小笠原上陸【34】(2008/09/15)

お土産を買いに:


ツアー解散後、一旦宿に戻った。部屋に入って時計を見ると15時を回っていた。今日の予定はこれで全て終わったので、あとの時間は特に予定なし。過ごし方は特に決めていなかったのだが、明日は朝から出港時刻までジョンジニを目指して山登りをしている筈なので、お土産を買いに行く時間がないことに気が付いた。ということで、まず郵便局に行きCome・クルーズに支払うツアー代金を下ろしてから、お土産探しに集落を散策することにした。

今日は祝日だがATMはちゃんと営業中だったので無事出金完了。夕方ごろに宿まで取りに来てくれるという話だったので、それまでの間の時間が街中の散策タイムとなった。

 

大村の集落は海沿いの都道とその1本裏を並行する道の2本で集落の背骨を形成している。村役場もある中心集落なので店も観光客向けの店を中心に沢山の店が並んでいて賑やかである。

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そんな道をあてどなく歩いてまず最初にお邪魔したのがQUSSYという店。いわゆる土産物屋である。小笠原で作られた民芸品や絵葉書、お菓子などが取り揃えられている。

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そこで自分の目に留まったのがラム酒ゼリーというもの。ひと箱に20個ほどのゼリーが入っていて会社の土産として配るのに丁度いいなと思ってチョイス。

いかにも島で作ってますという感じの野暮ったいパッケージだが、竹芝の東京愛ランドでも売られている。なのでここで頑張って買わなくても良かったりする。その方が重たい荷物を持ち歩かずに済むので楽と言えば楽なのだが、島で買わないと各店の利益にならないのであえてここで購入させて貰った。

そのほか後ほど改めて触れるが、父島から手紙を出してみたいと思ったので適当な絵葉書も何枚か購入した。

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次に冷やかしたのがバンガロールという店。なぜ小笠原でインド?オーナーがインド帰りなのだろうか。
ここには小物や雑貨が売られていた。

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ここで購入したのが写真のリング。鮫の骨を削って作った物だそうだ。骨で作ったアクセサリーというのが物珍しくて、カミさんがちょっとしたアクセサリーのつもりで買ったのだが、帰宅後ほどなく割れてしまい哀れ廃棄となってしまった。

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レジ前に大きな籠でパッションフルーツが売られているのが目に留まった。パッションフルーツと言えば南国果実の代表。日持ちするなら買いたいなと思っていたのだが、雑貨屋で売られていたのがちょっと意外だった。

いくらだったか忘れたが、その辺の店より安く売られていたのでカミさんが目を輝かせた。だが持ち帰るまで日持ちしないと困る。そこで店員に聞いてみたら2~3日後くらいが食べごろとのことだった。それなら丁度良いということで2個購入。

他にもざっとあちこちの店を覗いたが特に買うものがなかったせいか記憶がない。

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それから明日の散策で飲む水を買いに生協に行ってみた。水を買う時に隣の棚に不穏なものが置かれていた。例のアレである。

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ルートビアである。昨年の沖縄旅行の時に飲んでえらい目に遭った。ビアとついているがノンアルコールの炭酸飲料だ。もう2度と飲まないと心に誓っていたのだが気が付いたら買ってしまったw

どうするかな。誰かに島土産と偽って渡すか、イベントの罰ゲーム用に取っておくか。。。

 

シーサイドインアクアの夕食その2:


お土産の手配や散策等々を済ませて宿に戻ったが、待てど暮らせどCome・クルーズから代金の回収が来なかった。女将に訪ねてみたが宿にも連絡は入っていないそうだ。忙しいのかな。
こちらが面倒をかけてしまった立場なので、わざわざ宿まで回収に来て貰うのもなんとなく忍びない。忙しいのならこちらから持って行ってあげた方が良いかなと思った。店舗がどこにあるのか知らないが小さな村だからそう遠い場所でもないだろう。

とりあえずもう夕食の時間になってしまったので、先に夕食を済ませてまだ連絡なかったらこちらからの持参を打診してみようと思った。

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今宵の食事も期待を全く裏切らない品のいいメニューが並んでいた。こんな料理を父島の地で作れるなんてやはり料理人は工夫のしどころが違うな、と思った。

