札幌出張【5】(2021/08/08~08/09)
2021/08/08
今日は音S君と会う日だ。昨日借りたレンタカーを返却時間までに返して、そこから音S君との待ち合わせ場所である、地下鉄東西線の宮の沢駅へと向かう。まだ時間があったので、レンタカー屋から宮の沢駅まで散歩を兼ねて歩いて向かったが、この日も朝から気温がぐんぐん上昇してなかなかしんどい行軍だった。。。
時間に音S君と合流。八軒駅のあたりから歩いてきた、と話したら大いに馬鹿にされた。
音S君は2000年に札幌を訪ねた時や、2003年の北海道上陸の記事で既に登場している。
同世代で、同じミュージシャンのファンで、かつ、ベース奏者、という多くの共通項があるおかげで、遠くに住んではいるが、付き合いはだいぶ長い。
数年前に自宅を改築する際に、完全防音のスタジオを作ったという話を聞いていたので、ぜひとも見学したいと思っていた。
ご自宅にお邪魔し、まっすぐ彼の部屋へと向かう。これはスタジオだ。。。
部屋はレコーディングブースと、自室を兼ねたコンソールルームに分かれていて、両方の部屋の仕切りにはレコーディングスタジオにありそうな小窓がが取り付けられている。
話には聞いていたが、予想以上に本格的でため息しか出ないw
なんなら人に貸せばお金を生み出すことすらできそうな本格的な設備が整えられていたが、本人曰く人に貸すつもりはないらしい。
かといって年中レコーディングを行っているという訳でもないらしいので、宝の。。。以下略。
それはさておき、折角そんな部屋があるので音を鳴らしてみたい。そう顔に書いてあったかどうか分からないが、「何かレコーディングしてみる?」と提案された。
レコーディングかぁ、ちょっと音出しさせてもらうだけでいいんだけどな、という思いもなくはなかったが、折角のお誘いなので、チャレンジしてみることにした。とはいえ、レコーディングは長いことやっていないので、良いテイクが残せるかは未知数。何せ前回グダグダに終わってしまった実績がある。
一応、あれから22年、楽譜の読み込みも早くなったし、指もよく動くようにはなってきている。今回はきっとうまくいくと思うが。。。
曲の選定をする中で、彼はソーサリアンのスコア集を出してきた。そっちかーw
ソーサリアンとは、30年以上前にファルコムと言う会社から発売されたゲームのタイトルである。二人ともこのゲーム(というかこのメーカー)のサントラに多大な影響を受けている。
まぁ、お互いが好きな音楽なので、知っている曲なんだから出来るっしょ?と言うことなのだが、残念ながらソーサリアンの楽曲をベースでプレイしたことはない。そもそもゲーム音楽なので、生楽器で演奏することを考慮していないフレーズを使っているかもしれない。
まぁ、それなりすったもんだがあって、最終的に曲は絞り込まれた。
演奏する曲目が決まったらあとは準備。自分は課題曲の練習、音S君はオケの制作をそれぞれ行うことになった。
彼のベースを借りてフレーズの練習。防音を謳うだけあって音はとてもデッドで弾きやすかった。
数時間後、音S君のオケ制作が完了したと声がかかった。自分もフレーズがあらかた覚えられたので、いよいよレコーディングの開始。
レコーディングはおおむね順調に進んだが、なかなか緊張した。記録に残るものなので、間違えないように弾こうと意識すればするほどちょっとしたミスを誘発してしまう。
一応、ノーミスのテイクを一つ二つ残したところで、レコーディング完了。ノーミスと言えばノーミスなのだが、聞き返すと雑なことこの上ない。まぁ、お遊びなのでいいんだけど、この録音データはたぶんお蔵入りになりそう。
前回よりはうまくなっていると自負していたが、まだまだだな、と思い知らされた。
気が付くと時間は20時を回っていた。楽しい時間はあっという間に過ぎる。音S君から何なら泊っていけ、と言われた。ありがたい申し出だが、ぼちぼち服を洗濯しないと着るものが無くなってしまうので、今日は宿に戻りたい。明日もどこか行きたいし。
折角の楽しい時間に水を差すようで気が引けたが、お暇させてもらった。
帰り際、コロナ禍中での突然の訪問となったことをご家族にお詫びして解散となった。
2021/08/09
連休最終日。今日も終日フリーなので、レンタカーを手配してある。
昨日、11日からの作業を一緒に担当する同僚のI君から札幌に到着したと連絡があった。もともと10日に札幌入りの予定だったのだが、折からの台風で10日の便の運行状況が怪しくなってきたので、急遽出発を早めたらしい。
やること無いならドライブに連れて行ってやろうと思って、昨日のうちにメッセージを送っておいたのだが、レスポンスがなかった。
とりあえずレンタカーを受け取りに行く。
出されてきた車はダイハツCASTだった。
そのままその足でドライブに出発。
