瀬戸内・四国ドライブ【5】(2023/05/04)
尾道散策:
2023/05/04
仮眠スタイルでの就寝だったが、限界を迎えていた疲れには何の支障にもならなかった。がっつり寝込んで起床は7時。
しっかり眠れたものの3時間くらいしか眠れていないので、またどこかで限界を迎えるかもしれない。。。
まぁいずれにせよ、どうにかほぼオンスケまで取り戻すことが出来た。
チビが朝の勉強を頑張っている間にカミさんが朝食をこしらえてくれたので、それをほおばってから出発。向かうは因島南部にある家老渡港。そこから弓削島へ渡るフェリーに乗る予定である。
ナビの案内で尾道というキーワードが出た時、カミさんが尾道の町を散策したいなぁ、と言い出した。
では、ということでちょっと立ち寄ることに。
尾道駅近くの駐車場に車を置き、およそ10年ぶりの駅前に立つ。いつの間にか駅舎が建て替えられて小奇麗になっていた。
そのほかはバスの色がラッピングのせいで華やかになったこと以外、取り立てて大きな変化はなさそうに見えたが、よく見ると尾道城がなくなっていた。とうとう取り壊されてしまったか。
尾道はしまなみ海道の出発地点となる街だ。しまなみ海道といえばサイクリング。今では自転車の聖地なんて別名もある。
駅のロータリーの100mほど先はもう海である。その海の向こう狭い海峡を挟んだ向かいに見える陸地は、その名も向島というが、そこへ渡る渡船場に多くのサイクリストが列を作っていた。
チビに目の前にある水場は何でしょうか?と聞いてみた。
川、と答えることを期待しての質問だったのだが、海!と正解を言われてしまった。。。事前にカミさんが知識を入れていたかw
続いてデッキを降りて海岸沿いを散策してみることに。尾道は何度か訪ねているがこのあたりを散策するのは初めてだ。
護岸は良く整備されて歩きやすい遊歩道になっている。うららかな日差しの下の散策がとても気持ち良い。ようやく旅らしい時間が始まった。
所々堤防が途切れて水辺に降りられるようなっていたので試しに降りてみたら、チビはずっと水面を覗きながら歩いている。その直後、魚見つけた!と声を張り上げた。指さす方に目を向けるとメバルの稚魚が群れをなして泳ぎ回っていた。春だねぇ。
更に歩いていくと今度は突堤の先で釣りをしている老人たちがいた。近寄ってみるが特に釣果は上がっていないようだ。
ここでもチビが水面を覗いて回る。暫くすると大きい魚いた!とひときわ大きな声で自分を呼びつけた。
近寄ってみると50cmくらいの魚が悠然と泳いでいるのが見えた。ボラかスズキかなと思ったら、傍らに腰かけていた老人がやおら立ち上がってチビが指さす方をのぞき込むと、ああ、チヌだぁ。と即答した。
この辺りはチヌがよく泳いでいるらしい。チヌは関東ではクロダイと呼ばれている魚で、釣り方にテクニックが要るうえに、アタるといいファイトが繰り広げられることから専門に狙う釣り人も多い魚である。
それほどまでに釣り人の心をとらえてやまない魚だがこちらでは外道扱いだ。
この辺りではありふれている魚ということもあってか、あまり食べないから狙わない、とその老人が言っていた。
途中まで歩いて適当なところで折り返す。戻り道は商店街の方を通ってみることにした。
商店街の雰囲気は10年前とあまり変わっていなかったが、軒を並べる店は以前と違う名前になっているところもあった。
商店街をぶらぶら歩いていたら「佐藤苔助 備前焼店」の看板を出す工房の前でカミさんの足が止まった。軒先で売られている備前焼の小物に興味を持ったらしい。
そこで売られていたのは一輪挿しなど。チビが時々近所で野花を拾ってくるのだが、家にある一輪挿しのサイズが合わなくて、そうした小さな花々を挿すものを探していたらしい。
ところが10分ほど手に取ったり、店内を見に行って目移りした末に結局買わないとのことだ。それでこそカミさん。
で、待っている間にチビは軒先の別の所に売られているアクセサリーに目を奪われていた。
それらは備前焼の物ではないのだが、売られているものの中からステンドグラスが嵌められたペンダントを取り出して、これ欲しい、と言った。
折角なのでどれか一個買っていいよ、というと、真剣な表情で品定めを始めた。
ステンドグラスの色が様々あり、どれが良いか手に取って透かしてみたり、胸にあててみたり。
なかなかこれというものに絞り切れず、長考モードに入りつつあったが、最終的に選んだのはブルーのステンドグラスがハート形に切り取られたペンダントだった。
それを早速首にかけて満面の笑みを浮かべる。よかったね。
誇らしげになんでこれを選んだのかについてとうとうと説明された。それによると、このガラス(ステンドグラス)は水と光のパワーを集めて雨を吹き飛ばせるからだ、とのこと。スピリチュアルだねぇ。
冒頭に書いたとおりGW後半は天気が崩れる予報が出ている。このペンダントが雨を吹き飛ばしてくれるなら願ってもないことだ。ぜひ頑張っていただきたい。
さて、ぼちぼち進まないと先の行程に影響してしまいそうなので、2人を促して車に戻る。
この先の離島めぐりの行程となり買い物に事欠く心配があったので、近所のスーパーで買い出しをしてから因島へ向けて出発。
まずは新尾道大橋を渡り、向島へ。
島は尾道のベッドタウンのような島で、島にあまりめぼしい見所がない。と言いつつ、島の西側に浮かぶ岩子(いわこ)島は橋を渡って上陸できるので、そのうち行ってみたいと思っていたりするのだが、まぁ、今回は素通りである。