沖縄社員旅行2007【6】(2007/07/15)
屋我地島・古宇利島:
さて、我々が名護にやってきたのはジェラートを食べるためではもちろんない。このところ自分はすっかり島めぐりにハマってしまっている。隙あらばどこかの島に足跡を残したいという欲が強くなって、今回も訪問にあたりそうした島への足跡を残したいと考えていた。
だが社員旅行なので船で行くような島に渡る訳には行かない。以前そういうことをやってきわどい思いをする羽目になった。と言うことで今回は架橋されていて車で渡れる島を訪ねてみようと思う。
そうした島が名護からほど近い本部半島付近に2つある。屋我地(やがち)島と古宇利(こうり)島だ。これらの島は本土、屋我地、古宇利の順に一本道で結ばれているので一気に2島カウントを増やすチャンス。
とはいってもただ上陸しました、では芸がない。実は古宇利島の名産品はウニなのだ。ウニと言えば北海道のバフンウニが知られているが、ここは沖縄である。こんな温暖なところで獲れるウニがうまいなんて本当だろうか。というわけで今回、島内の店でウニ料理を食べてその味を自ら確かめることに。
本部半島の付け根の北側はくびれた形状をしていて、そのくびれに蓋をするかのように浮かんでいるのが屋我地島だ。いわば能登半島の能登島のようなポジションの島である。この島が島旅45島目の島となった。
屋我地島は概ね平坦な地形で、島内には畑が多く存在する。
正直、これと言った見どころがない。そのまま古宇利島へ素通りしてしまおうかと思ったのだが、古宇利大橋のたもとにビーチがあるようなので、ちょっと立ち寄ってみることに。
ビーチは小ぢんまりしたもので、あまり有名な場所ではないのかマリンレジャーで訪れている人はおらず、みんな普段着姿で浜辺を散策している感じだった。
正面の岩礁はカエル島と言うらしい。その背後に見えるのが古宇利島、右側の橋がこれから渡る予定の古宇利大橋である。この橋は全長2キロ弱ある非常に長い橋だ。
カミさんに散策するか聞いてみたら、今はいいと言うことだったので写真だけ撮影して屋我地島を後に。
古宇利大橋を渡り、古宇利島へと上陸。この島が46番目に上陸した島となった。
島に入ると海の家やレストハウス的な建物に混じって、ウニののぼりが出ている店が点在していた。ウニの島と言うのは本当だったようだ。
我々はどの店で食べるかを決めないままこの島に上陸した。車を流しながら直感で決めるつもりだったのだが、一通り流したあと、ここにしようと決めた店の前に戻ったら売り切れで閉店していた。なんか沖縄に来るとこういうこと多いな。。。
出鼻をくじかれた格好の我々はもはや他の店を探すのが面倒になってしまった。この店が売り切れであるのなら他の店も同じような物だろうし、逆にやっている店はあまり売れていない店であるはず。なら無理して食べなくてもいいよね、というのが2人の総意であった。
余った時間で古宇利ビーチに行き、少し海と戯れてから帰路に就いた。
天然温泉アロマ:
ホテルには1時間ちょっとで戻って来た。一息入れてから今度は風呂に入りに行く事に。
沖縄は温泉文化が根付いておらず島内にもあまり温泉がない。だが少ないながらも近年の温泉ブームに乗って島内に2カ所温泉に入れる施設があるのだそうだ。そのうちひとつは那覇市内のサウナっぽい雰囲気の店で、もう一つは宜野湾にあるスーパー銭湯風の日帰り温泉施設である。元々文化がないので昔ながらの出湯のような場所はない。
もう、どちらに行くかは言うまでもない。宜野湾の方である。こちらの店は天然温泉アロマという名前である。天然温泉推しなのかアロマ推しなのかよく分からないが、まぁ島の珍しい温泉である。どんなものか入りに行ってみることにした。
その道中、西の地平線に太陽が沈み、余韻のような夕焼けが広がっていた。奥から手前にかけてのグラデーションが神がかっている。
ということで日もとっぷり暮れて温泉に到着。この温泉はJAが経営しているらしく、銘板の脇におなじみのロゴが付いている。
