神戸出張【2】(2022/12/04)
さて、冒頭にも書いたとおり、今日は撮り鉄の旅である。かねてから一度撮影したいと思っていた、阪神の尼崎センタープール前駅近くにある阪神の旧型電車の保存車両の撮影をメインにあちこちぶらついてみたい。
ということで、まずは地下鉄に乗って三宮に移動。いつの間にか車両が新しくなっている。6000形だそうだ。かつての1000形、2000形あたりはぼちぼち引退らしい。
三宮で荷物をコインロッカーに押し込み、身軽になって阪神電車に乗る。
途中、尼崎センタープール前の一つ手前の武庫川で下車。
武庫川はその名のとおり、川の上にホームがある駅として有名である。ホームの柵越しにとうとうと流れる武庫川が見える。
武庫川で降りたのは武庫川線の写真を撮りたいと思ったからである。
と、その前に、10分ほどホームに留まって撮影タイム。
5700系。いつの間にか阪神の電車もあか抜けたなぁ。
武庫川線の車両も駅のホームで撮影をしようと思っていたのだが、乗り換え改札があって武庫川線ホームに立ち入ることが出来なかった(乗るつもりがないので)。駅を出て線路沿いに歩いてきたら、丁度列車がやってきたので撮影。
5500系。以前は赤胴車と呼ばれる特急車両と同じ塗分けの電車だったが、いつの間にか黄色い爽やかな塗装になっている。
この車両はTORAKO(虎子)塗装と言うらしい。阪神と言えばタイガース。虎子とは女性ファンを指した名称だそうだ。
で、ここから次の目的地である尼崎センタープール前駅までの間は散歩することにした。
ルートはこんな感じ。およそ2.5キロの程よい散歩となった。
で、尼崎センタープール前駅近くの高架下に置かれているのが、今回の散策のメインターゲットである阪神の旧型車だ。
ここに置かれている車両は引退後に一度和歌山の野上電鉄に払い下げられたが、同線の廃止に伴い、再度引き取って保存展示しているものだ。
撮影に際して懸念がひとつある。これらの車両はフェンスの内側で厳重に保存されているらしく、イベントなどで開放された時以外は間近に見ることが難しい、というのだ。ネットでどのサイトを見ても大抵フェンス越しに写真を撮影している。
だが、フェンスの隙間から撮影したという人もいるようだ。と言うことはワンチャンあるか。自分のスマホのカメラは0.65倍の広角レンズが付いているので、それを使えばうまくフレームインするのではないかと思う。
と言うことで、現地到着。
ご覧のとおり、フェンスが両方の車両をがっちりとガードしている。
現地に着いてみて、撮影が出来ないと多くのサイトが書いていた理由が分かった。フェンスが二重に張られているのだ。つまり、通りに面した敷地との境界に1つ目のフェンスがあって、その5、6m奥にもう1つフェンスがある配置になっているので、そもそも奥のフェンスに近づくことが出来ないのだ。これではフェンスにカメラをくっつけて撮影することも叶わない。なるほど、そう言うことだったか。
フェンスの隙間から撮影したという人は、そばの事務所の人に声をかけて中に入らせてもらい、内側のフェンス越しに撮影したらしい。
確かに、車両の脇に事務所らしき扉がある、が、人のいる気配がない。そうか、今日日曜だもんな。
ここで保管されている車両は、1141形1150(左)と601形604(右)の2両。
604は前面窓が5枚で構成される半流線型のクラシカルなスタイルで、ぜひ一度間近で見てみたかったのだが。。。
遠路はるばるやって来たのに報われない結果となってしまった。
貴重な車両なので保存のためにガードしておきたい気持ちも分かるが、箱入り娘にしておくのは勿体ない。公開日に合わせて訪れることはなかなか難しいので、フェンスをアクリルにするとか、もう少しだけ見やすくしてもらえると嬉しいものだが。。。
さて、気を取り直して。この後は山陽電鉄の車両の写真を撮りに行ってみよう。西宮で乗り継いだ列車が直通特急の姫路行きだったので、山陽電鉄線内まで乗り換え不要。
三宮まで来た辺りで思ったより時間が押していることに気が付く。既に15時30分に近い。最初は舞子辺りまで足を伸ばそうかと思ったのだが、のんびりしていたら今日のノルマがこなせないまま日が暮れてしまう可能性が出てきたので、急遽地上に出て数駅の山陽須磨で下車。