この日はオリンピックのマラソン開催日で、市内中心部は交通規制がしかれているということだった。出発は既に競技が終わっている時間だったが、渋滞してたら嫌だなと思い、市街地とは反対方向の石狩方面へ行ってみることにした。
国道231号を北上し、石狩川を河口付近で渡るとほどなくちょっとした丘を越える。丘を降りると望来という地区になるが、丘の上からの眺めが素晴らしかったので、急遽路肩の駐車場で車を停める。
大自然の中に遠慮がちにまとまった集落。天気が悪いせいもあるが、ロシアあたりの辺境の村を彷彿とさせるような、荒涼とした雰囲気を感じた。ここで暮らす人たちの日常はどんなものだろうか、と、考えても詮無いような妄想にとりつかれそうになる。
個人的に一押しの絶景としてご紹介したい。
さて、さらに先を目指そう、と車に戻った矢先、I君からの返信が来た。ぜひ連れて行ってください、と書かれていた。遅いよーw
たが、折角行きたいと返信してくれたのに無碍にするのも悪いなと思ったので、彼を回収しにいったん札幌に戻ることにした。
とは言っても、来た道をそのまま戻るのは芸がないので、もうひとしきり進んで、当別町方面へ山越えをしつつ、一周回って札幌に戻るルートを選んでみた。
そのルートでの到着予想は14時とのことなので、14時に待ち合わせしたい旨返信。
数分ばかり進んだところに、道の駅あいろーど厚田がある。トイレ休憩を兼ねて立ち寄り。
なかなか賑わっていて館内も混雑していたので、トイレ休憩のみ。
道の反対側は石狩湾が広がっている。港の隣に人工海浜のプールがあるが、この微妙な天気にも関わらず海遊びに興じる人たちがぽつぽつと見えている。
対岸に雲に隠れながら伸びている陸地は積丹半島だろう。
トイレ休憩を済ませて再び出発。ここから厚田川沿いに内陸へ向かう道道を進み、山を越えると今度は札幌方面への道となる。
その道を進むとほどなく当別ふくろう湖というダム湖がある。
堤体脇の駐車場で小休止。両側の山の標高が低く、谷が広く開けているので、堤体も低く長い形状になっていた。
堤体の上からパノラマ写真を撮ってみた。
その後一気に札幌まで戻り、予定通り14時にI君と合流。
自分もI君もしっかり2度のワクチン接種を済ませているので、一緒に行動することは心配していない。というか、もしどちらか感染していたら11日以降の作業中に確実に感染することになる。そういう意味では時間の問題でしかないので、心置きなく助手席に乗ってもらった。
I君に行きたいところを訪ねると、土地勘がないのでよく分からない、と言う。この辺だと小樽とか、夕張とか、支笏湖とか、と話すと、支笏湖に行ってみたいということだった。自分も行った事がない場所なので行ってみることに。
札幌市街を抜け、山道に入るとほどなく雨が降り始めてきた。
1時間ばかりで支笏湖畔に到着。が、雨は降り続いていて、景色もごらんの通りモノクロームだ。
北海道の観光はあまり経験がないということだったが、折角の観光もこれでは興ざめだったのではなかろうか。
まぁ、台風通過を睨んでの早入りだったのだから、天気が悪いのは致し方ないところかもしれないが。。。
この雨では車を降りて散策をしようという気にもなれず、そのままドライブ続行。道なりに支笏湖を半周してそのまま洞爺湖方面に。
洞爺湖方面へと進んだのは、昭和新山を見てもらおうと思ったからだ。
ところが、有珠山へと登るロープウェーの駅がある駐車場まで行ってみると、駐車場の目の前にある筈の昭和新山ですら厚い雲の中に隠れて全く見えない有様。。。
これは2013年の訪問時の写真。
本来駐車場からは、こんなに近い所に昭和新山が見えている筈なのだが、これが見えないほど一帯は厚い雨雲に覆われていた。
折角来たのに不発続きでなんか興ざめしてしまい、写真を撮るのを忘れてしまった。。。
ぼちぼち戻りの事を考えなければならない時間だ。これ以上観光らしい観光は望めなさそうなので、もう諦めた。
気分転換にうまい寿司でも食べよう、という話になりI君に探してもらったところ、伊達市の和さびという回転寿し屋の評判がよかったので、そこへ向かう。
寿司はどのネタも文句なくうまかった。それだけでもよいのだが、I君にぜひとも食べてみてほしかったのがウニである。
本人はウニはあまりおいしいイメージがない、ということを言っていたので、獲れたての物は全然違うからとオススメして食べてみてもらった。軍艦2貫で700円以上する高級品だったが、東京で食べるのとは全然違うと感動していた。でしょー。
寿司で不発だった観光の不満はいくらか解消できただろうか。日も暮れてきたので、後はまっすぐ札幌に戻った。
ドライブの道すがら、ずっと仕事の愚痴や不満、これからの展望などなど話は尽きなかったので、まぁ、これはこれでいいか。
21時近くになってI君をホテルに降ろして解散。
※実データを乗せるとサーバに負担がかかりそうなので、画像で。
こうして3連休が終わった。明日からは仕事だ。