— 鉄道三昧 —
昨日の晩の危険回避で一時間ほど就寝が遅くなりましたが、古賀サービスエリアでそこそこ快眠して9時半に起床(もっと早起きしろよw)。
しかし、晴れ夫婦と豪語していたのをあざ笑うかのような雨模様。。。
雨脚が結構強くてやみそうな気配がありません。。。
今日は九州最終日です。
寝台列車が熊本を出発するのが16時なので、遅くとも15時半には熊本駅に着きたいところです。
出来れば多少早めに到着して熊本城にでも立ち寄れればいいな、と思いつつ出発です。
今日は鉄道写真の撮影をメインに行動したいと思っています。
まず、本日の出発地に程近い西鉄貝塚線を写しに貝塚駅に向かいたいと思います。
貝塚線は、以前は宮地岳線と呼ばれていた路線ですが、2007年に一部区間を廃止すると同時に貝塚線という名前に名称を変更した路線です。
貝塚線は、他の西鉄路線と接続されていない上、軌間(レールの幅)も異なるので運用が完全に独立している路線で、車両は大牟田線などで使用されていた車両のお古があてがわれています。
貝塚駅までは、サービスエリアからおよそ50分で着きました。
駅前の駐車場に車を停めて、カミさんにどうするか聞いてみたところ、よせばいいのに一緒に行くと言うので、二人で車を降りて、駅に上がってみました。
駅のコンコースにパンフレットラックがあったので、カミさんはそこでパンフレットを漁りながら時間をつぶすそうです。
と言う事で、貝塚線のホームにお邪魔すると、止まっていたのは多数派の600形。
ファンの皆様にはあえて申し上げるまでもありませんが、わざわざ貝塚駅に訪れたのは、西鉄の最古参車両である、313形を撮影するためです。
元々この路線には313形の前身となる300形が多数配置されていたのですが、路線の一部廃止に伴って、全て廃車となり、現在は313形一編成のみが生き残っている状態です。
いつ来るのか、そもそも本日運用があるのか何も情報を得ずにやってきたので、とりあえず、駅員に聞いてみることにしました。
手空きの時間を狙って声をかけてみると、その駅員は、車両に興味が無いのか313形と言っても伝わらず、奥にいた別の駅員に問い合わせていました。
奥にいた駅員はどこかに電話をして聞いてくれ、次にやってくるのがその313形だと教えてくれました。
ラッキー。
お礼を言ってホームで次の列車がやってくるまで待つこと5分。
静かに313形が入線して来ました。
非常にのっぺりとしたデザインです。
詳細を色々書き始めるときりが無いので、詳細はウィキペディアかなんかで検索してみてください。
せっかくなので、運転台の写真も窓越しに写してみました。
この時代の車両にありがちな簡素な運転台です。
さて、幸先よく写真を収められたので、駅員にお礼を言って改札を出ます。
貝塚駅には福岡市営地下鉄も乗り入れているので、せっかくなので、こちらもちょっと立ち寄ってみようと思います。
コンコースにいるカミさんに許可を取って、もう暫く待っててもらうことに。
で、福岡市交通局の2000形。
数本待ってみたのですが、いずれもこの形式で、他の形式の車両はやってきませんでした。
そろそろカミさんが待ちくたびれる頃だと思うので、後ろ髪引かれる思いで改札を出ると、すでに駅中のパンフレットをすでに見終わって手持ち無沙汰になったカミさんがちょっとうんざりした顔で立ってました。
・・・やっぱりよせばよかったのに。。。w
本当は、もう少し福岡近郊の鉄道路線の写真などを撮りたかったのですが、出発時間が遅くてそろそろ時間が押し始めて来たので、そのまま熊本へ向かうことになりました。
はやぶさは、熊本を出発すると博多駅も通るので、わざわざ熊本まで向かうと行って来いになってしまって無駄なコースになってしまうのですが、熊本城を見たかったのと、熊本電鉄の写真をまだ撮っていないことと、せっかくなので、はやぶさには始発から終点まで乗りとおしたかったのとで、無駄を承知で熊本にも立ち寄ることにしたのです。
そんなこんなで、高速に乗って一気に熊本駅まで向かいたいと思います。
九州自動車道をひた走り(今回の旅行で二度目だ。。。)、植木のインターで下車。
熊本県に入るあたりで雨が上がり、空には時折、薄日も差してくるようになりました。
