宮古島社員旅行【2】(2003/07/19)

池間島:


食事後、再びバスに揺られて池間(いけま)大橋へ。橋を渡って池間島に上陸。これが18番目。

宮古島は台風の通り道になりやすい島だそうだ。これまでも何度となく猛烈な台風の直撃を受けて大きな被害を出しているので、島の建物はよその沖縄の島々とは異なりコンクリートで建てられた家が多い、といかにも島人っぽいこんがり日焼けした彫りの深いガイドが話していた。

確かに沖縄の建物といえば赤い瓦の屋根にシーサーが乗っているイメージだが、この島では不愛想なコンクリートの四角四面な家を多く見かける。

20030719_001_125000

池間大橋は島の北の端、沖合に浮かぶ池間島へ渡る橋だ。
この橋の西側には細長い半島が伸びていて、その先端が西平安名崎(にしへんなざき)という岬になっている。海上に細長く伸びる半島は普段から風が強いので風力発電のメッカとなっている。

自分も橋の周辺で盛大に回る風車を目にしている。確かにこれだけよく回るならさぞ効率よく発電してくれそうだ。

 

だが、ここの風の強さは半端じゃなかった。
自分が島を訪れた2か月後、9月に発生した台風は猛烈な勢力に成長。そのまま宮古島を直撃した。

島の至る所で被害を出したこの台風、風車にも手加減なしでここで多数立って回っていた風車はこの台風によりほぼ倒壊してしまった。唯一倒壊を免れた風車も羽がすべて折れてしまい、もはや再起不能状態である。

この風車は100m/sの風に耐えられるように設計されていたらしい。それが全滅するということは設計に虚偽がなければこのあたりにそれ以上の風が吹いたということだ。気象庁の公式記録は74m/sであり記録的な暴風とされているが、実際にはそれ以上の風が吹き荒れていたのだろう。

台風が襲来している場所に行って「ものすごい風です!」なんて言いながら風に翻弄されているレポーターがいるが、あれでせいぜい20m/s程度らしい。そう考えると100m/sの風などどんなふうに吹き荒れるのか全く想像もできない。

/sだから秒速である。1秒後にはそこにあったものが100m向こうまで飛ばされてしまうような風ということだ。図らずもバスガイドが言っていた話が嘘でないことが証明された形になってしまった。

 

来間島:


西平安名崎を見た後は、今度は島の南端にある来間(くりま)大橋を見に行くそうだ。この島の人は橋を観光スポットとしておススメしたいのだろうか。

と、バスがその道のりの途中で停まった。何事かと思ったらゴルフ場の前だった。ゴルフ組は今日の午後から早速ハーフラウンドの予約を入れたらしく、ここで途中下車してプレイを楽しんでくるそうだ。

自由な会社だ。。。

20030719_002_130018

ゴルフ組が下車して幾分車内が閑散としたが、女子社員や家族連れの社員など7割くらいのメンバーは相変わらず着席している。
そして一行を乗せたバスは来間大橋を渡って、来間島の展望台で小休止となった。来間島への上陸が19番目となった。

バスから降りて展望台へ行くとマリンブルーの海にまっすぐ伸びる来間大橋の姿が一望できる場所だった。この橋は農道橋というものらしい。橋の長さは1.6キロあって日本一の長さとのこと。

橋の向こうには宮古島が見えている。橋は中央部が大型船を通すために盛り上がった形状をしているが、背後に見える宮古島はその高さよりも低いように見える。そう考えるとやはり宮古島は平たい島といえるだろう。

眼下の海のマリンブルーは日によって、時間によって、気候によってその色合いが刻一刻と変化していくらしい。見てみたい気もするが、そこまでの滞在時間はないとのこと。

 

海宝館:


そのあと島の南東端にある東平安名崎に立ち寄り、遊歩道を散策したがこの時は写真に撮影していない。

それから本日の宿となる上野村のホテルに向かい荷物を降ろした後、再びバスで夕食会会場となる海宝館(かいほうかん)へ向かった。

ハーフラウンドを済ませたゴルフ組もほどなく合流し百数十人の大所帯で夕食会が始まった。
前述のとおり社員の家族も参加しているうえ、支店勤務者など面識のない人も大勢いる。年寄りや子供は流石に見分けがつくが大人は誰が社員で誰が家族だかさっぱりわからない。家族だと思っていたら奥さんも自社の従業員だった、なんて話が出たりしてさらに分からなくなる。。。

上司に引き連れられ方々にあいさつに回る。ぶっちゃけ面倒くさいが顔を覚えてもらうためには仕方がない。

 

やがて宴もたけなわになり、店のスタッフによるカチャーシーなども始まって陽気な人は踊りだす。そんな雰囲気に午前中に曲げたヘソも徐々に元に戻っていった。

踊りが終わったら今年の新入社員の挨拶があるというので呼び出しがかかった。その話を聞かされていなかったので何を話そうか直前まで悩んだが、マイクを渡されるに至り面倒くさくなって、超大型新人です!と調子のいいことを言ってしまった。素面なのに。。。

まぁ、向こうは酒の勢いくらいに思っているだろうしどうせ明日には忘れるだろうから、ま、いいかw

 

Posted by gen_charly