よく見ると汁物も毎日違うものになっている。昨晩は赤だし今朝は白だし(合わせかも)で今晩はお吸い物だ。全く手が込んでいる。

そう言えば昨日ナイトツアーに参加している時、雑談の中で父島で料理がおいしい宿はどこかという話題があった。それに対して島に度々来ているという別の参加者が、シーサイドインアクアと境浦ファミリーがマジおススメと答えていた。

他の宿に泊まったことはもちろんないので比較のしようがないが、この宿の食事は彼の言葉を借りるまでもなくマジおススメである。食事のうまさが旅の印象を格段によくすることについては異論の余地がないだろう。父島に数ある宿の中からこの宿を選んでくれたナショナルランドには本当に感謝しかない。

 

さて食事は終わったのだがまだ回収に来る気配がない。明日はもう最終日で昼過ぎに本土へ戻る船が出港してしまうし、それ以前に宿も10時にチェックアウトとなる。そのうえ早朝からジョンジニを目指して山歩きをする予定もあるので明日になってしまうと代金を渡す時間がない。だからといって家に帰ってから振り込みってのもなんか申し訳ない。出来るだけ今日中に片付けておきたいところだ。

とりあえず電話をかけてみることにした。すると奥さんが電話に出た。バタバタしていて取りに行くのを忘れたと言っている。それならこちらから持参させてください、と住所を伺ったのだが、店舗がないからこちらから伺いますとやんわり断られた。まぁ自宅だと押しかけられるのは嫌だろうなと思う。
ただ今日はもう取りに行く時間が作れないのでアクアのスタッフに預けておいて欲しいと頼まれた。

電話を済ませた後、アクアの女将さんにその旨を伝えたら預かって貰えることになった。とりあえず未払いのまま出港という事態は回避できた。ひと安心。

 

女将さんを捕まえたついでにジョンジニについて尋ねてみた。まず宿の出発目安だが、朝一番に宿を出発すればどうにか出港前までに戻ってくることは可能らしい。ただし行った先で海に入ったりする時間もとなると厳しいそうだ。要はジョンジニにタッチして戻ってくるだけなら間に合うんじゃないか、と言うことらしい。まぁ戻り次第そのまま乗船することになる訳だから海水浴はやめといた方が無難だろう。

それともうひとつ到達の難易度についても知りたい。ネットやガイドなどに掲載されている情報は押しなべて相当な気合と根性がないとたどり着けないという風な書きっぷりである。だがその相当な気合いと根性というのが血気あふれる若者なみの体力があれば余裕レベルなのか、あるいはそんじょそこいらの若者では太刀打ちできないガチレベルでヤバい所なのかという判断が付かなかったのだ。

自分らはまだそこまで衰えていないハズなので若者の体力で余裕だというのであれば、多少しんどいくらいで制覇できるのではないかと考えている。それも聞いてみたら、

「若い人なんかだと結構行く人がいるんですが、とにかく疲れますよ。」

ということだ。疲れてもそのあと船で丸1日寝ていられることを考えたら体力は使い切ってしまっても大丈夫なような気がする。

ただ、気になるのはやはり、どうにか戻ってこれるという点だ。例えば万一どちらかがヘバって進めなくなってしまったりすると、船に乗り遅れる可能性が出てくる。もし船に乗り遅れるなんて事態になったら一大事である。自動的に6泊追加は流石に無双にすぎる。もう本土に戻ったら職場の席がなくなっていることを覚悟しなければならない。そこまでキワを攻める度胸はなかった。

後ろ髪惹かれる思いがないこともないが、結局ジョンジニ行きは諦めた。ただ残りの時間を悔いなく使い切りたいので途中にある中山峠という場所までは行ってみることにした。

後に調べたら小港海岸からジョンジニまで山を3つ超えなければならないそうだ。つまり往復で6つ。まぁそれぞれの山はせいぜい100m前後だと思うが、それでも相当な健脚でないと難しいコースであることは間違いない。やめといて正解だったかなと思う。

Posted by gen_charly