北海道初上陸【8】(1999/09/01)
阿寒湖のよたちゃん:
札幌への道中、あまり寄り道をする時間はなかったが、道すがらにある阿寒湖には立ち寄った。
阿寒湖といえばマリモ。と言っても事前学習をしていないので、そのマリモはどこで見られるのかさっぱりわからない。
現地に着けば分かるだろうと思い、土産物屋が建ち並ぶ所に車を置いた。
そこはアイヌコタンという場所だった。
当時の自分は日本にアイヌという民族がいることはもちろん知っていたが、彼らがどのような文化を築いているのか、といったようなことまでは知らなかった。
だが、コタンに一歩足を踏み入れたら、日本なのに日本じゃないような不思議な空間に圧倒されてしまい、気が付けばマリモや阿寒湖のことはすっかり忘れてしまっていた。
ブラブラして見つけた屋台のようなところで、アイヌ人と思しき髪の長いおじさんに、名入れの木彫りキーホルダーを作ってもらった。
なぜか、そうした散策の写真は一切撮っていなかったのだが、
土産物屋の前のオリで飼われていたサル(よたちゃんというらしい)に面食らってしまった。
綺麗な服を着せられて看板娘、ならぬ看板サルである。サルってこんな狭いオリで飼育できるものなのだろうか。
他にもキタキツネが繋がれている店もあった。のんびり昼寝しているがキツネも餌付けできる生き物なのだろうか。
もしかしたら、アイヌ民族に伝わる飼いならし方のようなものがあるのかもしれない。
札幌到着へのタイムリミットが刻々と迫る。あまりのんびりするわけにもいかず、さっと見物して出発した。
それから、どっかの道端に放牧されていた馬に感動したり、途中の峠からの見晴らしを楽しんだりしつつで日が暮れてようやく札幌に到着。
いやいや、遠かった。。。
札幌入り。S君と会う:
今日と明日の2日間は、これまでの旅の疲れを癒すべくホテルを手配してある。と言ってもビジネスホテルだが。
札幌市内に滞在するのに車中泊できる適当な場所が見つからないことを懸念したから、というのと、流石に車中泊で全てを乗り切るのはキツそうだな、と思ったからというのが主な理由だ。
宿泊先はすすきのにほど近い豊平川沿いの東横イン札幌すすきの南というホテルだ。
S君と合流する前にチェックインを済ませてからS君の家へと向かった。
導入のエントリにも記載したが、S君は自分と同じくT-SQUAREのファンでありまたベース奏者だ。そのうえPCにも造詣が深くゲームミュージックが好き、などなどお互いの共通項が沢山あってとにかく話題が尽きなかった。
自分もこの時のためにベースを持参している。またKをそっちのけにしてお互いののベースを弾き比べたりして、気が付いたらもういい時間になっていた。
S君との再会も無事に果たし、これで今回の旅の目的は達成できた。
S君の家をおいとましてその足で遅い夕食を食べにすすきのに繰り出した。だがこの時間帯になるとやっている店はほぼ飲酒が前提の店ばかり。いうまでもなく自分が下戸なので、そういう店に入ってお酒を飲まずに食事だけを食べる度胸がなかった。
だが今回は折角の札幌である。少しでも札幌ならではのものが食べたいと思って、あれこれ店を探した結果開いていたラーメン屋で味噌ラーメンを食べた。
ただどこのラーメン屋だったかはもう覚えていない。味はうまかった。
それからホテルに戻って就寝。
明日は札幌、小樽辺りを散策する予定だ。長かった北海道ツアーももう終盤である。明後日には帰途に就くスケジュールになっているので、明日の散策は悔いが残らないようにしたい。