仙台出張【3】(2023/05/15)
サンピアの湯:
その日の晩、再び風呂に入りに出かけた。と言っても駒の湯はもう勘弁である。ネットで近隣の入浴施設を検索したが仙台市内には銭湯ないし温泉施設というのはあまりないようである。そうした中数少ない温泉施設のひとつが東西線の六丁の目という駅の近くにあるらしいことが分かった。
その施設はサンピアの湯という日帰り入浴施設なのだが、仙台から六丁の目までは電車で15分ほどかかる。なんか風呂に入るために電車で移動するのってどうなんだろう、という気もしたが、ホテルでやることもあまりないので、ちょっと散策がてら行ってみることにした。
六丁の目駅で降りると、駅周辺は広い幹線道路が一本ある他は静かな住宅地である。しかし六丁の目って変な名前だ。六丁目ではないのだ。どんな由来なのだろうか。
駅を降りてもサンピアの湯の建物は見当たらない。周囲は住宅街なのでこの先にそういう施設がある感じがしない。だが、地図を頼りに10分ほど歩いていくと建物が見えてきた。
でかい。ここはサンピアという保養施設で、フィットネスジムや宿泊施設などがメインであるらしい。なので建物はちょっとしたスーパーマーケットのような大きさだ。
正面入口から館内へ入るが、入ってすぐの所にある受付はどうもフィットネスジムの受付らしく、周囲を見回してもサンピアの湯を案内するものがない。果たしてどうしたものかと思いつつ受付を素通りしたが、特に咎められるということはなかった。そのまま奥の階段を登ってみたらその奥に別の入口があった。
何となくそこっぽい雰囲気ではあるが、相変わらず湯どころの表示がないので、ここでいいのかがイマイチ確信が持てない。
とは言っても他に入口らしいところもないので意を決してその入口をくぐると、そこで正解だった。なんか、もう少し案内を充実してほしい所だ。。。
受付で施設の利用方法の説明を受ける。料金は後払いで基本料金が1000円弱くらいの値段だったと思う。館内の飲食などを利用すると、退館時にまとめて精算されるシステムだ。
館内はお風呂以外にも食事処やマッサージチェアのルーム、漫画喫茶のようなコミック読み放題のブースなどがある。それらの利用料金も基本料金には含まれているらしいが、自分は風呂に入ることだけを目的に来ている。事前に分かってはいるのだが1000円はちょっと高いなと思った。
館内着はいりますか?と聞かれたが、上述のとおり入浴したらすぐに出るのでいらないです、と答えた。館内で多少のんびりする人が多いのか、いらないと言ったら少し怪訝な顔をされた。
とりあえず受付を済ませて風呂へ直行。温泉と炭酸浴の浴槽、ジェットバスなど、割とオーソドックスな感じだ。昨日のようにモンモンを背負った人もなく落ち着いて入っていられる。
平日ということもあり割と閑散としていて、露天の壺湯や薬湯なども堪能。
だが、それから程なく6、7人の団体がサウナから出てきて、大笑いしながら露天に出てきた。折角ゆったりしてたのに。。。
何となく腰を折られた感じがして、それから体を洗って内湯で温まったら退館してしまった。まぁ、お湯はいい湯だったけども。
帰りは少し散歩しようと、一つ仙台寄りの卸町まで歩いてから、地下鉄に乗って帰宅。
富沢まで散歩:
2023/05/16
この日は前述のとおり朝に仙台市電保存館を訪ねてみることにしている。
保存館まで鉄道を使うと概ね30分くらいの道のりらしいが、距離で言えば7キロ弱くらいの道のりなので、散歩がてらホテルから歩いて行ってみることにした。
開館が10時からということなので、逆算して8時半ごろ出発。
まずは五橋方面へ向かい、地下鉄の線路をなぞるように広瀬川の土手まで進む。愛宕橋で広瀬川を渡りそこから暫く住宅街の路地を歩く。
その路地が行きどまりになる手前で川沿いの遊歩道に移って、一頻り遊歩道を進む。
遊歩道は程よい閑散具合で歩いていて気持ちが良い。
途中の宮沢橋は架け替えを行う予定らしく脇の川面に橋脚が出来上がっていた。こういう写真も架け替え前の姿をとどめた貴重な写真になるだろうか。
更に遊歩道を進み、広瀬橋手前から長町駅方向へ向かう道に出る。
長町は仙台至近のベッドタウンとして駅前には沢山のマンションが立ち並んでいる。
そこから一本裏の路地に入りちょっとだけショートカット。
すると、旧笊(ざる)川のほとりの道に出る。そこから暫く旧笊川に沿って歩き、地下鉄の高架をくぐってちょっと行くと富沢駅だ。
富沢駅は地下鉄南北線の終点で線路はこの先の車両基地まで繋がっている。
目的地の市電保存館もその車両基地に併設されているので、目指す場所は一緒の筈だがグーグルの経路案内は一旦線路沿いから離れて住宅街の道を歩くよう指示している。
だが、折角なら線路沿いに歩いていい感じの写真が撮れそうなところがないか探してみたい。
地図をよく見ると、富沢駅の目と鼻の先を流れる新笊川を渡る歩行者用の橋があり、そこを渡れば線路沿いに歩くことができるようだ。ということでそこまで行こうとしたのだが、川の手前を川に並走する道が渡れない。横断歩道がないうえに中央分離帯まであるので、適当に渡ることも出来ない。
線路に沿うようにして道を渡る歩道橋がかかっているのが見えるのだが、どこからそこへ登るのかが分からない。登り口を探して歩道橋沿いに歩いていくと再び富沢駅の駅前まで戻ってきてしまった。。。
駅の利用者にとっては駅のフロアから上り下りせずに反対側に渡ることができるので便利なのだろうが、単に道路を渡りたいだけの人にとってはこの上なくバリアフルな構造だな、と思った。
それはさておき歩道橋で道の反対側に渡って新笊川も橋で渡る。橋の傍らに掲げられた河川名表示は、「新」がないただの笊川となっていた。
それから住宅街の中を線路に沿って歩いてみたが、ずっと高架橋が続いているばかりで、結局撮影できそうな場所は見つからなかった。そのうえ車庫自体も盛土の上になっていて車庫の様子すら見ることが出来ない。なんかガードが固い車庫だな。。。