瀬戸内・四国ドライブ【15】(2023/05/06)
道の駅空の夢もみの木パーク:
2023/05/06
昨晩の目論みどおり、駐車場の傾斜は就寝の障害となることなく朝まで熟睡することが出来た。ということで6時に起床。
今日の天気は曇りのち雨との予報だが今の所は良く晴れている。出発前時点の予報ではもう既に雨になっている筈だが、今の所良く持ちこたえている。
とはいえ全体的な傾向が下り坂ということなので、ぼちぼち崩れ始めてもおかしくない。とりあえずこんぴらさんにお参りしている間だけでも持ちこたえてくれたらありがたいのだが。
というわけで、今日はこんぴらさんにお参りをして、その後夕方に鳴門海峡のうず潮見学を予定している。うず潮見学が夕方なのは潮の都合だが、それまでの間の予定が特に決まっていない。一応、候補として栗林公園か新屋島水族館と言ったものが上がっているがお参りの進捗次第で検討したい。
夜が明けて明るくなった敷地を眺めると、大型車の駐車スペースの脇にベンチとテーブルが設けられているのが見えた。特に混雑している風でもなかったので、カミさんとチビが朝散歩に出かけている間に車をそちらに移動。ここなら食卓を展開しなくて済むので楽ちんだ。
移動してきたら、てっぺんにセスナ機が飾られたモニュメントのようなものがあった。敷地の一角には二宮忠八飛行館という建物があるし、道の駅の名前にも「空の夢」と冠されている。ということは何か飛行機にちなんだ場所なのだろうか。
モニュメントに近寄ってみると、片方の面に「空の先駆者 二宮忠八」、もう片方の面に「世界初飛行原理着想の地」と書かれていた。ワンフレーズなので漠然としてピンと来ないがこれは何だろう?
と、ほどなくカミさんとチビが朝散歩から戻ってきた。2人は散策中に二宮忠八氏にまつわる見どころを見学してきたそうだ。それによると人類で初めて空を飛んだことで有名なライト兄弟よりも早くに飛行機の原理を考えた人物とされているそうだ。
氏がこの近くにある樅ノ木峠でカラスが滑空している様子を見て、風を上手に受けることが出来れば空を飛べるのではないか、という着想を得たのだという。そのことにちなんで世界初飛行原理着想の地を名乗っているということだ。
その原理による模型飛行機などの飛行は成功したとされているものの、動力付きの有人飛行機はライト兄弟に先を越されてしまったため、世界で初めてその原理を考えた者、という評価が為されているとのこと。
道の駅に隣接して二宮飛行神社という氏を祀った神社もあるらしい。
かの吉村昭氏もこの逸話をモチーフにした虹の翼と言う作品を執筆している。もちろんアマゾンで即買いした。今の所積ん読状態だが早い所読んでみたい。
それからみんな集まったところで朝食。食後のデザートとして一昨日生口島で買って以来試食が延び延びになっていた瀬戸田のレモンケーキを戴くことに。
レモンケーキと言っても、昭和の手軽なおやつとしてのそれではなくシュガーシロップがかかっていない、スポンジケーキのようなタイプの方である。口に運ぶとレモンのすっきりした酸味が口の中に広がる。かつて食べた尾道ええもんやのレモンケーキを思い出した。
食後のデザートに舌鼓を打っているとこのまま時間を忘れてティータイムにしたくなるが、それでは昨日夜遅くにわざわざここまでやってきた意味がなくなってしまう。ぼちぼちこんぴらさんへ向かわねば。
と言うことで、みんなが食べ終わるのを待ってすぐに出発。
こんぴらさんへの参道の入口となるJR琴平駅近くの町営駐車場に車を停めたのが8時半だった。
道の駅から20分ほど。
駐車場はまだ閑散としている。この様子なら参道はまだそれほど混雑はしていないだろう。相変わらず良く晴れていて、日なたにいると汗ばむほどだ。帽子をかぶって出発。
こんぴら詣で
▲このページで移動したルート
町営駐車場から少し歩くと右手に鳥居が見えてくる。この道をまっすぐ進んでいけばこんぴらさんへの参道に行ける。
道の両側は商店街のようになっていて店舗や飲食店が軒を並べている。時間が早い、と言ってもぼちぼち9時になろうかと言う時間だが、まだほとんどの店が開いておらず閑散としている。賑わいという点では少し寂しいが、個人的には混雑していることに比べたら全然マシ。
進んでいくとアーケードのある商店街と交差し、そこから先は道の両側に立ち並ぶ店が地元向けの店舗から土産物店や観光客向けの飲食店などに変化する。こんぴらさんへ向かう人の流れはここからなのだろう。
そんな道を進むといよいよ階段が現れる。こんぴらさんはとかく階段を登らされる神社として全国的に知られている。その段数は本宮まで785段、奥社まで行くと1368段ある。
前回訪問時は本宮まで行ったところで折り返してきてしまったので今回は奥社まで行ってみたい。チビがどこまで頑張れるか次第だが。。。
ということで覚悟を決めて階段を登り始める。
両脇に土産物店が軒を並べ、数段ずつの階段が繰り返し続いている光景は見覚えがある。前回は元日に登ったので初詣の参拝客でごった返していたが、今回はご覧のとおり。このくらいがストレスなく登るのに丁度良い。
チビは参道の開いている土産物屋を見つけては、おもちゃ売り物の前でいちいち立ち止まる。
これ欲しいなぁ、みたいなおねだりをされると買ってあげたくなるが、大抵買ってもロクに使い道のないような物ばかりなので、財布を出そうという気にまではならない。
自分が子供の頃もそうして何かしら買って貰おうと親の様子を伺いながらおねだりをしたことを思い出す。が、こういう時は得てして目が欲しいだけで、首尾よくせしめても家に帰ったら見向きもしなくなるのが関の山だ。
そしてようやく100段目。まだ8分の1強。12%強。先は長い。。。
これ欲しいなぁ。。。
更に登っていくと徐々に階段の傾斜がきつくなってくる。写真ではその角度感が分かりづらいがチビの目線では多分こんな風に見えている。こりゃチビにとってめげそうな角度かもしれない。が、今の所はまだ大丈夫そうである。
本宮までの半分強を進んだ頃だろうか。背後を振り返るとだいぶ標高を稼いでいるのが分かる。