小笠原上陸【4】(2008/09/12)

竹芝桟橋:


2008/09/12

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万端の準備を整えて8:30に竹芝桟橋に到着。船は9:30から乗船開始で出港は10:00。ちょっと早めの到着としたのは、船の乗船が乗船券の発券順になっているという情報を聞き付けたからである。

船は窓のついている部屋とついていない部屋があって、ついている部屋から順に案内されるらしく、それなら極力窓付きの部屋を確保したいと思ったのだ。

到着してすぐに窓口へ行って乗船券の発券をしてもらおうと思ったのだが、窓口には既に結構な順番待ちの列が続いていた。ありゃ、みんなの方が一枚上手だったか。

・・・と思ったら、ナショナルランドのツアーを購入している人の窓口は別の場所にありそちらは空いていた。待ち行列もなくスムーズに発券してもらうことが出来たのだが、チケットの番号を見ると106番と書かれていた。ということはあちらの混雑している方の窓口で手続きしている連中の方が若番ということか。じゃあ早く来た意味ないじゃん。。。

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乗船者の待機場所は屋外にあって、番号が100番ごとに区切られた看板が立っている。自分のチケット番号が該当する列に並ぶ寸法だ。
もう乗船券の番号が確定しているので今から並ぶ必要はない。という訳で竹芝桟橋を見学すべく少しブラブラとしてみた。

我々が手配したなしょなるパックにはクーポン券が付属していて、竹芝桟橋の東京愛らんどというアンテナショップの1ドリンク引換券がついていた。折角なので待ち時間の間に交換してもらおうと店に行ってみた。

店は土産物が多数揃えられていて伊豆諸島や小笠原の名産品を購入することができる。つまり島で何らかの事情でお土産を買い損なったとしてもここでキャッチアップが可能。東京駅がそうであるようにアリバイ作りで利用することもできる。小笠原なら6日間の旅程だし現地との連絡が取りづらいので結構な時間稼ぎが出来そうだ。

ドリンクコーナーでメニューを見ると明日葉オレなるものがあった。明日葉は伊豆諸島の名産品のひとつだが独特な風味がある植物と聞いている。それをオレにするということはもしかして青汁的な飲み物だろうか。

そういう物珍しいものにカミさんは目がない。即決で明日葉オレを飲むと言っている。だが食べ物に関して割と保守的な自分は失敗した時のがっかり感を味わうのが嫌だったので、無難にカフェオレを注文した。

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交換してもらった飲み物を持ってデッキの2Fに上がってみた。この船がおがさわら丸である。それなりの大きさの船ではあるが、伊豆大島へ向かうフェリーと比べたらやっぱり小さい。こんな小さな船で黒潮を乗り越えていくというのだから相当揺れるかもしれない。

天気は清々しい秋晴れとなった。今のところは幸先の良いスタートである。まぁ現地の天気が重要なのだが。
まだ9月半ばなので気温は夏のような暑さだ。にもかかわらず写真にトンボが映り込んでいる。自分らの気づかないところで秋が一歩ずつ近づいている訳だ。

さて引換券で入手したドリンクだが、カミさんは明日葉オレを大絶賛していた。そんなにうまいものなのかと一口貰ったら、意外にも青汁ではなく抹茶オレ的な風味だった。鼻の奥に抜ける香りは明日葉のそれなのだが思ったより癖のない味に仕上がっていた。確かにこれはうまい。

 

乗船:


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それから再び待合場所に戻った。自分らの券番号は109と110なので100番からの列の10番目だと思っていたのだが、アナウンスで番号区分ごとの先着順でお並びくださいと言っている係員の声が聞こえた。え、ということはもたもたしていると100番の券を持っていても199番にされてしまう可能性があるということ?。

慌てて列に移動すると30人ほどが並んでいた。130番台か。ダメとも言えない位置ではあるが折角若番をゲットしたのにと思うとちょっと残念。東京愛らんどなんか行かずにさっさと並んでおけば良かった。。。

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ほどなく乗船開始となり列がぞろぞろと船へ向けて進み始めた。その流れに乗って船に乗船すると入口ドアの所で係員から何名ですか?と聞かれた。

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2名ですと答えると、手持ちの紙片から2枚取り出して、こちらの席でお願いしますと言われた。

なるほど列に並ぶ順番だけで決まる訳ではないのか。その係員のはいくつかにグループ分けされた紙を持っていたので複数名での乗船の場合に席がバラバラにならないようにある程度の配慮をして貰えるようだ。

で、手渡された番号は62と63だった。その番号がある船室へ向かったら窓のある船室だった。早く来たことが報われた。

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62、63の席番号がある場所は2等船室である。本当は25時間からの船旅を雑魚寝部屋で過ごすのはあまりゾッとしないものだったので2段ベッドの部屋である特2等にしたかったのだが、2等と比べると特2等の料金は片道9000円も高くなる。つまり夫婦2人で往復したら36000円も高くなるのだ。流石にそんなリッチな旅が出来る身分ではなかったので2等船室で我慢せざるを得なかった。

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さてその番号の席だが、ラッキーなことに室内の端の方だった。隣の人と体が触れ合う心配がないのは嬉しいが通路のすぐ脇なので行き来する人の足音や会話などがうるさくないかが心配。

でもまぁ真ん中よりはいいか、と思いつつ荷物を降ろす。この後デッキなどに移動して船室にいない時間もあると思うので貴重品などを別のバックに移し替えていたら、

「すみません、63番はそこですか?」

と声をかけられた。その人が差し出した番号札にも63番と書かれている。あれ?と思って自分のカードを確認したら61、62だった。。。

61番は通路の反対側だ。夫婦でセットで確保してくれていると勝手に思い込んでいたようだ。
すみませんすぐ移動します。と慌てて荷物をまとめようとしたら、いいですよ私が向こうに行きます。と気を使ってくれた。そそっかしくて申し訳ない。お礼を言ってひとまずは丸く収まった。

 

我々のスペースは上の写真の範囲でほぼ全てである。数字でいうと1人あたり縦160cm、横60cmくらい。横幅は夫婦寄り添って寝ても良いので大した問題ではないが縦は流石に狭い。自分の身長は175cmあるのでどう考えてもマットに収まらない。

枕は通路側に置かれているのでそのまま寝たら足がつかえてしまう。ずっと膝立で寝るわけにもいかないしどうしたものか。というかそもそも通路側に頭を置きたくない。通路を歩く人が頭上のすぐ上を行き来するのはなんだか邪魔くさいし、船が揺れるようだったらよろけて踏んづけられるかもしれない。

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そのうえ頭の真上の通路に金ダライが置かれている。もう、何に使うものか想像しただけで気持ちが悪くなってくる。自分が使うハメにならないようにしたいところだが。。。

Posted by gen_charly