箱根の鉄路巡り (1988/08/14~08/15)
1988/08/14
お盆休みに父と例の同僚(とその娘)とで箱根の温泉宿に泊まりに行くことになり、2家族4人で父の車に乗って箱根へと向かった。
宿は強羅駅の近くにある紀伊国屋旅館、という所だった。芦之湯にきのくにやという旅館があるがそこではない。どうも既に廃業されているようだ。
行きは宿に直行、宿の詳細は既に記憶に残っていないが、宿から歩いて1分くらいのところに箱根登山鉄道の線路が通っているのを、車窓から確認していたので、宿に荷物を置いたらその足で飛び出してきた。
暫く線路沿いで待っているとモハ1形がやってきた。モハ1かー。
登山電車は30分に一本程度の運行なので、行ってしまうと次に電車が来るまで時間がある。そこで強羅駅まで歩いてみることにした。
強羅駅へは写真に写っている道を10分ほど歩くと到着する。
入場券を買ってホームに入ると、片隅にモニ1が留置されていた。今ではオレンジの塗装になってしまったが、当時はグレー一色でいかにも業務用という雰囲気を醸し出していた。
残念ながらそれ以外に見るべき車両がなかったので、そのまま宿に戻った。お風呂がなかなか濃厚な硫黄泉で、体がピリピリとしたことを憶えている。
1988/08/15
翌日は、まず箱根彫刻の森美術館に行った。当時はまだ(今も?)アート作品を愛でるセンスがなかったので、館内での時間は退屈で仕方なかったが親共が行きたいというのだからしょうがない。
館内に作品制作体験が出来るエリアがあり、父から何か作ってみろと言われた。あまり気乗りしなかったが、いくつかあったブースの中に陶板に絵付けをするものがあって、それにチャレンジしてみることにした。もちろんそこに描いたのは電車である。当時はそれしか描けなかったw
確か200系新幹線のH編成(100系みたいな先頭車両のもの)を描いたんだったかな。
で、彫刻の森を散策し終えた後は、鉄道の旅コーナー。
例によってM姉と2人で散策してこい、という話になった。親がピックアップする場所は箱根ロープウェイの桃源台駅ということなので、そこまで2人で乗り鉄してきた。
まずは彫刻の森駅から登山電車に乗る。やってきたのは昨日撮影したモハ1だった。ベルニナに乗りたいのになー。
登山電車と言えば急勾配やスイッチバックが見所なのだが、この辺りはほぼ平坦な路線になっている。
なので、味わい深さはないのだが、それでも長らくあこがれていた登山電車に乗れて満足。
だが、一駅で終点の強羅駅だ。あっという間だ。
強羅駅で次の電車を待っていたらベルニナ(1000形)だった。一本待てばよかったのかw
で、ここからケーブルカーに乗り換えて早雲山駅へ向かう。
お盆のど真ん中なので、ホームも車内も乗客でごった返している。その中でもみくちゃにされながら移動。
早雲山駅からは箱根ロープウェイに乗って桃源台駅へ。
当時の箱根ロープウェイは現在のように路線が分割されていなかった。
ゴンドラは頻繁にやってくるので、少し待たされたがちゃんと着席して空の旅を楽しませてもらった。
この路線には、途中大涌谷、姥子という2つの途中駅がある。
ロープウェイは1本のループしたロープ(厳密には1本ではないが、概念として)にゴンドラがぶら下げられている。だとしたら駅でゴンドラが停まると他のゴンドラも停まってしまうのではないかという気がするが、駅に停車中はゴンドラがロープから外れるようになっていて、他のゴンドラに影響が出ないようになっているそうだ。
駅に停まると係員がゴンドラの扉を開けて下車する人の有無を確認する。ゴンドラの扉の鍵は観覧車のゴンドラのように車体の外側に付いているので中からは開けられない。空中を移動しているので自由に中から開けられたら大変なことになってしまう。
そして、そんなこんなで桃源台駅に到着。親は既に到着していて、待ち合わせ場所で待機していた。
桃源台と言えば遊覧船である。芦ノ湖を進む遊覧船も乗ってみたいと思ったが、今回は帰りの時間を考慮したら乗る時間がないと言われた。
ということで、ここで車に乗り込んで帰宅となった。