加波山に登ろう【2】(2021/04/11)
五合目から未舗装の登山道が始まったのでストックを準備する。チビは鋸山に登った時にあげたお下がりのストックを持ってきていたが、ここへきてダブルストックで臨みたい、と言い出して、自分のストックの片方を取り上げられてしまった。
すぐ人のマネしたがるんだから。。。
仕方ないので自分は片手ストックで登る。まぁ、このくらいの勾配ならなんということもないのだが。
途中、筑波山なら弁慶の七戻りとか名前がついていそうな場所があった。
が、ここに特に名前は付けられていないようだった。
この山は植林があまり盛んでなかったのか、割と雑木林の中を歩く場面が多い。
杉木立の整然とした感じも嫌いではないが、やっぱり、こっちの方が野趣あふれる感じでいいよね。
と思ったら、杉木立もあった。
その先に七合目の石碑があった。ようやく3分の2。もうひと頑張りである。
隣の石碑には山椒魚谷と書かれている。
山椒魚谷は、石碑の傍らを流れるこの沢の名前をさしているものと思うが、サンショウウオがいるというのだろうか。
ちょっと広いスペースがあったのでここで再びのおやつタイム。
小休止で疲れも回復。さあ、あとちょっとだ。
子供たちのフォーメーションは途中入れ替わりもあったりしたが、基本的には最初のフォーメーションが維持されていて、姫二人を自分がしんがりで面倒見ながら進んでいる。
Mちゃんの二姫が、登り始めからずっとチビの面倒を見たり、話し相手になったりしてくれているおかげでチビもテンションが高い。
ありがたいことである。やっぱり、親と一緒に登るより、同世代の子がいた方が楽しいよな。
と、唐突に林道が横切る。
道はそれなりに整備されている感じなので、たまに通る車もあるのだろう。
この道はNTTの私道らしい。
この道をまたいでもう一頻り登ると鳥居が見えてくる。
お、ようやく頂上か?
さほど厳しい場面もなく、登りごたえ、と言う意味ではイマイチだったが、まぁ無事頂上に着けて安心だ。
時間はお昼を少し回っている。昼食にも丁度良い時間だ。
鳥居で登頂記念の記念撮影をして、奥の拝殿の方に行ってみる。
頂上、と書かれた石碑もあってやっぱりここが頂上のようだ。
・・・と思ったら、拝殿の脇にさらに上へ登る階段が見える。ということはここは頂上じゃない?
ここで昼食もいいけど、どうせなら一番てっぺんで食べたい。ここに頂上と書かれている石碑があるのだから、この先の道はあってもそんなに長くはないだろう。ということで全員の意見が一致したので、本当の頂上を目指すことに。
ところが、意外にも階段を登ったらその先に道が細々と延びていて、頂上らしきところは見えてこない。
あれ?まだ先があるのか。。。とりあえず携帯の地図で確認したら、山頂とされる場所、まだもう少し先にあることが分かった。
じゃあ、そこまで行こう、となってさらに進む。
子供たちは昼食お預けになってしまってテンションが少し下がった。
10分ほど進むと、加波山親宮と掲げられたお社があった。
帰宅後に確認したところ、加波山三枝祇(さえなずみ)神社本殿というのが正式名称らしい。
が、まだここも頂上ではないらしい。
ということでお参りを済ませてさらに進む。
木々の間から麓の景色が見える。麓の平地はだいぶ下の方になった。
で、進んでいくとまたお社である。
ここはたばこ神社と銘打たれている。たばことはまた珍奇な。
俗っぽい、というか奇をてらっている感じがする名前の神社だが、お社自体には遊び要素が全くない。もっとも、こんなとこに奇抜な神社を作っても参拝者が来ない気がする。
名前から煙草に縁があることは分かるが、煙草を吸う人にご利益があるのか、禁煙にご利益があるのかもよく分からない。
どんな神様なのか、その時は分からなかったが、これも帰宅後に調べてみたところ、山の東麓にある石岡市が葉タバコの産地で、生産農家の守り神として建立されたものだそうだ。
なので名前とは裏腹に大真面目な神社なのだ。年に一度、麓から巨大キセルを担ぎ上げる祭事なんてのもあるらしい。
なお、今では禁煙の神様としても信仰を集めているということだが、それってどうなのだろう。なんか違う気がする。。。
この辺りは、アップダウンはそれほどでもないが、稜線上に位置しているので、岩場が多く、やや険しい場所もある。
上の写真の岩場を回り込むと、またお社。
ここは、加波山神社中宮本殿とのこと。
岩場をならして小ぢんまりとしたお堂が建てられている。数段の階段を登ったところにあるのだが、普通に写真を撮ろうとしても引きがなく全体が収まらない。
そこで、先日買ったばかりのスマホが役に立った。新しいスマホには0.6倍の広角レンズがついているので、それで撮影したところいい感じにフレームに収まった。
いままで広角レンズの使い道がピンときていなかったが、こんなに便利なものだとは。。。今更ながらに知ってしまった。
それはさておき、昼食がまだである。行けども行けども頂上が見えてこないので、どこか広い所があったらそこで食べちゃおう、という意見が出ていたのだが、ずっと広場らしき場所が見つからず、それすら流れ流れてしまっていた。
この神社の下のちょっとした岩場が、丁度いい感じだったので、ようやくここで昼食となった。
登山道で弁当を広げたら他の登山客の邪魔になると思って、こういう場所を探していたのだが、まぁ、ここまで殆ど誰ともすれ違わなかったので、どこで食べても邪魔になることはまずないとは思うが。。。
今回もカップラーメンである。やっぱこれだよねw