北海道初上陸【7】(1999/09/01)
摩周湖と中二病写真館:
1999/09/01
起床してまずは昨日からの計画どおり、摩周湖を見に行ってみることにした。
摩周湖はかつて「霧の摩周湖」という歌がヒットしたので、どんなところかは知らなくても名前を聞いたことはある、という人もいるかもしれない。
「マシューコ」という日本らしくない響きの名前と相まって、そこがどんな神秘的な場所なのか、昔から一度見に行ってみたいと思っていた。
この湖が有名なのは歌に歌われたから、だけではない。この湖の透明度はなんと日本一なのだ。その記録は41.6mという。なんか今回の旅は41という数字に縁がある。。。
湖はカルデラに雨水がたまったもので流入河川がない。また気温が年間を通じて低いので、枯草や動物の死骸の分解が進まないので汚れないのだそうだ。
さてその摩周湖、天気は微妙な曇り空。歌に歌われるまでもなく、摩周湖はしょっちゅう霧に覆われる湖として有名である。
こんな天気だけに今日も盛大な霧に覆われているのだろうと思っていたが、驚いたことに霧一つなく鏡のような水面を見渡すことが出来た。
「俺ら結構ラッキーじゃね?」などと2人で浮かれていたのだが、、、
その直後に雲の塊が降りてきて5分もしないうちに湖面は霧に覆われて何も見えなくなってしまった。
こんなにドラスティックに変化するものだとは思わなかった。
その後断続的に霧が流れ続けて湖面の様子が全く見えなくなってしまったので湖の見物はここまで。
さて、この頃の2人は日常に紛れた異物を見つけるのがブームになっていた。具体的に言うと看板などのちょっとした誤字や、トマソン的物件、シュールな光景、解釈次第で面白くなるような光景、といったものを指すのだが、まぁ、変だなと思ったものを見つけては写真に撮って喜んでいた。
今回の旅でもそういうものを見つけて写真に撮っていたのだが、今見返すと当時それがどう奇妙に見えたのか首をかしげざるを得ない物件も多く、黒歴史としてそっ閉じしたくなるようなものも多々ある。。。
だが、ちょっとそんな黒歴史の一端を披露してみたいと思った。理由は分からない。まぁ、見てくれ。
▲手すりに放置された飲み物のビン(摩周湖畔)
摩周湖畔の遊歩道の風景を撮影した写真のように見えて、あくまで主役は空き瓶という芸術作品。
だが、自分ですら今はこの面白さが分からない。
▲ガソリンスタンドの上に佇むケンケン(弟子屈町)
でかいケンケンが物珍しくて写真に撮ったが、今思えば変でもなんでもない。
▲タイヤで作られた人形(足寄町)
よく作り上げたな、という感想はこみあげてくるが、これまたシュールでも何でもない気がする。
こういうの「箸が転がっても笑う年頃」っていうのだろうか?
・・・とりあえずこの辺にしておこう。
摩周湖を見終わったらぼちぼち昼時になったので、食事を取るためにいったん摩周駅に向かった。
摩周駅に着くと、丁度列車の到着時間だったので、先に撮影タイム。
このキハ54は、北海道でも外れの方でしか走っていないので、遠くに来た感を盛り立てる車両だったりする。
それから昼食。何を食べたかは記憶にない。確か蕎麦屋に入った気がするのだが。。。
さて、今晩はS君と会う約束をしている。S君は札幌在住なので夕方程よい時間までに札幌に到着してなければならない。逆算するとぼちぼち出発しないとならない時間だ。
出来ればこのまま足を伸ばして釧路とか帯広とかも行ってみたいな、と思っていたのだが、移動に時間を取られすぎて予定がじりじりと遅延し始めている。残念ながらタイムアップなので、このまま札幌へ移動を開始する。