瀬戸内・四国ドライブ【20】(2023/05/06)
鳴門のうず潮:
通路には所々床がガラス張りになっている場所があり、足元の真下の様子が見られるようになっている。。。のだが、今日のように風が強い日は潮が巻き上げられてガラスの裏面に付着してしまい、海面の様子はぼんやりとしか見えなかった。
潮流が良く見える側が風上側なのでカメラを向けると潮の混じった雨滴に晒されることになる。なのでそう何枚も撮影が出来ない。アクリルパネルで覆われた場所まで来れば安心してカメラを向けられるが、こちらはこちらでパネルに水滴が付着してイマイチな感じだ。こんな天気なのだからやむを得ないか。
吹き付ける暴風が足を停めてじっくり観察してみようという気を削いでくる。
通路を歩きながら時折眼下を眺めて潮の様子を見るが、まだ渦を巻くような気配は見えない。
ただ、橋の真下に見える浅瀬は凄いことになっていた。
そこに見えるのはどう見ても滝。目で見てわかるほどの段差を生じているのだから凄い。
うーん、渦、できそうな感じもするが、、、様子を見ていても水流がうねうねとするだけで、なかなかな渦を巻いてくれない。
暴風に蹂躙されながら歩いていくと、450mほどで通路がロの字状になった場所になる。ここは展望室と呼ばれているエリアで、橋の下を進めるのはここまで。
このスペースは概ねアクリルで覆われていて、風が遮られてホッとする。
双眼鏡も設置されていてチビは例によってのぞき込む。まぁ、こんな天気なので大したものは見えないと思うが。。。
通路の先端部分から大鳴門橋の淡路島方向を見る。
しかしよくこんな潮気の多い場所でこれだけの構造物をサビさせることなく維持できるものだ。足元は渦巻く急流。万一転落したらそのまま海の藻屑となってしまいかねない。まぁ、ここは地上45mに位置しているので、落下したら渦巻いていなくても命の保証はないと思うが。
潮が流れているのが良く見える場所を陣取って15分くらいずっと眺めていた。時間は18時少し前。もうぼちぼちクライマックスを迎える時間だと思うのだが、一向に渦を巻いてくれる気配がない。。。
円弧を描くような水流を見つけると頑張れ!と応援するが、緩やかなカーブを描くのみでそのままほぐれてしまう。。。
今日の満潮時刻は上述のとおり19時くらいということだ。まだ1時間あるが、19時になる頃には日が暮れてしまうのでどのみち見ることが難しい。
そう考えるとぼちぼち撤収時間か。
結局うず潮は見られずじまいで撤収開始。風は行きの時以上に強くなってきている。何なら風の方角を体を傾けたら、ゼロ・グラビティが出来そうな気すらする。
ということでカミさんとチビがチャレンジしたのが上の写真。風は左から右に吹き抜けている。流石に正面に風を受けてリアル・ゼロ・グラビティをやると重心が保てないというので、背を向けてチャレンジしている。
カミさんはいっときいい感じに風に体重を預けたが、そのあとよろめいた。そうか、風は強くなったり弱くなったりするよな。。。転ばずに済んで良かった。
そして入口の建物まで戻ってきた。ややほうほうの体である。
陸上の橋脚も鉄道を通すことを考慮した設計になっていて、真ん中に口が開いたような変わった構造になっている。
そして向こうの山の斜面にぶつかる所には大きな開口部もある。その奥は真っ暗なのでどのようになっているか伺えない。もしかしてどこかへ繋がっていたりするのだろうか。
うず潮が見られなかったのは残念だが、橋の構造や急流が眺められただけで満足である。
次はもっとしっかりタイミングを合わせて再訪したい。
戻り道は雨がいったん止んで傘をささずに車まで戻って来られた。
南あわじ・さんゆ~館:
さて、長いようで短かった瀬戸内紀行もこれで終了。あとは風呂に入ってそのあとはひたすら帰宅である。
件の忍者屋敷は帰り道に、と言う話をチビにはしていたが、この時間から行けるものでもなくかといって明日は連休最終日なので、明日行ったらまた渋滞に巻き込まれて大変なことになる。
チビはそのことはどうも忘れているようだったので、触れずに帰宅することにした。
道路は今の所渋滞の気配はなく、このままであれば明け方前くらいには自宅に帰れるのではないかと思う。
まぁ、眠気に勝てないかもしれないのでその時は仮眠を取ろうと思うが、それでも関東圏の渋滞エリアが混雑し始める前に通り抜けたい所だ。
それはさておきまずは風呂だ。横殴りの潮風を盛大に浴びて体中べとべとである。
風呂は淡路島の南あわじ市にあるさんゆ~館という所へ行こうと思っている。いったん鳴門市街方向へ南下して、鳴門北ICから高速に入る。
さっき渡った橋は高速側から見るとこんな風に見える。右に見える円筒状の建物が大鳴門架橋記念館である。
そして、大鳴門橋はこんな感じだ。この下をつい30分ほど前までウロウロしていたわけだ。