小笠原上陸 - 23(2008/09/15)
— お土産タイム —
一旦宿まで戻り、時計を見ると3時過ぎ。
二つ前の記事にも書きましたが、今回のツアー、色々有って代金後払いにさせて貰っていました。
夕方に取りに来てもらえるとの事だったので、まずはお金を下ろしに郵便局へ。
祝日ですが、ちゃんと開店していました。
無事代金を下ろして、明日は出港ぎりぎりまで出かけている予定なので、今のうちにお土産を買って置こうと、島の中心街をぶらぶらすることにしました。
まず訪ねたのが 「QUSSY」という店。
絵葉書や加工品などが売られています。
中でも目に付いたのがラム酒ゼリー。
あとで、結局、どこの店でも売られている事を知るのですが。。。w
20個入り。会社のみんなのお土産にちょうど良さそうだったので数箱ゲット。
あと父島からはがきを出してみたかったので、絵葉書も何枚か購入。
戻り道の途中で見つけた「バンガロール」という店。
ここは小物系の雑貨が中心。
サメの歯やクジラの骨を使った細工品が置かれていました。
カミさんが一個購入。
レジの前にパッションフルーツがダンボールに入って無造作に置かれていました。
あまりに場違いな感じでしたが、値段が安かったので、聞いてみると、家に着いた頃に食べごろになるというので、これも2個ゲット。
それから、生協に立ち寄って明日飲む水を購入。
ふと飲み物の棚を見ると、有名なアレ、が置かれていました。
(有名なアレ)
「ルートビア」と呼ばれる飲み物で、「ビア」という名前が付いていますがソフトドリンクです。
沖縄で飲んでエラい目に遭いました。 。。Orz
自分では飲む気にならないので、友達への土産か、罰ゲームに使う予定です。。。w
程よい時間になってきたので宿に戻って晩御飯の時間です。
今晩も期待を裏切らない豪勢なメニュー。
何気に味噌汁も、初日の晩は赤だし、今日の朝は白だし(合わせかも)、今晩はお吸い物と言った具合の手の込みよう。
流石、料理の修業をされてた方のメニューだけはあります。
そういえば昨日のナイトツアーの時に、参加者の子が「父島で料理がおいしくてお勧めの宿ってありますか?」 という質問を投げた時に、父島に度々来ているという別の参加者がここと境浦ファミリーがよい、と言っていたっけ。
ナショナルランドさん。
お任せで安宿を探して貰ったのに、思いの他こんなよい宿にしてくれるなんて、なかなかニクいね、この!w
晩御飯を食べ終わって、照一さんが代金を受け取りに来るのを待っていたのですが、なかなか来ないので、電話してみると、バタバタしていて行くのを忘れていたそうです。
こちらから持ってきますよと伝えると、店舗がないので、後日こちらから受け取りに行くので、アクアさん(宿の名前)に預けておいて貰えませんか? とのこと。
今日は取りに来ないとの事で、宿の女将さんに事情を話して預かってもらうことになりました。
ついでに、明日行く予定の、ジョンジニ(ジョンビーチ、ジニービーチ)の情報を。
「明日出港前の時間を使ってジョンジニに行ってみようと思うんですけど、何時ごろに出たらいいですかね?」
「朝一番で出れば見て帰ってこれると思いますよ。でもかなり疲れますよ。」
「なかなかたどり着けない感じですか?」
「うーん、若い人とかは結構行ったりしてるけど、行って海に入って遊んで帰ってくるとなると結構大変かもしれませんね。。。」
「そうですかぁ。。。」
気合が有れば行けると思っていたのですが、地元の人にそういわれると、ちょっと心が折れてしまいます。
頑張って行った所で、帰り道でアクシデントが有ってもまずいので、今回は諦めて中山峠辺りでお茶を濁すことにします。。。
— 夜のお楽しみ —
明日の準備を済ませた所で、ふと思いついたことが有ったので、出かけようとバイクにまたがってはたと気づきました。
「ヘルメットがない。。。」
どこでなくしたのか、記憶をたどっていくと、どうやら郵便局で忘れたらしい。
今日ずっとノーヘルだったのか。。。よく警察に見つからなかったものだ。
アブねー。。。(汗)
駄目もとで郵便局に行ってみましたが、やっぱり既に閉店していて、職員も誰も居なくなってました。
キャッシュディスペンサーのある所を窓越しに覗いたら、機械の脇に忘れた時のままで置かれているのが見えました。
(まぁ、ヘルメット盗む人は居ないと思うけど。。。)
という事で、明日にならないと取りに行けなさそうです。
でも、これから行きたい所は、今晩行かないと意味のない所なので、宿に戻って女将さんにヘルメットを借りられないか相談してみると、奥からヘルメットを持ってきて無事貸して貰えました。
しかも、明日朝のうちにヘルメットを預かって貰えるよう郵便局に電話してくれるとの事。
何から何まですみません。。。
という事で、カミさんとバイクを走らせてやってきたのは、境浦。
沈船のあるところですね。
昨日もそうでしたが、今日も見事な満月。
月明かりで影が出来るくらいなので、何か面白い写真が撮れるんじゃないかと思ってやってきたのでした。
という事で撮ってみたのがこの写真。
カメラをマニュアルモードにして、30秒露光したものです。
空が昼間のような色で写ってますが、時間は20時過ぎです。
撮った自分も驚きです。
明け方のようにも見えますね。
さらに賓江橋です。
これも不思議な感じに写りました。
満足して宿に戻ってきてふと思いついてもう一枚写した写真。
宿の隣の聖ジョージ教会です。
ここもなんだかとっても不思議な感じに写っています。
街灯に照らされた色あいが、いかにも南の国っぽい感じです。
(本当はもっと月明かりっぽい青白い写真を撮ってみたかったのですが、思ったよりも街灯の明かりが写りこんでしまいました。これはこれで味があっていいですが。)
で、宿に戻った後は、洗濯の時間。
行ってみると先客が居ました。
こんばんは、と軽く挨拶をして、洗濯機に洗濯物を放り込んでいると、向こうから話しかけてきました。
「今日はどんな事をされていたのですか?」
「南島とイルカを見てきました。」
「いいですね。」
「楽しかったですよ。でも明日はもう帰らなければならないんでさびしいですよ。」
「私どもは小笠原に来るのは2度目なんです。前回は硫黄島を見に行くツアーで父島に寄ったんですが、殆ど時間がなくてどこも見れなかったので、今回はゆっくり回ってみようと思って2航海で来たんです。」
「それはうらやましい。なかなか社会人になってから2航海で来るのは難しいですよね。」
「そうなんです。何とか会社に頼み込んで休みにしてきたんです。明日は母島に行ってみようと思います。」
「そうなんですか。うちらは一昨日行って昨日帰って来た所ですよ。良かったですよ。母島は。凄くのんびりしてて。。。」
「それ聞いて楽しみになってきました。明日は出港を見送りに行きますよ。」
「本当ですか?じゃあ、探してみますね。」
他愛のない会話を済ませて部屋に戻ると暫くして隣の部屋に誰かが帰ってくる音が。
どうやら、洗濯場に居たのは、隣の部屋の人だったみたいです。
明日はジョンジニがなくなったので、残念な反面、すこし気が楽になりました。
さて、泣いても笑っても明日で小笠原を離れなければなりません。
うー、寂しい。。。