岡山出張【12】(2023/09/17)

片上鉄道:


ふざけた橋を渡って再び日生に戻って来た。日生と言えば2011年の正月にここの漁港の一角にある店で牡蠣焼きを食べたことが思い出される。さっきカキオコを食べそびれたのでちょっと立ち寄ってみようかとも思ったが結局行かなかった。

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代わりに駅に立ち寄って記念の入場券を購入した。

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さて、まだ日が暮れるまでにもう少し時間がありそうだ。と言うことで最後の散策。ここから少し岡山方向に戻ったところにある片上港に行ってみることにした。

日生を出発してすぐ旬鮮食彩館パオーネというスーパーを見つけた。聞き慣れない名前だったのでちょっと覗いてみたら、寿司が半額でゲットできた。これで今日の夕食は無事確保。

で、そこから一般道を走って片上港近くの備前郵便局のところまでやって来た。これでピンと来た人は地元民か古くからの鉄道ファンだと思う。ここにはかつて同和鉱業片上鉄道と言う私鉄路線の備前片上駅があった。1991年に廃止となったが、自分は丁度その年に広島方面への散策に出かけてその足で廃止直前の片上鉄道線に乗車している。

それから30年以上が経過し、駅や機関庫などがあった場所はショッピングモールに変わったようだが、鉄道施設のあった残香がないか見てみたくなって訪問した次第。

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駅のあった敷地にはエディオンやマックスバリュ、業務スーパーなどの店舗が建ち並んで地域の商業の中心となっていた。駐車場に車を止めて敷地内を散策し始めたら、バス停とエディオンに挟まれた所に建つバス待合所とおぼしきプレハブ小屋にキハ312と書かれていた。

キハ312というのは上記リンク先に写真があるが、かつて片上鉄道線を走行していたディーゼルカーの車番である。が、プレハブ小屋に鉄道車両をイメージさせるようなパーツは他になく、唐突にキハ312とだけ書かれてあるので当時を知る人以外には暗号のようにしか見えない。
色もよく見ると当時の車両とは色合いが全く異なっている。何故こうなった。

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写真の辺りは恐らく引き込み線や機関庫があった場所だろう。当時の写真だと多分この辺である。駅舎は写真の左側にあり、車両の止まっているあたりがエディオンに、右手の建物辺りが業務スーパーにそれぞれなったようだ。

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駅を出たところにちょっとしたロータリーがあって、当時は植え込みがあったであろうと思われる場所に0キロポストと車輪がオブジェ的に飾られていた。

この駅跡地で片上鉄道を偲ばせるものはこれだけだった。当時の駅前の写真とか撮っておけばよかったな。

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写真奥の方に赤穂線の西片上駅がある。1991年訪問時はここから西片上駅まで歩いて乗り換えたのだが、どの道を歩いて駅まで行ったのかは思い出せなかった。

駐車場に車を置いたあと、ちょっと散策してみるつもりだったのだが、駐車場の入口に利用しない人の駐車はお断りします、と強めの口調で書かれた看板が掲げられていたので、結局オブジェの写真を撮るだけで終わってしまった。

 

桃太郎温泉:


と言うことで長い1日だったが、これで本日計画していたタスクはすべて無事完了となった。あとはホテルに戻るのみ。だがレンタカーの返却時間までまだ少し時間がある。折角だから温泉で汗を流して帰ろうかと思ったのだが、スマホで検索するとこの辺りは意外なほど温泉が少ない。しつこく検索していると岡山市街にほど近い所に桃太郎温泉と言う源泉かけ流しの温泉があるらしい事が分かったのでそこに行ってみることにした。温泉が少ない地域なのに源泉かけ流しが出来るほど豊富な湯が湧く温泉とはこれ如何に。

この温泉は岡山中心地からだと北東に10キロほどのところにある。日生からは45分ほどかかった。

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と言うことで到着。時間は18:40。この後今晩宿泊するホテルにチェックインしたあとで車を返却しに行く予定なので逆算すると19:30にはここを出ないとならない。そうか、1時間ないのか。

入浴料金は大人990円。22時まで営業しているのでレンタカーのことを考えなければゆっくりできるのだが、まぁしょうがない。

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鄙びた雰囲気を醸し出している入口から館内に入って、正面のカウンターで料金を支払うとスタッフからお風呂はあちらでございます、と指し示されたのが今しがた入ってきた建物の入口の方だった。入口を入ると玄関になっていて右側に下駄箱があるのだが、その下駄箱の脇を抜けていくらしい。大抵のお風呂屋さんはカウンターの左右両側か更に奥まった所に風呂があるものだがなんとも珍しい配置である。

 

内湯は大きい湯舟がひとつとジェットバス、水風呂、サウナがある。外湯は岩風呂と檜風呂と言う構成。露天の方にオンドルがあるが機器不調のため使用中止になっていた。
この温泉は地下1450m(だったかな)から汲み上げたもので、湯温は41.5℃。お湯は熱くなく温くなくで丁度良い。岩風呂以外は循環させているらしいが2時間ほどでお湯が入れ替わるくらいの量が供給がされているそうだ。ん?全部掛け流しじゃないのか。

アルカリ性の単純泉とのことだが浴室に入るとかすかに硫黄の臭いがした。水風呂以外全て汲み上げた温泉が使われているそうだ。なので蛇口から出てくるお湯も温泉。ありがたい気持ちになるが、アルカリのお湯って石鹸を流す時にいつまでもぬるぬるした感じが残ってすっきりしないんだよなぁ。蛇口のお湯は真水で良いのでその分を使って他の湯船を掛け流しにしてほしい所だ。

露天の檜風呂は広くてのんびり入れるのだが温度は少し温めだった。ちなみに露天風呂と言ってもその柵の向こう側に片側2車線のバイパス道路があり車の通過音がひっきりなしに聞こえてくるので風情といった点ではイマイチ。

と言うことでざっと温まって19:30に上がった。若干物足りないが致し方なし。

 

それからホテルを経由して車を返却。道が空いていたので20:30には返車できた。この店はガソリンスタンドに併設されているので給油は返却タイミングで済ませた。レンタル時にこの店の給油5円引きクーポンが付属していたのでここで給油するのが一番安かったのだ。

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路面電車に乗ってホテルまで戻って、遅い夕食を済ませた。

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日生のスーパーで買ったお寿司は、流石海沿いのスーパーの物だけあって半額でもしっかり美味かった。

Posted by gen_charly