三都物語【6】(2004/05/03)
新京極と都路里パフェ:
見たいのは水路閣だけで南禅寺には行かなかった。なんだかんだ言ってカミさんも寺社には余り興味がないらしい。
次に行ったのは新京極、京都きっての繁華街である。カミさんはここをブラつきたいらしい。人が沢山いる場所をぶらつくのは正直気乗りしなかったが、ここまで自分の趣味の世界に付き合って貰っているので自分も少しくらい我慢せねば。。。
新京極の土産物屋でカミさんがつやの玉を見つけ、これ欲しかったんだよね~なんて言っている。やっぱ女子だねぇ。
ただカミさんは当時から節約家であれこれ興味を持って手に取ってしげしげと眺めたりした挙句まず買わない。自分は折角観光地に来たのだからこういうものを買って帰るのも旅の思い出と思うタイプなので、土産物や食べ歩き用に軒先で売られている食べ物なんかを見ると買いたくなってしまうのだが、自分が欲しいと言っても買わなくて良いと言うし、カミさんの買おうかなという発言にいいんじゃない?と返事してもやっぱやめるー、となる。
そうして何も買わないでいると次第に時間を浪費しているだけのような気分になってきて、だんだんイライラしてくる。。。
ウィンドウショッピングとはそう言うものなんだと慣れてくるまでにもう少し時間が必要だった。
自分がちょっと不機嫌になっているのを察したのか、そろそろおやつにしない?と誘われた。
近くにある都路里という店のパフェが美味しいらしく行ってみたいそうだ。行ってやっぱ食べないとかないよね??
ちょっと猜疑的になりながら地図に出ている店のところまで行ってみると店先に結構な行列が出来ていた。なかなかの有名店らしい。時間がかかりそうだったのでその行列に並ぶことにあまり気乗りしなかったが、カミさんが希望するならと言うことで列に並んでみた。
案外、行列はするすると進んでいき15分ほどで順番が回ってきた。
注文したのはもちろん都路里パフェである。ちょっと食べかけの写真で恐縮だが。
都路里はお茶の老舗だそうだ。その店がやるスイーツだけに抹茶は外せないと言うことで、このパフェも抹茶ベースの味になっていた。
当時は確か、抹茶フレーバーは今ほどメジャーなものじゃなかったように記憶している。これも物珍しいなと思いながら食べたような気がする。自分が時代について行けてないだけかもしれないが。。。
食べる前まで甘いものと抹茶の組み合わせってどうなんだろう?と思っていたが、食べてみたら意外や意外、抹茶の爽やかな苦みが甘さを引き立てていて滅法うまい。
脱線するが、自分が中学生の頃ある先生から聞かされた笑い話でこんなのがあった。
ある日、先生同士で連れだってフランス料理の店に行ったそうだ。その店で魚料理にほうれん草のソースがかけられた料理が出てきたのだが、同席していた堅物そうな柔道部顧問の先生が、この緑色のは抹茶ソースですか?と言い放って同席した他の先生の失笑を買った、と言う話である。
それの笑いどころはどこ?と多分皆さん思われたと思う。だが、その話を聞いたクラスの連中はあの先生らしいと大爆笑だった。当時は抹茶を調味料やフレーバーとして利用する文化がなかったので、堅物が真面目な顔をしてとんでもないボケをかましたように聞こえたのだ。緑色だからって抹茶なんか使うかよ!みたいなツッコミである。そのくらい当時は抹茶を調味料的に使うなんてことは誰も考え付かなかったのだ。まぁ水やお茶なんてタダで飲むものっていう時代だったしね。
そんな訳で美味しいスイーツを食べたらさっきまでの不機嫌もすっかり治まった。我ながら単純だな。
時間は夕方に差し掛かろうかと言う時間だった気がする。カミさん的には出発前に行きたいと思っていたところは大体行けた、と言っているがまだもう少し観光できる時間がある。
青蓮院門跡のライトアップ:
店内でガイドブックをめくり、どこか行きたい所がないか調べていたら、カミさんからライトアップしている寺を見に行きたいと言われた。
ライトアップか、、、なんか浮かれ電飾を見てもしょうがない気がしてあまり気乗りしなかったが、折角だし行ってみるかと近隣でやっているところを探したら青蓮院門跡 (しょうれんいん-もんぜき)なるお寺でやっていることが分かった。
場所は先ほど訪ねた南禅寺の近所らしく来た道をまた戻るような感じなってしまうが、距離的には大したことなさそうなので食後の腹ごなしを兼ねてブラブラ歩いて行ってみることにした。
30分位歩いて到着。既に日はどっぷりと暮れてライトアップにはベストな時間になっていた。
門跡と言うのは皇室や摂関家の子弟が入寺する寺院のことだそうだ。そう言われてもピンと来ないが。。。
夜間の撮影のため、この後暫くぼんやりした写真が続くが勘弁願いたい。当時は夜景を綺麗に撮影する方法を知らなかったのだ。
入場料を払って境内に入ると、順路に沿って拝観できるようになっていた。その要所要所で庭園や大木などがライトアップされている。
ライトアップと聞いてクリスマスイルミネーションみたいなキラキラしたものをイメージしていたので、浮かれ電飾なんだろうという先入観があったのだが、お寺のライトアップはそんな下品なものではなかった(よく考えればライトアップとイルミネーションは別物だ)。
その途中で見た大クスノキのライトアップは見事なものでしばし見とれてしまった。
また、庭園ではスポットライトを巧みに使った動きのあるライトアップがなされていた。これもまた幻想的だった。
そして、竹林のライトアップ。
竹は成長すると下の方にあまり葉を付けなくなるので、密集した竹林を下からライトアップすると凄く空間が強調された雰囲気となる。
ひどい写真で恐縮だが、境内の鐘つき堂の鐘は自由に撞いてよいということだったので2人で1回ずつ撞かせてもらい、町内に時ならぬ鐘の音を響かせてしまった。と言っても鐘を撞いたのは我々だけではない。こんな時間にも関わらず順番待ちが出来ていて次々と打ち鳴らすので、除夜の鐘状態になっていた。こうして撞けるということは近隣住民との合意が取れているのだろうから大丈夫とは思うが、なんか軽い罪悪感があった。
最後に再び駅に向けて歩いて戻る道すがら鴨川の河川敷を通った。ここはカップルが川べりに腰掛けて風情ある景色を眺めながら親睦を深めあう場所として有名。この日も点々と並んで腰かけているカップルを見かけた。ウチらも。。。と思ったが、昨日も遅かったので今日は早く宿に戻ってゆっくりしたいと言うことで、彼らを横目に駅へと向かった。