を狙って有休を取ればお手軽に2泊3日程度のドライブなどに行けたので、無理にGWに出かける必要もなかったのだが、小学生になったらそういう訳にもいかない。当然学業を最優先しなければならないので、親の都合に合わせて学校を休ませるわけにはいかない。
チビの休みは基本土日だけなので、それに合わせていたら遠出が出来ない。そうなるとチビが長期休暇となるGWとか夏休み、冬休みを活用せざるを得ない。全国の学生のお子さんがいる家庭がみな同じようなスケジュールで行動せざるを得ないので、そりゃ混雑もする訳で。
でも、お出かけがしたいのならば、望む望まざるにかかわらずGWもターゲットとせざるを得ない。あまり気乗りしないが、ひどく混雑するのは大都市の近隣の観光地が殆どで、思いっきり離れて地方の方まで足を延ばしてしまえばそこまででもない気もする。だったら遠くまで行っちゃえば大丈夫かな。。。
とまぁ、そんな調子で行くか行かないか逡巡したりしたのだが、思い切って出かけてみることにした。その行先として定めたのは四国観光であった。そこをターゲットとした理由は、
・遠出すると言っても東北方面はまだ寒そうな気がするから南を目指したいが、九州は遠すぎるのでその手前あたりで。
・チビはカツオのタタキが大好物なので本場高知のカツオのタタキを食べさせてみたかった。
・チビはうどん大好きウドンスキーでもあるので本場の讃岐うどんを食べさせてみたかった。
という訳である。大枠として四国へ行くことにしたので、その周辺から行ってみたい場所をリストアップし、旅行計画に落とし込んで下記の観光地を見て回ることにした。
・別子銅山の東平地区見学
・高知の闘犬見物とカツオ料理体験
・馬路村のトロッコ乗車体験
・こんびらさん参拝と讃岐うどん
・栗林公園散策
・鳴門海峡のうず潮見物
もちろんこれ以外にも様々な候補が挙がったのだが、チビ目線で楽しめなさそうな所や、大まかな想定ルートから大きく外れるようなところは除外。
四国まで行く訳なので当然その移動には沢山の時間が必要になる。下手したら丸一日運転しっぱなしみたいなことになる可能性もあり、流石にその間チビをリアシートに座らせておくのはかわいそうだ。
そこで、途中で息抜きさせるために更に下記のお出かけスポットも追加することにした。
・甲賀の忍者屋敷
・大阪の万博記念公園
・神戸南京町散策
・児島のジーンズストリート散策と下電見物
ということで、様々候補に挙がった観光スポットを一筆書きで見て回れるように組み立てて、
5月2日・・・夕方出発
5月3日・・・忍者屋敷、万博記念公園
5月4日・・・児島~尾道~しまなみ海道、東平、闘犬
5月5日・・・馬路村、こんぴらさん
5月6日・・・鳴門海峡、南京町、帰路
5月7日・・・帰宅
といったプランが出来上がった。
一旦はこれで確定したのだが、それらの詳細情報をチェックしていたら、高知の闘犬センターが閉館してしまっていることが判明。そこが唯一闘犬を見ることができる施設だったので、もう闘犬を見ることが出来ないらしい。となると高知県でのアクティビティは馬路村の散策とカツオ料理だけになってしまい、そのためだけに高知に行くのはちょっと効率が悪い。だったら今回は他の所を訪ねてみよう、ということで計画を見直すことに。
で、改めてグーグルマップで見どころになりそうなところがないか探してみたのだが、気が付いたら芸予諸島の島々の地図を眺めていた。
芸予諸島とは広島と愛媛の間に存在する島々の総称である。しまなみ海道が通る島々と言えばイメージが付きやすいと思う。このしまなみ海道は、向(むかい)島、因(いんの)島、生口(いくち)島、大三(おおみ)島、伯方(はかた)島、大島の6島(とその他無人島や岩礁等)を橋でつないで本土と四国を結んでいる。
