従弟の結婚式【2】(2009/12/05~12/06)
石巻:
散策を終えたら16時を回っていた。もう日が暮れるので散策もおしまい。流石にこれではカミさんも消化不良だと思い、残りの時間で美味しい魚料理でも食べて、ついでに温泉で寛ごうと考えて石巻へ移動。
松島から三陸自動車道に入り30分ほどで石巻駅に到着。


ちょっと駅に立ち寄ってホームに停まっていたキハ40を撮影してすぐに戻った。流石にこの期に及んでのんびり撮影して回れるほど神経は太くない。
駅で撮影している時に雨が降り出してきた。風はさっきよりも強まっている。観光案内所で情報を仕入れるために、駅から駅前の観光案内所まで移動する際、吹き付ける風で傘をオチョコにしてしまった。気温がそこまで下がっていないので雪の心配はなさそうだが、この風雨は流石にめげる。
石巻は石ノ森章太郎先生の出身地ということで、観光案内所の中にも仮面ライダーやサイボーグ009などの展示や、石ノ森萬画館の案内などがあった。それをざっくり眺めてから窓口にいた人に近隣の日帰り温泉を訪ねてみたところ、道の駅上品の郷(じょうほんのさと)に併設されたふたごの湯という施設が、割と遅い時間まで開いているのでおススメという情報を得ることができた。
営業時間は21時までということだったので先に夕食を済ませることにした。案内所を出たら雨は小降りになっていたので駅前の商店街に移動してぶらつきながら店を物色し、大もりやという和食料理の店に入ってみた。

自分が注文したのはカツ丼と握りとそばのセット(メニューの名前は失念)。

カミさんは南蛮そばを注文した。海鮮を食べるつもりで店を探していた筈なのだが・・・寒さに負けた。体が温かいものを欲してしまったのだ。自分はせめてもの抵抗?でにぎり寿司付きの料理を選んでいるが。
正直どんな味だったかは全く記憶にない。まずいと思った記憶もないので普通に美味しかったのだろうと思うが、何故かこの旅行は食に関する記憶があまり残っていないのだ・・・。
食事が済んだら上品の郷へ向かう。三陸自動車道の河北ICで降りると目と鼻の先に道の駅があった。ふたごの湯は道の駅併設の施設だけあってスーパー銭湯的だったが、料金も手ごろでそれでいてお湯は思いのほか温まる良い湯だった。
それから本日の移動の締めくくりとして、一関の伯母さんの家に向かい、21時過ぎにようやく到着、今回参列する親族は既に全員集合済みで、我々が一番最後の到着だった。
みんなとはばあちゃんの葬式の時に顔を合わせているのでそれほど久しぶり感はない。いつもの流れでコンビニで酒とつまみを買ってきてそれを囲いながら近況報告などを済ませる。
明日の式の準備があるので適当なところで従弟が離脱。そこで飲み会は解散となり、あとは各自就寝。
門出:
2009/12/06
本日は今回の旅の主題である従弟の結婚式当日である。地元にあるホテルに併設された結婚式場がその会場。

式は滞りなく進行した。途中、新郎が夫婦の誓いを宣言するコーナーがあった。原稿は予め作成してあったようでそれを手に従弟が読み上げる。従弟は照れ屋でこういう時にモジモジしがちなので、原稿を手にした瞬間こちら側の身内は皆固唾を飲んだ。
たどたどしくはあったもののしっかりと読み上げて、宣言を言い切ることができたので一同胸をなでおろす。

そして流れで披露宴へと突入。宴の進行そのものはオーソドックスなスタイルで、同級生や友達による出し物を交えながら賑々しく進行していった。
自分は30代になって親族の冠婚葬祭に呼ばれることが多くなってきた。親戚筋では自分が一番年長であることもあり、結婚も一番乗りだった。なので自分が挙式を挙げた時は参考になる人がおらず、カミさんと2人で色々手探りしながらやった記憶がある。ここ最近カミさんの親族の方も含め、あちこちで冠婚葬祭が続いているのだが、いくつか列席した披露宴においてずっと気になっていることがある。それは親族による歌の披露だ。
こういうのは人生の先輩から新たなる門出を迎える新郎新婦へ、そのお祝いの言葉を伝えるのが口幅ったいので歌に込めて伝えたい、という意図でやるものだと理解しているのだが、実際には歌うことが好きな親族がそれっぽい歌を歌うだけのコーナーになっている気がする。それでも周囲に聞かせる歌唱力があるならまだしもなんか微妙な人も多い。そして選ばれる歌は若者目線ではどうにも馴染みのないド演歌ばかりだったりする。歌いたいだけならカラオケに行ってくれ。なんかどうにも誰得なんだよなぁ。まぁ、その人のことを全く知らない自分のような人も参列しているというのに度胸があるなとは思うが。
どうせ歌うのなら新郎新婦へ何らかのメッセージを添えたり、彼らが好きであろう歌を歌ってあげた方が心がこもっている気がするんだよな。
まぁ、そんなボヤきはさておき、そうした出し物を楽しみながら料理に舌鼓を打って宴たけなわにて終了。
おばさんの家に戻り少し休憩を挟んだ後、カミさんを一ノ関駅まで見送りに行った。冒頭でも述べたとおり自分は月曜日を有休にしたのだが、カミさんは取得できなかったため先に帰宅することになっているのだ。今回観光らしい観光がほとんどできていないので、東北観光は日を改めてまたやろうと思っている。
弟を連れて3人で一ノ関駅に行き、カミさんが新幹線に乗るところまで見届けたあと、駅の跨線橋を歩いている時にふと違和感を感じた。なんか水色の電車が見える。東北方面で水色の電車が走行する区間はない筈なのだが・・・。あれ、と思ってよく見ると京浜東北線の209系が停まっている。なぜここに?
実は京浜東北線の209系はまだ撮影ができていない車両だったりする。この車両が現役だった期間が自分が鉄から離れている間に重なってしまったため、ちょいちょい乗車はしていたのだが撮影できていないのだ。せっかくなので撮影しておきたいところだが、カミさんを見送るためだけに来ていたのでカメラを持っていない。悔しいが仕方ないので明日も留置されていることを祈って駅を後にした。
その日の晩は新たに新郎新婦となった2人を囲んでその馴れ初めや昔話に花を咲かせた。