茨城のローカル私鉄巡り2003(2003/03/09)
3月のとある休日、やることがなく暇だったので、夜半過ぎからデルソルでドライブに出かけることにした。
今まで茨城方面にあまり行ったことがなかったので、目的地を定めないままとりあえず国道6号を北上した。行ってみて面白そうなところがあったら立ち寄ってみようと言う感じのドライブだった。
デルソルはホンダのオープンカーである。屋根をオープンにして真夜中の国道6号を流す。寒くないと言えばうそになるが、道も空いててなかなか爽快なドライブだった。
ひたすら北上するうちに日立市に入った。だいぶ夜も更けたのでこの辺で仮眠を取った。どこで仮眠したかは既に記憶がない。
2003/03/09
翌朝。起きてから、この後どこへ行こうか少し考えた。日立と言えば日立電鉄が走っているな、と思ったが、日立電鉄は既に旧型車を一掃して、営団地下鉄のお下がり電車で統一されてしまっていて、撮影対象としてあまり興味をそそられなかった。
とはいえ、折角来たのだし1枚くらいは撮影しておこうか、と駅へ行ってみることにした。
日立電鉄は日立市内で1路線を運行していた鉄道会社である。
やってきたのは常北太田駅。水郡線の常陸太田駅の道向かいにある。駅名が紛らわしい。
ホームに停車していたのは3000形だった。3000形は営団2000形を両運転台形式に改造した車両である。営団2000形は第三軌条集電方式であるうえ、レールの幅も異なっていることから、同じく営団日比谷線用の3000形の廃車から外した台車とパンタグラフを装着していた。
少し前に塗り替えが行われたばかりなので、車体は小奇麗な状態である。
ちなみに一連の改造の中で失注となってしまった車両が銚子電鉄に流れて1000形となった、という話もある。
こちらは2000形。運転台が片方にだけ付いていて、2両固定になっている。色は真っ赤な旧塗装をまとっている。一瞬丸ノ内線の方南町支線を走っていた2000形を連想したが、それよりも奇抜な塗分けとなっている。幾分汚れが目立ってきていてくすんでいるのが残念。
車庫の奥の方には数両列車が停泊中だった。2000形なのか3000形なのかは確認しなかった。
このお出かけの折に持参したデジカメはフジのFinePix1500というモデルだった。相変わらず130万画素程度のカメラだったが、CP600と比べたら随分とコンパクトになって持ち運びがしやすくなった。
ただし、メモリカードは相変わらず16MBとかその程度の物しか持っていなかったので撮影サイズは相変わらずVGAだ。
このカメラのVGAモードでの撮影は、何故かちょっとざらついた感じになる。サイズはコンパクトでよいのだが、もう少しきれいに撮れないものかと思ったものだ。
とりあえず、日立電鉄の撮影はこれで終了。この時には思いもよらなかったが、僅か2年後には廃止となってしまい、記憶の中の鉄道となってしまった。廃止になる前に見に行くことが出来たのはラッキーだったが、もっとあちこち撮影しておけばよかったなと思う。
で、日立電鉄の写真を撮ったので、どうせだから茨城のローカル私鉄を撮りながら帰ろうと思い、次の目的地として定めたのが茨城交通(現:ひたちなか海浜鉄道)の阿字ヶ浦駅であった。
日立から南下し、阿字ヶ浦駅へとやって来た。この駅は茨城交通の終点となる駅である。
こちらは常北太田とはまた異なった雰囲気の鄙び具合だ。
駅には37100形が入線していた。3710形の仕様違いということだが、一桁増えてインフレナンバーになっている。
そしてホーム脇の留置線上には、キハ200形201が留置されていた。
キハ200形は国鉄キハ20形を鹿島臨海鉄道が購入して走らせていたもので、鹿島臨海鉄道を引退後、茨城交通に渡ってきて暫くの間活躍していた。現在は茨城交通でも引退し、ここ阿字ヶ浦と途中駅の那珂湊に留置されている。
阿字ヶ浦駅は近隣に海水浴場があり、夏場の利用客への便宜としてこの車両が更衣室として提供されている。今はまだ春先なので乗降扉は閉まっていたが、なぜか乗務員扉が開け放たれていたのでちょっとお邪魔してみることに。
室内はこんな感じになっていた。なかなかいい感じのすすけ具合である。が、簡単に立ち入れるようになっているせいか、入り込んでいる人がいるようで、室内にごみが散乱していた。
車両は真ん中あたりに仕切りがあり、男・女半々の更衣室となっている。個室的な仕切りにはなっていないので、着替えているところを見られても気にならない人でないと、ちょっと使いづらそうだ。というか、それ以前の問題で、夏の盛りにエアコンもない車両ではかなり暑苦しいのではないか、という気がする。実際どの程度利用者がいるのかは不明。
その男女を隔てる仕切りは真ん中にぽっかりと穴が開いている。壊されたのかあえて外してあるのかは分からないが、向こう側が丸見えだった。
茨城交通の見学は以上で終了。那珂湊の方は行かなかった。
その後北浦の湖畔に沿って南下し、どこか適当なところで戻りのコースに入ろうと進んでいくうちに、線路と駅が見えたのでちょっと立ち寄ってみた。
この線路は鹿島臨海鉄道の物だった。鹿島臨海鉄道も車両が1種類のみであまり興味を引かれる鉄道会社ではなかったが、折角なので立ち寄り。そんな意識で来た駅だったので何駅だか記憶にない。記憶を辿ると北浦湖畔駅だったような気がする。。。
そこへやって来た6000形。次の列車は暫く先になるようだったので、鹿島臨海鉄道はこれだけ。
それから北浦の湖畔に沿うように南下。ちなみにデルソルという車はこんな車だ。詳細は冒頭のリンクに色々書いている。それはさておき、オープンエアでこうしたところを走るのは爽快で最高なのだが、自分が鼻炎持ちであることを忘れていた。折しも花粉症真っ盛りのシーズンで、鼻がグシュグシュになってしまった。。。
だったら閉めればいいのに、意地張ってオープンのまま走り続けたので、途中途中で鼻をズビーとかんでばかりで、カッコつけてるんだか、そうじゃないんだかよく分からないドライブになってしまったw
(おわり)