沖縄社員旅行2007【4】(2007/07/15)
八重島公園における危険行為:
ということでひとつ目のアクティビティ、おわり。
だが次のアクティビティもまた滑り台である。これまたデイリーポータルZの記事で見つけた滑り台なのだが、場所は沖縄市内にある八重島公園と言う所だ。森川公園から北上すること30分あまり、八重島公園に到着。
車を停めて公園内に入ろうとしたらこんな看板があった。
!!!!
なんか銃を持った人が一般市民と思しき人に向けて銃口を向けているんですが。銃社会であるアメリカならいざ知らず、所持が禁止されている日本において日常他人から銃口を向けられることはまずない。だから本土でこのピクトを描いたら大問題になるか全く通じないかのどちらかになるはずだが、ここではナチュラルに受け入れられているらしい。
なにせこのピクトグラムが迷惑行為の禁止の例として描かれているのだ。迷惑行為の範疇にある物ではないような気がするのだが。。。沖縄ではこういうリスクと常に隣り合わせなのか?
確かに付近には米軍も多数展開しているし昔はアメリカだった時期もあるので、ことのほかアメリカナイズされていて、案外銃口を向けられるシチュエーションがままあり得るのかもしれない。いやないか。まぁ、次点でこのピクトに描かれているのが双方ヤクザという可能性もある。この公園で抗争事件を起こしてはいけません、という警告だ。
いやいや普通、公園で禁止される迷惑行為って、せいぜいオートバイを乗り入れるなとか、スケボーをするなとか、タバコを吸うなとか、酒を飲むなとか、私の勝手じゃないの、というレベルだろう。銃口向けるのは迷惑行為じゃなくて犯罪行為だ。しかもその行為に対する罰則が市の条例を根拠にした罰金のみ、っていくら何でもユルすぎだろう。。。
結局、迷惑行為とか危険な遊戯とか漠然としたことしか書かれていないので、このピクトが示す意図がさっぱり掴めなかった。言語明瞭意味不明とはこのこと。えーと、、、一般市民に向けて銃口を向けるのは良くない行為だと思います、はい。・・・合ってますか?
もし不意に銃口を向けられたらどう対処すればよいのか分からないが、とりあえず両手を上げて命乞いをするつもりで園内へと立ち入った。
ダブルデッカー:
と、それはさておき。園内は至って平和などこにでもある公園であった。危うく我々の目的が滑り台であることを忘れる所だった。
案内図の指示に従って歩いていくと、森の中になんか異様な造形の滑り台が見えてきた。
その奥の方にはなんかやたらと長い滑り台も見える。それもそれで気になるが今回の目的はコレである。
ダブルデッカー。
記事で写真では見ていたが、実物を目の当たりにするとその異様さに圧倒される。ゾウの頭から鼻へのラインを想起させられる、垂直スタートの滑り台。。。なんだこりゃ。
あまりの異様さにカメラのカラーバランスがおかしくなってしまったw
下の方から見るとこんな感じ。スタート地点に鉄棒が渡されていて、まずはそこにぶら下がり、それから手を放して落下して滑落するタイプの滑り台である。滑り面に赤と黄色でペイントされた幾何学的な模様がスピード感を強調している。
タイプの、などと分類出来ているような言い方をしたが、こんなもの今まで見たことがない。なんかものすごく危険極まりない遊具であるニオイしかしない。こんなの事故続出だろう。
聞くところによると、同タイプの滑り台は沖縄本島内に3カ所存在しているらしい。沖縄県民はスリルを求めがちな県民性なのだろうか。
終点部分には昨日の台風で飛ばされてきたと思われる小枝が吹きだまっていた。
とりあえずここまで来たらチャレンジしないとだよね、、、と全力で不安な気持ちを抱えたまま階段を登ってスタート地点へ。
スタート地点から下を見るともはや崖だ。斜度は80度あるという。スリルが半端ない。それが無料の遊具とは。どうなってるんだ沖縄?
滑れるかな?と鉄棒を握ったりしてみたが、そこからどうしても足を投げ出す勇気が湧いてこなかった。
結局これ以上次の行程に進めずそのまま階段を下りて戻って来た。
カミさんが情けない、とでも言いたげな表情で階段をとぼとぼ降りて来る自分を見ている。
ちょっとアタシも行ってみるわ、と意気込んで自分と同じ場所に立った、、、が、暫くして無理ー!と絶叫して階段を下りてきた。だよな。
さっきバカにしたの謝れ、なんて言わない。こんなの出来なくて普通だ。
しょぼくれて階段を降りるカミさんとすれ違うように小学生くらいの女の子が3人、階段を駆け上がって行った。そのまま鉄棒にぶら下がって何のためらいもなく落下。子供たちの怖いもの知らずは凄いな。
ま、彼女らが滑る、というか落下する、というかその様子が見れただけで満足。とりあえずもう一つ奥の方に見えていた滑り台の所に行ってみよ、とカミさんを促して移動。
こちらは距離が長いだけでいたって普通な滑り台だ。ただその長さは結構爽快なライドを楽しめそうな気がする。
滑り面はローラーになっているので、いい感じにスピードが出たらちょっと楽しそう。
ということで、カミさんが早速上に登って滑り始めた。だがご覧のとおり傾斜がかなり緩い。いくら滑り面がローラーになっていると言ってもこれではそもそも転がらないので、カミさんは一向に前に進んでいかなかった。
業を煮やしたカミさんは手漕ぎで体を送って、ようやく麓にたどり着いた。
楽しかったよ、やる?と聞かれたが、言葉を額面どおりに受け取ってはならないことは明らかだ。というかなんでそう両極端なんだ?
「よし、まぁこんなもんだろう。この辺で許してやる。」と強がって公園を後にしようとしたとき、カミさんがダブルデッカーに後ろ髪を引かれていた。