(2009年に経営破綻して、現在は別の会社が運営を引き継いでいる。)
入館料は1人1000円。ちょっと高いなと思ったが珍しい島の温泉なので気前よく支払った。源泉は地下1300mからくみ上げているそうだ。中はいくつかの湯船と露天風呂があった。そうしたところもスーパー銭湯風だが、足を伸ばして気持ちよく入浴できた。
小一時間程のんびり浸かってカミさんと合流。自分的にはまぁまぁ満足と言う評価だったが、カミさんは入浴料が割高なのが気に食わない、と言っていた。確かにウチらみたいに基本風呂に入るだけでそれ以外の施設を一切使わない人間にとって、ひと風呂浴びるのに1000円はやっぱり高いんだよなぁ。。。
ルートビア:
さて、もうだいぶ遅くなってしまったが夕食がまだだ。もう夜食と言って差し支えない時間帯だが。。。
前回このホテルに宿泊した時に行った道向かいのはなゆうはどうか、と提案したが、カミさんはスーパーで買ってホテルで食べたい、と言うことだったので、帰りがけに見かけたスーパーで夕食の総菜を買い込んでホテルに戻った。
これが我々の夕食である。もずく、アーサ汁、ちんびん、オリオンビールなど沖縄を意識したラインナップで攻めてみた。
もうひとつ、オキナワンなものがあるのにお気づきだろうか。茶色い缶がそれだ。
これが昨日昼食を食べたA&Wで店員がサービスして回っていたルートビアである。振り返ると沖縄に来るたびにあちこちの店でこの缶は目にしていた。ただ直輸入らしく缶に日本語表記が一切なかったのでこれまでノーマークだった。
今回A&Wで食事をしたことで意識が向いて、あ、例の奴だと思って手に取ってみた。ビアっていうくらいだからアルコールなのかと思いつつ、表記の英語を一生懸命追っていたらノンアルコールと書かれていた。ノンアルコールなら試してみるか、と一缶買ってみた。
まぁ、いくらウチナンチュに呑兵衛が多いと言っても、昼間からアルコールを提供するファーストフード店がある訳なんかないよな。誰がその後運転するかなんて分からないんだから。
で、そのルートビア、果たしてどんな味なのだろうか。缶をあけて臭いを嗅いでみる。少し甘ったるいにおいがするくらいで特に変わった臭いはしない。試しに食材の容器の上に少し垂らしてみたら、コーラのような濃い色の液体が出てきた。と言うことは、これもコーラの一種のようなものか。その割にコーラのようにもてはやされている訳でもない。ドクタペッパーとかメッコールみたいなポジションの飲み物か。
まぁ、いずれにしても見た目は美味そうだ。じゃあ飲んでみよう、ということでひとくち口に含んだ瞬間、思い切り吹き出しそうになった。
勢いに任せて吹きだしたら片付けが大変なのでぐっとこらえたが、めちゃくちゃ妙な味がする。なんだこれは。
初めはその妙な風味の正体が分からなかったが、直後、あ、これシップだと思った。もちろんシップを口にしたことはない。だがどう例えてもこれはシップの風味である。知っているようで知らない味に脳が混乱してしまった。つーか、清涼飲料水にシップの風味をつけるなんてどういう神経しているのだ!?
自分的にはこれがうまいとは到底思えなかった。もうアレだ、毒液。そう、毒液の味だ。
毒液と言えば以前冷やしあめドリンクにそんな評価を下している雑誌があったが、ルートビアと比べたら冷やしあめの方が万倍美味い、と言うかあれは甘露である。間違えてはいけない。
とりあえずカミさんにも試させてみたが、カミさんもひとくち含んだ瞬間、自分と全く同じ表情をした。夫婦だね~
結局2人ともこれ以上この毒液を飲むことはできない、と言う結論に達し、残りは処分する羽目になった。
まったく、なんてもの飲ませるんだ!!w
口直しにホテルの自販機でコーラを買ってきて仕切り直し。コーラをぐびぐびっと流し込む。これぞ至福なり。。。
そうそう、ルートビアの衝撃で忘れかかっていたがその後ちゃんと食事は済ませた。各料理はスーパーで買ったものにしてはしっかり美味かった。
そんなこんなで食事も済ませて、後はぼんやりテレビを見たりしながら早々に就寝。