小笠原上陸 - 4(2008/09/13)
— まだまだ続く船の旅 —
昨日は消灯前にもう寝てしまったせいか、日の出直後の船内アナウンスで目が覚めたので、日の出を見にデッキに上がってみると、雲間から登る朝日が拝めました。
雲が南国の雲になっていますね。
暫く眺めてから一旦船室に戻り、ちょっとした朝食を取る事に。
とは言っても、それ程腹も減っていなかったので、出港前に竹芝のコンビニで仕入れておいた味噌汁を飲んでホッとする事にしました。
早速給湯器が役に立ちました。
ささやかに朝食を済ませて、9時からの船内見学ツアーの時間までしばしのテレビ鑑賞。
NHKのニュースでリーマンブラザーズが破綻したとか言ってます。。。
9時になって放送で呼出がかかったので、フロントへ集合。
全部で20人ちょっとの人が集まっていました。
係員に案内され、ぞろぞろと向かったのが機関室。
機関室では機関長が船のあらましを説明してくれました。
船の細かい仕様は忘れてしまいましたが、船の燃費はリッター13mくらいなんだとか。。。
13m。。。13kmじゃないですよ。父島まで片道1000kmちょっとなので、単純に計算しても77000リットルぐらい、父島では給油できないと思うので、往復154000リットル!
どのくらいの量なのか想像もつきません。。。
Wikipediaによると、一往復600万円程度との事なので仮に全て燃費として(本当は他にも沢山費用がかかりますが)割り算するとおよそリッター39円。。。
ガソリンとは燃料が異なるので比較しても意味がありませんが、高いのか安いのか良く分かりませんね。。。w
あと、この船の発電機の発電量は父島の電気の使用量を全てまかなえる能力があるそうです。
船の心臓部であるエンジンルーム。
周囲にキャットウォークがめぐらされていてぐるっと一周します。
流石にエンジンルームだけに、強烈な騒音と熱気です。
騒音に紛れて高周波のホワイトノイズのような「コーーー」と言う音が耳に入ってくるので、長時間居るのはちょっとキツそうです。
あまり見通しの良い場所が無くて、中途半端な写真ですがご勘弁を。。。
そして一行は係員の案内に従ってデッキを経由して操舵室へ。
機関室の重苦しいイメージとは異なり、明るく開放的な室内です。
(そりゃそうだ。。。)
ここでも船のあらましや、操舵方法の説明などを受けました。
でも、実は原付が気が気でなかったのは、そろそろ通過すると思われる聟島列島(むこじまれっとう)が何時見えてくるかでした。
ちょっとした自由行動の時間にカミさんと記念写真などを撮っているうちに、窓の向こうに聟島列島が見えてきました。
写真左から北之島、聟島(むこじま)と針之岩、媒島(なこうどじま)です。
戦前まではわずかながら定住者も有ったとの事ですが、現在は全て無人島です。
こうやって見るとずいぶんと起伏が激しい感じがします。
操舵室にあるナビゲーションシステム。
画面が大きいので、カーナビに比べるとかなり繊細な表示です。
船が丁度聟島列島の横を通過しているのがわかります。
北之島のアップ写真。
原付のカメラはカシオのコンパクトデジカメなのですが、3倍ズームにしてもこんなには寄れません。
さてどうやって撮ったのでしょう?
正解はこれ。
丁度操舵室においてあったのを拝借して写してみたものです。
何枚か写してみました。
少し別の角度から写した聟島と針之岩。
媒島。
嫁島(よめじま)。
双眼鏡を通すと光量が若干落ちるので、補正をかけています。
画素数の低いデジカメや携帯カメラで撮影の際にはぜひお試しください。
ま、今時のデジカメだと1000万画素クラスはザラなので、最大画素数で写しておいて切り取って使う方が手っ取り早いですかね^^;)
上の写真の解説で分かるとおり、小笠原諸島の島々は家族の呼称を付けた島が多いのが特徴です。北から聟島列島の聟島、嫁島、媒島、父島列島の父島、兄島、弟島、孫島、母島列島の母島、姉島、妹島、姪島と言う具合になっています。
名前の無い島に名前をつける事になってやっつけで付けてしまったような感じですねw
実際、プロローグにも書きましたが、小笠原諸島に人が住み始めておよそ180年、日本人が入植してからも140年しか経っておらず、地名の概念が出来てから名前をつけた所が殆どなので、由緒ある地名などははじめから無いのです。
船内見学ツアーが終わると後一時間ちょっとで25時間半の航海が終わります。
一旦船室に戻って荷物を片付けてから、再びデッキに。