ナビの案内にしたがって、熊本電鉄の車両基地のある北熊本駅へ向かいます。
北熊本駅は、国道3号線に沿った場所にあります。
駅前には、マクドナルドとA-プライスと言う業務スーパーがあり、駅舎にも野菜などを売っているやさい村という店舗が併設されていますが、それ以外にこれと言った店は有りませんでした。
ちなみにマクドナルドも駅の乗客よりは、国道を通過する車を相手に営業しているようでした。
カミさんは助手席で爆睡していたのでそのままにしておいて、入場券を購入して駅に入ると、暫くして5000系電車が入線してきました。
ご覧のとおり、この車両は、かつて東急を走っていた5000系電車です。
東急での運用を引退後は各地の地方鉄道に譲渡され、一時期は至る所で見られた電車でしたが、現在では、ここ、熊本電鉄に残る2両のみとなってしまいました。
熊本電鉄では1両での運転となるため、反対側にも運転台を追加して、1両で走れるように改造されています。
その改造された側はこんな感じで、すっぱりと切り落とされたデザインになっています。
そして更に暫く待っていると、今度は6000系が入線してきました。
更に入れ替えで、反対側からも6000系が入線してきました。
この6000系は元都営三田線を走っていた6000形で、同線を引退後はここ熊本電鉄と、秩父鉄道に譲渡されたほか、なんとインドネシアのジャカルタでも走っています。
熊本電鉄にやってきた車両については、入線した時期によって何種類か塗り分けのパターンが異なるものがあるようです。
上の写真では、黄色の帯が付いているか付いていないかの違いが有りますが、車庫に留置されていた編成は、
浅草線を走っていた5200形を髣髴とさせる、赤色の帯が巻かれていました。
三田線の車両も登場当初は赤色の帯を巻いていたそうですが、この車両に赤帯を巻いたのは単なる偶然とのことです。
しばらくすると、駅にやってきた車両も全て出発し、駅は再び静かになりました。
奥の車庫にも車両が止まっているようだったので、一旦改札に戻って駅員に相談すると、割と気軽に撮影許可が貰えたので、早速お邪魔してみました。
まず一番手前に止まっていたのが、元南海電鉄22000系の200系電車。
この車両は入線にあたり扉の追加や、前面形状の変更など結構大掛かりな改造が施されています。
何気に南海線を走っていた頃に比べて、こちらの方が精悍な顔つきになって好ましい感じです。
そして、隣の線にはモハ71形が止まっています。
すでに車籍が無いため、本線上を走行することは出来ませんが、工場内の入れ替え用として活躍中です。
この手の入れ替え車などは動けば事が足りるため、外観などが悲惨な状態になっている車両も多い中、このモハ71については、なかなか手入れも行き届いていて、大事にされているようです。
このモハ71の奥に見えるのが、塗装工事中?の5000系。
一通り写し終わったので、駅員にお礼を伝えて、改札を出ると、カミさんが立ってました。
撮影中に目が覚めたらしいです。
せっかく起きてきたので、駅に隣接する「やさい村」という青果店を覗いてみることに。
店内では地の野菜などが東京に比べると値段はかなり安く売られていて、思わず買い込みたい衝動に駆られましたが、ここが熊本なので、それは無理。
その代わり、「むかご」と呼ばれる、ヤマイモの実のうち小さいものだけを集めたものが売られていたので、買ってみることにしました。
カミさんが以前出かけた時に買ってきたことがあったのですが、その時は調理に失敗してあまりおいしく食べられなかったので、今回はそのリベンジです。
ついでに、隣接するA-プライスも覗いてみることに。
まぁ、ありがちな話ですが、業務用を扱うようなスーパーなので、安いは安いのですが、何せほとんど冷凍食品、と言う事で、ここは覗くだけで終了。。。
と思ったら出る間際、レジの脇で、ホットコーヒーの試飲サービスをやっているコーナーがあって、そちらに近寄っていってみたら、カウンターの中にいた店員から「どうぞ」と勧められたので、一杯戴いてみる事にしました。
ちゃんとドリップしていれるタイプのコーヒーで、思いの他うまかったです。
というか、駅の周りをうろうろして体が冷えていたところだったので、むしろ暖かさが嬉しかったですw