筑波山に登ろう・2【3】(2020/10/03)
下山路も途中まで勾配がキツめのルートが続く。チビは段差の度に着地点を探しながら慎重に下る。ルートファインディングはなかなかうまいかもしれない。
流石に段差の大きいところはチビは両足でジャンプしないと降りられない。そんな降り方をしたらケガするので、そういう場所では、自分がアシスト(=抱っこで降ろす)した。
途中、奇岩が続くエリアまで来て、チビのテンションが少し上がった。
大きな岩の隙間にある細い通路を登っていくと稲村神社がある。
ここでもお参り。
弁慶七戻り。
年輪の数から樹齢が分かるようになっている切り株、などなど。
ちょっと進むごとにイベントがあったので、この辺は不満も出ず進むことが出来た。
が、この先はイベントが少ない。案の定、疲れたーと言って休憩する回数が増えてきた。
まぁ、そうだろうね。
ここで新兵器、と言っても下山前から持たせてあるのだが、ラムネである。
チビはラムネが大好物である。カミさんが下山を始める前に、好きな時に食べていいからね、と言って一本渡してある。
これをちょこちょこ補給してテンションを維持させる。
ブドウ糖の補給にもなるので、一石二鳥。
ただし、一本しか持ってきていないから、いっぺんに食べてしまうと後で疲れてもなくなっちゃうからね、と計画性を持たせることにもチャレンジしている。
その辺チビもわかっているのか、休憩しても一粒だけで我慢している。
まぁ、流石にそれだけじゃかわいそうなので、大人も休憩するときはお菓子を渡したりしたが。
ゆっくりしたペースで下山しているので、時刻は16時を回ってしまった。
流石にあたりが暗くなり始めてちょっと焦る。
日が暮れてしまうと、街灯もない登山道なので真っ暗になる。ヘッドライトは持ってきていないので、下手すると遭難しかねない。日が暮れる前には何とか下山したいところだが。。。
とはいえ、チビをあまりせっついておんぶコールをされたら、それなりに足がくたびれている自分が下山まで耐えられるか分からない。
不安なひと時だった。
そんな不安をよそに、勾配が緩くなり始めたあたりから、チビのペースが上がり始めた。自分の手を離れ、身軽に進んでいく。
自分の足がヨロヨロなので、追いかけることもままならない。
あまり先に行かないでねー、と声をかけ、視界から消えないように心掛けたが、それはそれで不安だった。
自分って案外心配性なのだろうか。
幸い、それから20分ほどで、白雲橋コースの入口となる鳥居に到着。
良かった、下山できた。ようやく安堵。
自分の足で踏破したチビを大いに褒めた。
帰りは守谷市の運動公園に併設された風呂屋で汗を流して帰宅した。
帰りの車中、自分以外の二人は終始大爆睡だった。まぁ、致し方なし。
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いやしかし。
延長8キロ余り、標高差600mちょっとのコースを自力で登り下り出来るとは。
自力でやり遂げられる可能性は五分五分、最悪の最悪のことまで考えてのチャレンジだったので、登り始める前に相当の覚悟をしたが、杞憂だった。
いわゆるビギナーズラック的側面もあったのだろうが、4歳児のポテンシャルが予想以上に高いことを思い知らされた。
カミさんも自信を深めたようで、ほかの山にも登りたい、と言っている。
次に登る山はどこだろうか。