身延・東松山【3】(2010/04/11)
松風公園:
2010/04/11
というわけで2日目、関越道の高坂SAで朝を迎えた。この日は風任せで東松山の市内の辺りをウロついてから帰宅した。2日目が身延や甲府とは縁もゆかりもない埼玉県の散策記録となってしまうが、前日の旅の続きなので一連のエントリとさせていただく。
東松山は、自分を育んだ町である坂戸の北隣に位置する街だ。隣町といえば隣町なのだが、自転車でも30分も漕いだら東松山に入るような場所に住んでいたので、自分的にはどちらも田舎というキーワードでひとくくりになっているエリアである。高坂にはICがないので一旦東松山ICまで進んで国道407号を南下して戻る。高坂橋の手前で右折する道に入り、丘をひとしきり登るとその上に高坂ニュータウンという住宅地が広がっている。まずはその一角にある松風公園を訪ねてみることにした。
ここは自分が幼い頃に1度か2度家族に連れてきてもらったことがある公園だ。ニュータウンの中の雑木林を活かした公園でぶっちゃけていえばこれといった見所もないのだが、公園内に流れる小川を親水公園のように整備しているのが特徴である。坂戸はほとんどの場所が平地なので、こういう雑木林を整備したような公園がなく、連れてきてもらった時にはなんかやたらと楽しかった記憶がある。といっても幼いころの記憶なのでその記憶はおぼろげだ。そこでせっかく近くに来たのだから改めて行ってみてどんな所だったか思い出してみようというわけである。
ちなみにこの東松山編で紹介するスポットは、基本的に地元民以外には縁がないようなスポットばかりである。メジャーどころに行き飽きたような人にお勧めしたい。
松風公園には駐車場がない(現地に着いてみてわかった)。どこか車を停められそうなところがないか探してみたら2号緑地という公園には駐車場が併設されていたので、そこに車を置いて歩いて行ってみることに。
高坂ニュータウンは昭和の終わりごろに開発が始まったニュータウンで、住民などが散策しやすいように遊歩道なども整備されている。
その遊歩道を歩いていくと松風公園に行くことができるのだが、その途中の桜並木がまさに満開で見事だった。今回は本当に桜のジャストシーズンだ。まだ心なし肌寒さが残るものの絶好の散策日和である。

更にもうひとしきり歩いていくと松風公園がある。そうそうこんな感じだったな。
ちなみにブログを書く前提で撮影していないので分かりづらい雑木林の写真しか撮影していない。この公園の良さが伝わらないかもしれないがご了承のほど。
まぁ、こんな感じで山の谷戸の部分に作られた公園である。谷戸がそのまま公園になったような場所なので園内は割と広大である。幼い頃に来た時は水遊びができて、斜面を登ったり降りたりもできるという遊び応えバッチリの公園に、興奮しっぱなしで丸1日遊んでいた記憶がある。見える景色が当時の自分とは目線が異なっているせいか、当時感じた遊びきれないのではないかと思うような空間の広がりは感じることができなかったが、大人が散策するだけでも充分に楽しめるくらいには広い。
親水エリアの奥にずっと歩道が続いているのが見える。幼い頃は親水エリアで遊ぶだけで満足していたのでこの奥がどうなっているのかを知らない。せっかくなのでぶらついてみることにした。
が、道はどこまでもゆるゆると続いていて、やがていつの間にか公園の敷地を出てしまったらしく、周囲の景色がただの雑木林へと変わった。とはいっても下草は綺麗に刈られているので、日ごろから手入れされている里山のような感じの場所であるらしい。どこへ続く道なのかさっぱり分からず、このまま進んでいってもキリがなさそうだったので、適当なところで折り返して今度は途中の分岐を来た道とは別の方向へ進んでみた。

するとこんなところに出た。住宅地と山林に挟まれた幅2mばかりの通路が真っすぐ続いている。敷地内とも敷地外とも言い難い、そして道であるともただの空き地であるとも言い難い妙な場所だった。一応踏み跡はあるので、日常的にここを通行する人はいるようだ。ということはこの先どこかしらには抜けられるのだろう。
民家の裏手を歩きまわるような真似をして住民から咎められるのではないかという不安がないでもなかったが、そのまま進んでみることにした。
ずっと進んでいったら、出発地点である2号緑地をまたぐ橋の近くに出た。一周していたのか。まぁ結果オーライである。よく分からない通路はまだ橋の向こうに続いている。とりあえずここで終わらせるのもなんか中途半端な感じがしたので、更にその先の方へと進んでみた。すると給水塔のようなタンクのある見晴らしの良い場所に出た。
道はそこでニュータウン内の公道にぶつかって途切れていた。じゃあこれでミッションクリアということでいいかな、となって散策を終了した。
岩殿観音:
さて、松風公園周辺の散策を終えたところだがまだ時間がある。そこで近くにある岩殿観音へ行ってみることにした。
高坂から鳩山町方面へ向かう県道を進んでいくと、地元民から高坂の動物園と呼ばれ親しまれている埼玉県こども動物自然公園がある。その駐車場の入口前にある交差点を斜め右の方へ入って少し進んでいくと岩殿観音がある。
ちなみに埼玉県こども動物自然公園はコアラを飼育している動物園として非常に有名である。県営であるせいか入場料が安くてそのうえ園内には子供が遊べる遊具なども設置されているので週末は非常に賑わっている。といってもここは子どもの頃から何度か来たことがある場所なので今回は立ち寄らない。
で、岩殿観音だが正しくは正法寺という名前で東松山市と鳩山町を分ける岩殿山という丘の中腹に位置する古刹だ。裏通りに面しているせいか地元民以外にはあまり知られておらず、いつ来ても閑散としている。
自分がこのお寺の存在を知ったのは中学生の頃である。自分が通っていた中学校は何らかの部活に入ることが必須とされていて、帰宅部が存在しなかった。それでもさっさと帰りたい生徒は部活の運営が比較的緩い科学部に名前だけ登録して実質帰宅していた。
自分はその科学部に所属していた。といっても帰宅したくて入ったわけではない。部員の一部にしっかり科学を追及したくて入部している人もいて、自分もそちら側のメンバーになりたくて入部したのだった。といいつつ活動時間の半分くらいはアメリカ横断ウルトラクイズの問題を先輩と一緒に解くクイズ研究会のようなことをしていたのだが。
それはさておき、そういう緩い部活だったので顧問はほとんど顔を出さなかった。が、顧問業を放棄しているわけではないので、たまに抜き打ちのように顔を出すことがあった。その時に欠席していると、チェックが入って翌日以降部活へ参加することを強制的に指導される。
で、そうやって顧問が顔を出す時は、何かしら課題を持ってくるのだった。