瀬戸内・四国ドライブ【16】(2023/05/06)
金刀比羅宮本宮:
▲このページで移動したルート
そして程なく大門に到達。ここから先は金刀比羅宮の境内となるので土産物屋が途切れる。
そこから振り返るとこんな感じ。随分と高いところまで来た。
参道の両側には寄進者の寄付額を記載した石柱と灯篭がずらりと並んでいる。寄付額の方は数十万円から数百万まで豪勢な数字が並んでいる。
こうした石柱は他の神社でもよく見かけるが、この石柱を建てるのにいくらくらいかかるのだろうか。寄進者してみればここに永遠に自分の名前が刻まれるわけで名誉なことだとは思うが、一柱建てて数十万円はくだらないだろう。折角の寄付が殆ど石柱の費用で消えてしまう、なんてことにはならないのだろうか。
それぞれの石柱には旧字で金額が記されている。これは一の旧字だよ、なんてチビに説明したら意外も興味を持って聞いてくれた。まぁ覚えないと思うが。
境内の一角に神馬(しんめ)が2頭繋がれた小屋があった。片方は月琴号、もう片方はルーチェ号というらしい。
神馬は神事に参列する馬なので性格は大人しいのかもしれないが、日がな一日小屋に繋がれて何を思って過ごしているのだろう。
そして参道はさらに続く。まだ先は長いがチビがダレ始めた。この様子では奥社まで行くのは無理かな。。。
階段は500段を越えた。ということは3分の2ほどは消化している訳だが。
更に登って旭社までくると628段とのこと。
そして賢木門をくぐる。
この先本宮へと続く階段が2カ所あり、登り用と下り用で参道が分かれている。順路に従って御前四段坂と呼ばれる参道を登る。ここを登りきれば本宮である。あともう一息。
そして、785段の階段を制してようやく本宮に到着。チビはちょいダレだったが登り切った。
再び登り詰めてきた達成感と、軽い疲労感を味わいながらお参りを済ませる。
本宮の見晴らし台からは麓の讃岐平野が一望できる。新緑の季節だけに平野も緑が濃い。
そして、小休止を兼ねてご褒美のおやつタイム。
おやつを食べながら、奥社へのお参りをするかどうかみんなに再確認を行う。カミさんはややくたびれている様子だったが、折角来たのだから見に行きたい、という。チビはまだ先に進むことに一瞬難色を示したが、おやつを食べたら元気が出たようで、奥社への参拝が決まった。
金刀比羅宮奥社:
前述のとおり前回はここ本宮で折り返して下山しているので、ここから奥社までの参道は初めてだ。
奥社までは麓から1368段ある。あと583段か。つまり今いる本宮ですらまだ半分強の位置に過ぎないということだ。もう一度麓から登るくらいの階段を登らなければならない訳だが、まぁ行ってみますか。
最初のうちは数段階段を登ると暫く緩やかな坂道が続いて再び階段、という感じなので歩いていてそれほどの負担感はない。
だが、ほどなく階段が続くエリアが現れた。チビの手を引いてゆっくりと登っていく。
途中ちょっと開けたところに白峰神社がある。ここで923段だそうだ。まだ400段くらいある。。。
傍らに作業用のモノレールが停まっていた。純粋な興味と楽をしたい気分とで乗ってみたいな、と思ったが、もちろん乗せて貰えるものではない。自分の足だけが頼り。
前に歩いていた子供につられてチビがコースアウトして階段の縁を登り始めた。この溝を登った方がラク、みたいなことを言っていたが本当かな。まぁ気分転換にはなるかもしれないが。
途中、菅原神社を横目に進む。その先もまだまだ階段が続いている。いくらかうんざりしてきたが、ここまで来たらぜひとも奥社まで登って参拝を済ませたい。
ひたすら登る。案外チビの方が体力が残っているようで、親がバテ気味だ。。。
階段の先に赤い建物が見えてきて、いよいよ奥社かと思ったら休憩所だった。
そして振り返ると折り返した先に更に階段が続いていた。久しぶりに嘉門達夫のもうええやろキミが頭の中をループし始めたw
だがこの階段がこの参道のクライマックスだった。登った先にようやく奥社のお社が見えてきた。
と言うことで1368段を制覇し奥社に到着。無事登頂できたことを奥社の神様に報告した。
本宮から更に標高を稼いだので、麓の景色はより広々と見晴らせるようになった。折角なのでパノラマ写真を作ってみた。
傍らにサビ付いた双眼鏡が置かれていた。子供でも見えるように、ということかその辺の石が不安定に積み上げられていた。
チビは双眼鏡を覗くのが好きで見つけると必ず覗く。踏み台?の石が不安定なので足をかけたそばからグラグラしている。こんな所で足をくじかれたらたまったものではないが、見たい気持ちを押さえつけてもしょうがないと思いハラハラしながら見守った。
で、折角頑張って双眼鏡をのぞき込むが、この双眼鏡はお金を入れないと見られないタイプの物なので覗いても何も見えなかった。
不思議とそれでお金を入れるようせがまれることはなく、見えないと分かるとあっさり諦める。不思議な習性だ。
無事お参りも果たせて後は下るだけ。麓に降りたらうどんを食べに行こうねー、なんてチビと話していたら、カミさんが、上に天狗の石像があるよ!と教えてくれた。
本堂脇の岩盤に天狗と、あともう一つは何だろうか、かっぱのようなサルのような面構えの石像があった。
普通に前を向いていたら視界に入らないような高い所に掲げられているので、上方に注意を向けていないとまず気づかないが、なかなか立派な像である。どうやってあそこにひっかけているのだろうか。
それから境内をゆっくりと通り抜けようとしたとき、チビがおみくじやりたい!と言い出した。理由は忘れたが珍しくカミさんが許可を出したので運試しさせてみることになった。結果、運勢はぼちぼちと言った感じだったが、パッケージに小さな根付のような招き猫がおまけについていた。これが欲しかったのか。。。w
ということで、奥社も堪能したので下山を開始する。
帰りは至ってスムーズだ。そりゃ降りるだけだからな。