沖縄社員旅行2015【４】（2015/09/12～09/13）
昔ながらの赤瓦の民家の間の小道を抜けていくとあるのが、御殿庭(うどぅんみゃー)。
ここは、島の祭祀などを行うための場所とのこと。
それからあてもなく集落の中をブラブラとぶらついていたらやがて港に戻ってきた。
自転車の返却時間が近づいていたので、そのまま自転車は返却。船の時間までその辺をブラブラして時間つぶし。
「さばに」という店があったので、コーラでも飲んで休憩しようと立ち寄ってみたら、メニューにぜんざいが書かれている。沖縄のぜんざいは、本土のぜんざいとは異なり、かき氷に黒蜜をかけたものだ。
沖縄に来るたびにぜんざいを食べたいと思って店に行くのだが、なぜか毎度毎度店が閉まっていたり売り切れだったりで未だに食べられていない。
思わず注文してしまった。
注文してしばらくするとぜんざいが運ばれてきた。
ごらんの通りのボリュームである。
横には黒蜜のポットもついて、味変し放題である。散策で火照った体がクールダウンしていく。これはうまかった。
足元ではニャーがしきりにおねだり。流石にぜんざいは食べないだろうと思って、何もあげなかったが。
やがてフェリーが入港してきた。出港を以て久高島に別れを告げる。
聖地と呼ばれる島だけに物々しい感じかと思いながらの上陸だったが、むしろのどかな島であった。
再び３０分ほどで安座間港に帰着。
今日は終日フリーなので、好きな時間にホテルに戻ればよいのだが、折角なので同僚に晩御飯のお誘いをしたところＯＫの返事が来たので、夕食を兼ねた飲み会を開くことに。
といっても、宿の周りには居酒屋が一軒しかなく、何となく自社の飲んだくれがクダ巻いてそうな気がしたので、少し遠出をして名護市の方まで行って食事した。
螢螢（じんじん）という焼き鳥屋だ。焼き鳥以外にも小料理が選べるようだったので、めいめい好きなものを食べた。
その同僚は自分と同じ日に入社した人で、気さくな人だったのですぐに打ち解けることが出来た。
その人がいたおかげで、入社後の誰も知り合いがいない状況でも心強かった。
入社してから数か月だが、お互い普段は顔を合わせないので、ここぞとばかりに不安感や愚痴を語り合う。
宿に戻り車を降りると、ワイワイと騒ぐ声が聞こえる。
職場の連中は前日の記事にも書いたとおり、学生ノリで騒ぐ連中が多い。
傍らの同僚に、うちの連中じゃなければいいですね。。。と話しながら自室に向かう。
このホテルはコテージ風の部屋が建ち並ぶつくりになっていて、騒音の出どころからは少し離れている。が、近づくにつれ音の出どころがだんだんとわかってきた。案の定、社長の泊っているスイートルームの方から聞こえてくる。
宿泊者は我々以外にも多数いると思うが、当然、みな静かに夜を過ごしている。迷惑だなぁ、と思いながら部屋に戻る。
同僚の人とは、積もる話が尽きず、店での語らいだけでは不完全燃焼だったので、このままもう少し話しましょう、ということで適当に飲み物を調達して自室のベランダで語らった。気が付くと夜中の２時だ。
同室の住人は一向に戻ってこない。まぁ、イビキに苛まれる前に寝てしまうのが吉と考え、同僚との取り留めない話もお開き。
2015/09/13
最終日。就寝時に戻ってこなかった同室メンバーは、自分が起床してから戻ってきた。
当然寝る時間はないので、シャワーを浴びたらすぐさま荷物をまとめて集合場所に向かっていった。元気だなぁ。。。
自分も荷造りをして集合場所へ向かう。
二日酔いが抜けてなさそうなどんより顔がチラホラ見える。いい大人なんだから少しは自制したらいいのに。
傍らの同僚に聞くと、昨晩は色々大変だったらしい。書くと関係者には社名がバレてしまうくらいの事件なので、ここでは伏せておく。
今日は一団で那覇に向かい、昼食を取った後は暫く自由行動。それから空港に移動して帰京、というスケジュールだ。バスに乗り込んだ瞬間爆睡する人、飲酒続行する人、様々だ。
自分は、たまたま同じチームの同僚に我が家同様、奥様が妊娠中という人がいて、その人と妊娠中にパパになる準備としてどんなことをしたとかそういう話で盛り上がっていた。
ランチは那覇で有名なステーキハウスでいただいた。
自由行動の時間は、その時近くにいた人たちと一緒に国際通りに繰り出してみた。
ここでも辺野古への基地建設の反対派の人たちが横断幕を持ってデモ行進していた。
ま、国際通りも、土産物屋を冷やかしただけで、特にこれといったイベントはなかったので省略。
そんなこんなで２泊３日の沖縄旅行は無事終了となった。
—
例によって普通の人にはなかなか共感されないであろう、島巡り趣味を全力で行使してしまった。
個人的には非常に有意義な旅行だったが、入社一年にも満たない人間が、ろくろく他の社員と交流もせずに島歩きなんかに現を抜かすのは、今思えば社会人として失格だったような気もする。
ま、今は昔の話である。
後日同僚から聞いた話では、どうも社長の泊っていたスイートルームのすぐ近くに新婚旅行で訪れた夫婦が宿泊していたらしく、案の定大クレームだったそうだ。
その甲斐あって目出度く出入り禁止になった、ということだ。
勢いのある会社、ということではそうなのかもしれないが、大人としてのたしなみというのも少しは考えていった方がいいんじゃないかな、と思う。