奄美大島上陸【4】(2007/09/19)

ナイトツアー:


今日は夜にもうひとつアクティビティを詰め込んでいる。夜の野生生物の観察ツアーなるツアーである。奄美と言えば天然記念物のアマミノクロウサギ。運が良ければこれが見られるというツアーだ。

車で一旦宿まで戻りそこからツアー会社の事務所まで歩いて向かったのだが、泥染め体験の時間が思った以上に押してしまい、集合時間に遅れそうな状勢である。店に連絡して5分くらい遅れる旨を伝えたら、到着まで待ってもらえることになったので出来るだけ急いで事務所へ向かったのだが、結局想定どおり5分ほど遅刻してしまった。

事務所では同じツアーに参加するグループがもう一組いて我々の到着を待っていた。到着が遅れたことを各位にお詫びして、手続きを済ませてツアー会社のワンボックスに乗車。
まず初めに双眼鏡と懐中電灯を渡された。懐中電灯はガイドが指示した時に点灯してください、とのこと。

 

もう一組のグループに遅刻を謝りがてらどこから来たのか聞いてみたら埼玉の坂戸だという。なんと同郷でしたか。
だがあんまり関わって欲しくないのか、同郷ですねなんて話を振っても曖昧に返事するばかりだったので、それ以上会話をすることはやめた。

このツアーは奄美の原生林に入ってそこにいる様々な野生生物を観察するツアーで、上述のとおり運が良ければアマミノクロウサギが見られるかもしれないと言うことだが、まぁそれはラッキーと思っておいた方がいいらしい。なので基本はそれ以外の奄美固有の生き物を観察することがメインとなるとのこと。

車で揺られること30分ほど、街から離れ徐々に山へ分け入っていく林道のようなところを進む。街灯もないようなところで明かりと言えば車のヘッドライトのみ。どんな生き物が見られるのだろうか。

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ガイドが車のスピードを落とし、路面に這う蛇を懐中電灯で照らした。アカマタという蛇らしい。

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それからまたしばらく進んで再び車を停める。今度はイシカワガエルというカエルだった

そんな具合でちょっと進んでは車を停めて見つけた動物がなんであるかを教えてもらう。あれ?車降りて散策しないんですか?とガイドに尋ねてみたら、ハブがいて散策どころじゃないですよとのこと。なるほど、確かに。

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続けて見つけたのはオットンガエル。丸々とした蛙だ。オットンとはお父さんの意。
他にもいくつかの場所で車の速度を落として、鳥だの爬虫類だの両生類だの見つけた生き物を知らせてくれるのだが、ガイドが懐中電灯を照らすタイミングで視線を移動しきれなかったり、移動した時にはその場からいなくなっていたりで、自分の目で見ることが出来ない生き物も多くいた。

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そうした中で、ほらあそこ、リュウキュウコノハズク!と言って懐中電灯を向けた先にフクロウみたいな鳥が止まっていた。この鳥は光を当ててもあまり気にしないのか、その木の上でじっとしていたのでカメラ撮影に成功した。

と言っても懐中電灯の光量は微々たるもので、うすぼんやりと照らされているものを写真に撮るのは困難を極めた。
上の写真も元の写真はどこに写っているのか分からないくらい真っ暗だった写真をレタッチしたものだ。

折角懐中電灯を持たされているというのに一向に点けるタイミングがない。いつ指示が出るのだろうか?
アマミノクロウサギも居そうな気配すらなく、どうにも不完全燃焼感が拭えない。

 

ある時ガイドから、ライトをつけてみて下さいと声がかかったような気がしたので、お、いよいよかと手元の懐中電灯のスイッチを入れて辺りを照らしたら、その直後、

「鳥が驚くから指示あるまで点けないで下さい、って言ったでしょう! 」

と、物凄い剣幕で怒鳴られた。なぜ?
いやアンタさっきライト点けろ、って言わなかったか?
なんか、いきなり怒鳴られてテンションが一気に下がった。おい、アマミノクロウサギ早く見せろよ!

 

結局、その後はこれと言った生き物に遭遇することもなく街に戻り解散。風が強くてウサギは見れなかったですね、と言い訳していた。結局、受け取った懐中電灯と双眼鏡はツアーの雰囲気を盛り上げるためのアイテムでしかなかった。だったら重いから電池抜いておけばいいのにw

自分が場を乱す行動をしたのがよほど気に障ったのか、帰り道はガイドの口数が少なく車内がお通夜みたいだった。

 

解散したのが21時頃だったかな。夕食がまだだがこの時間帯はもう店が飲み屋モードになってしまって、純粋に食事できそうな店を探すのが大変そうな気がしたので、結局名瀬の市街地にあるスーパーで弁当を買って宿で食べることにした。

宿に戻って弁当を食べて風呂に入って。。。

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例の泥染めしてきた服を乾かさないとならないのだが、この宿にはベランダがないので干せそうなハンガーやカーテンレールを総動員して干した。狭い部屋がさらにごちゃごちゃしたうえ、元々蒸し暑い部屋がさらに蒸し暑くなった。こんな湿度で部屋干しで乾くだろうか。。。

 

干し終わってようやくひと段落だが、今度はカミさんがふくらはぎが痒いと言い出した。何かに食われたらしい。
気分が悪くなるといったことはないようだったので、とりあえず今晩は様子見することになった。

Posted by gen_charly