芸予諸島には他にも沢山の島があるのだが、上記6島以外の島は架橋されておらず、それらの島へは船に乗らないと渡ることが出来ない。船便なんて1日数便とかそういうレベルだし、現地の移動手段が自分の足以外にはないに等しいので、行ってみたい島は沢山あるものの、実際に行こうと思うところまでは考えられなかった。わざわざ広島まで足を延ばして島を1つ2つ見て帰って来たのでは効率が悪すぎるからだ。
ところが今回地図を眺めていたら、それら芸予諸島の島のうち、弓削(ゆげ)島、佐木(さぎ)島、生名(いきな)島、岩城(いわぎ)島の4島の間に橋がかけられていることに気が付いた。でもこれらの島からしまなみ海道の通る島ヘの架橋はされておらず、車で乗り付けることが出来ない。そんな島々になんで橋が架けられているのか不思議に思った。
橋が架かっているということは、ある程度の交通量を想定しているということだ。だが、これらの島々の島民を足しても橋を架けるほどの需要があるようには思えない。ということは本土や近隣の大きな島々から車で渡ることを前提としているのか。だとしたらカーフェリーが就航しているかもしれない。
そう思って調べてみたら、因島や生口島とこれらの島を結ぶ渡船が車両積載可能であることが分かった。しかもそれが30分おきくらいの高頻度で出港しているというのだ。そのうえ渡し賃も1000円前後とお手軽。なんだ、そんなに気軽に渡れるのか。
よくよく考えてみれば、このあたりの島の人たちにとって渡船は本土側へアクセスするための生命線なわけだから、不便のない程度に利用しやすい物であっても何らおかしくはない。なぜもっと早くそのことに気が付かなかったのだろう。。。
すでに他のエントリをご覧いただいている方には周知のとおり、自分はできるだけ沢山の島を巡ってみたいという、ひそかな?野望を持っている。そこに気軽に渡れる島があって、橋伝いに島めぐりが出来るというならぜひとも行ってみたい。
自分の趣味の話になってしまうような気もするが、チビたちも海辺で遊んだりして楽しめるはず、というやや都合のよい思考にて、これらの島めぐりをコースに組み込んでみることにした。
で、そこを目指すなら、しまなみ海道の愛媛県側の島(大三島、伯方島、大島)ももっとちゃんと見て回りたい。これまで何度かこの道を通ったことがあるのだが、上記3島はいつも素通りになってしまっていたのだ。
更に、大三島からうさぎ島ないしは毒ガスの島として名高い大久野島へアクセスする航路があるので、ついでに大久野島も行ってみよう。チビに太平洋戦争について語るのはまだ早いと思うが、ウサギと戯れるのはきっと楽しめるはず。
というわけで、高知観光を外した代わりに芸予の島めぐりをリストに加えて、最終的に下記のようなスケジュールとなった。
5月2日・・・夕方出発
5月3日・・・忍者屋敷、万博記念公園、南京町
5月4日・・・児島散策、弓削・佐木・生名・岩城の各島散策
5月5日・・・大久野島、大三島、大島散策
5月6日・・・こんぴらさん、鳴門海峡、帰宅
もちろん、行ける想定なだけで実際に全部を回り切ることができるかは未知数。面白くて長居することもあれば、その逆もある。なので計画は現地で臨機応変かつ柔軟に見直しながら回ってみることになるだろう。
何よりも心配なのはやはり渋滞である。コロナの行動制限が殆どなくなっているうえ、インバウンドも解禁され今年は旅行需要が非常に旺盛と聞いている。だとしたら例年以上に混雑するのではないか。もし渋滞に捕まったら計画どおりに進行できないかもしれない。
そこで渋滞を少しでも避けるために出発を夜間にした。チビは座席での仮眠となってしまうが、出鼻をくじかれるよりはマシなはず。まぁ、自分にとっても夜中のドライブは久しぶりなので、体力が続くかどうかは未知数。
もう一つの心配事は天気。チビが雨女であるという疑惑が昨年の旅行で表面化している。今回の天気予報はその疑惑を裏付けるかのように、連休後半に雨マークがならんでいる。。。
果たしてどうなることやら。