鳥取ドライブ【13】(2022/08/15)
股のぞきを済ませたら、チビが待ってました!とばかりに遊具コーナーへ2人を引っ張る。
あまりここでのんびりするつもりはなかったのだが、遊具があったらやりたくなるのもまた道理。
まぁ、今日はここでほぼ予定消化できている。あとお風呂に入れさえすればよいので、少し遊んでいくか。
チビがやりたがったのは、サイクルカーという遊具。ちょっと意外。
しかもパパと行きたい、という。普段はカミさんがお供にされているせいか、それを聞いてカミさんがちょっと寂しそうな顔をしていた気がする。
チビからのリクエストを無碍にすることもできず、カミさんに撮影係をお願いして、2人でペダルをこいできた。まぁ、チビは足がギリギリ届く程度で力を入れて漕ぐことが出来ないので、動力提供はほぼ自分だったが。
地上数m程度の高さを楕円形に一周するコースになっていて、見晴らしは良いが見えるのはさっき見た天橋立なので、景色の新鮮味はあまりなかった。
ここの施設は遊具ごとにチケットを買う仕組みになっている。1つの遊具で300円程度。結構高い。
入園料もまぁまぁ取られているので、ここであれこれ乗られると懐が痛む。。。次は何に乗りたいと言い出すのかと、戦々恐々とした気分で構えていたら、丁度奥にある広場の方から音楽と誰かがマイク越しにしゃべっている声が聞こえてきた。
それを聞いたチビが見に行きたい、と言いだしたので、これ幸いと移動し遊具エリアから離れる。
胸をなでおろす両親w
声の主は大道芸人だった。定番のパフォーマンスをしている。
上手なパフォーマンスだったが、名前は忘れてしまった。。。最近人の名前が覚えられない。
チビはパフォーマンスが存外に楽しかったようで、最後まで食い入るように見ていた。
それで30分くらい時間が過ぎて、閉園時間が近づいてきた。閉園までゆっくりするのも一興だが、折角ここまで来ているので、そこに見えている天橋立も少し散策してみたい。
と言うことでチビにそろそろ行こう、と促す。
リフト乗り場の方へ歩いて行くと、展望台にデッキのようなものが見える。展望回廊と名前がついていて、回廊上から天橋立や宮津湾を一望することが出来る。
そこそこ通行する人が多く、ゆっくり写真を撮ったりする余裕はなかったが、夕暮れの天橋立もまた佳景だった。
そこから下方を見ると、帰路に就く人たちがリフト乗り場に殺到して行列を作っている。
ここまでの移動手段としてリフトとモノレールがあって、登りをリフトで、帰りはモノレールで、と書いた。
・・・のだが、さっき見かけた車両は、想像していたものとはちょっと違う感じだった。
2両連結なのは面白い構造ではあるが、なんか斜光エレベーターっぽくて、乗って楽しいものかな、と思った。
モノレールはそれほど行列ができていなかった。最初はモノレールよりリフトの方が人気だからなのかな?と思ったが、順番待ちの列を眺めている間にそういうことではないと気づいた。
モノレールは車両が来るまで待っていなければならない。しかも来た車両に乗り切れなかったらもう一往復分待つことになる。
だからさっさと進めるリフトに集中してるってことだ。
ということで、我々もリフトの列に並んだ。リフトは次々にやってくるので、ちょこちょこ進んで案外すぐに順番が回ってきた。
再び10分ほどの空中散歩だ。正面に天橋立が続いているように見える。それなら天橋立の上までこのまま連れて行ってくれたらいいのにな。と思った。
ビューランドからその足で天橋立の方へ歩いていく。県道から枝分かれした道の突き当りに智恩寺と言う寺がある。
この寺は智恵の神様なのだそうだ。この辺りの地名を文殊という。つまり「三人寄れば文殊の知恵」のアレである。何?w
天橋立と本土を隔てる狭い海峡に架かる橋は廻旋橋という。その名の通り可動橋となっている。大きな船舶が通過する際に橋が回転することからこの名前が付いている(ようだ)。
天橋立を地図でよく見ると、二つに分かれているのが分かると思う。智恩寺に近い小さい方が小天橋、大きい方が大天橋、とそれぞれ呼ばれている。また、南砂州、北砂州という呼び方もある。
江戸時代ごろまで小天橋はなく、広い水路が広がっていたそうだ。
ちなみに、先ほど歩いてきた文殊地区もかつては海で、後年になって埋め立てられたものだそうだ。
その名残が天橋立駅の北側、さっき遊んできた天橋立ビューランドの入口近くにある、どん淵池である。この池がかつての海岸線の名残らしい。その池の畔に沿うように並んで建つ家々はかつて舟屋を営んでいたという。
廻旋橋を渡り、まずは小天橋に上陸。独立した砂州ではあるが、島カウントするのはちょっと違う感じなので、ここはノーカンで。
更に進むと、もう一本橋を渡る。こちらは大天橋という。
大天橋を渡った先にあるのが大天橋だ。ん?意味がよくわからんw
陸地の名前は「大」きい(方の)「天」の「橋」立、そこに渡るための橋が、「大天」橋に渡るための「橋」、と言うことだろうか。
大天橋橋だと語呂が悪いからかもしれないが、なんだか紛らわしい。。。
それはさておき、橋で海峡を越えると大天橋に至る。生い茂る青松の中に遊歩道が続く。
海岸の方に目を向けると白砂の砂浜が広がり、海水浴場として開放されている。
流石に時間的に海に入って泳いでいる人はいなかったが、砂浜の一角にはシャワーも設置されている本格的な海水浴場である。日本三大景観の地で海水浴なんて、さぞ優雅なことだろう。
一方のチビはお砂大好きっ子である。砂浜を見つけた瞬間テンションが上がる。波打ち際に駆けてゆき、早速砂遊びを始めた。
ここでも、そういうことをしに来たわけじゃないんだけどなぁ、と言う思いが脳裏をよぎる。が、近所の公園の砂場は何となく不潔なイメージがあって、あまり積極的に遊ばせていなかったので、フラストレーションが溜まっていると思う。だったらこういう場所でくらい、好きなだけ砂遊びをさせてあげようと思った。
カミさんもチビと一緒に砂遊びを始めた。自分は松原の遊歩道を散策したかったので、チビの相手をカミさんに任せて、松原の方に行ってみた。ところが、雰囲気のある松原を歩いていたら、職場の携帯に着信。結局それの対応でほとんど散策らしい散策が出来なかった。
その対応をしていたら、日が暮れて空がうす暗くなってきた。時間を見ると間もなく19時である。
ぼちぼち先のことを考えないとなので、2人を呼びに行く。
チビは砂遊びから離れがたいようで、少し駄々をこねた。なんとか引きはがしたころには空はすっかり暗くなっていた。
暗くなるのと同時に砂浜がLEDでライトアップされた。様々な色の明かりに砂浜が照らされて、なかなか幻想的な風景だった。