大阪出張2009【1】(2009/04/12)

職場で大阪への出張を命じられた。今回は事務所移転の立ち合いである。作業は4月11日の土曜日。それなら日曜はどこかに撮影に出かけようと考えてレンタカーを手配。

11日の移転は無事に完了させることが出来たので、晴れて12日はフリーとなった。予定どおり12日にレンタカーを借りて出発。

 


2009/04/12

最初は阪堺電気軌道のシーラカンスであるモ161形を見に行ってみることにした。非常に古い電車であるにもかかわらず、朝晩を中心に未だ現役で走っているという。朝晩以外は我孫子道の車庫で眠っているらしい、と言うことなので車庫を訪問した。

車庫の人に見学の申し込みをしたか記憶が定かではないのだが、写真のアングル的には敷地内で写しているようなので、多分許可を経て撮影させてもらっている筈。

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車庫内には数両のモ161形が止まっているのが見えた。この車両は1928(昭和3)年に製造された車両で、製造当初の状態をよく留めている。現役で定期運用に入る車両としては日本一の長寿車両であり既に車歴は80年を越えている。

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車体のリニューアルなども行われずに未だに現役で稼働しているというあたり驚異的な車両である。なくなる前に見られて良かった。

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ちなみに線路脇に事業用車のデト11形もいた。こちらは既に廃車済みで車籍はないが、解体されず留置されている。

 

続いてどこへ行くか考える。借りたレンタカーは自分が初めて運転するホンダのインサイトだったので、少し長めのドライブもしてみたい。そこで少し離れた神戸方面に行ってみることに。とりあえず山陽電鉄とか神戸市営地下鉄の写真がまだちゃんと撮影できていなかったので、まずは舞子公園駅に向かった。

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撮影できたのは3000形の鋼製車と、

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5000形。
どちらもこれまでちゃんと撮影できなかった車両なので撮影できたのは有難かったが、強いて言えば3000形のアルミ車が撮影したかった。残念ながらこの時は巡り合うことが出来なかった。というか、昼間の山陽電鉄は電車が10分に1本程度であり、先の行程を考えると充分な時間が取れず数が稼げなかった。

 

続いて向かったのが神戸市営地下鉄の学園都市駅。
神戸市営地下鉄の山手・西神線は西神線の末端区間で地上を走るが、終点が行き止まりで乗り換えができないので、過去の神戸方面遠征の際にもなかなか来ることができなかった場所だ。車移動だからこその自由度である。

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既にコレクションには入っているが、明るい所で改めて撮影した1000系と、

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3000系。

 

それから車移動でなければあまり行かなさそうな駅と言うことで、粟生駅に行ってみることにした。
粟生駅はJR加古川線、神戸電鉄粟生線、北条鉄道の3線が接続するターミナル駅だが、駅周辺はあまり発展しておらず地方のローカル駅的な風情だった。

ここでは、列車が到着した順に、

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神戸電鉄1100形

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北条鉄道フラワ2000形

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JR西日本103系3500番台と、

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JR西日本125系を撮影。
103系3500番台は中間車だった車両を先頭車改造したもので、オリジナルのデザインになっているのだが、もう少しどうにかできなかったのだろうか、と言う気がしなくもない。

 

北条鉄道は次の列車まで時間があったので、今度は終点の北条町駅に移動。北条町駅は駅前に複合施設などもあり、粟生駅と比べるとかなり近代化された雰囲気だった。

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で、そこに停まっていたのが、同じフラワ2000形なのだが、こちらは三木鉄道からやって来た車両だった。三木鉄道は粟生駅から加古川線で少し南下した厄神という駅から分岐していた第三セクター鉄道だった。

北条鉄道と同時期に第三セクター移管され、どちらも移管当初は富士重工製のLEカーと呼ばれるバスに毛が生えたような車両を走らせていた(三木鉄道:ミキ180形、北条鉄道:フラワ1985形)。
移管された当時から一度見に行きたいと思っていた路線だったが、チャンスが訪れることのないままLEカーは引退してしまい、その後三木鉄道に至っては路線自体も廃止されてしまった。

 

撮影した当時はそんな三木鉄道の忘れ形見を見ることができてうれしかったのだが、後年になって片割れがひたちなか海浜鉄道に譲渡されてやってきた。なんだ、近くに来るなら最初に言ってよw

譲渡された車両は割と嫁ぎ先の鉄道会社の色に塗り直されてしまうことが多いが、未だに当時の塗装のままの姿を見ることができるというのはある意味貴重である。

Posted by gen_charly