箱根散歩【6】(2010/06/20)
三嶋大社:
バスはほどなく発車。車窓から見える景色は相変わらず乳白色だ。10mばかり先の路面以外何も見えない。そんな中進んでいくバスになんだかロマンチックなものを感じていたがすぐに飽きた。気が付いたらがっつり眠っていた。
次に気が付いた時にはだいぶ麓の方まで降りていて、道も真っすぐな快適なバス旅に切り替わっていた。雨も上がりあたりの景色もはっきりと見えるようになっている。
そのままぼんやりと乗っていると、三島大社前というアナウンスが聞こえてきた。当初立ち寄るつもりはなかったのだが、フリー区間で乗り降り自由なのをいいことに途中下車してみることにした。
思い立ったが吉日ではないが三嶋大社の前でバスを下車し三嶋大社へとお参りをすることにした。頑張って辿り着いた感はゼロなので不真面目なことこの上ないが、こういうのは心がけが大事。
よくよく考えてみたら数時間前に箱根神社でも参拝しているのでちょっと欲張りすぎか。拝殿で神妙に手を合わせてきた。
時計を見ると丁度昼時になっていた。当初は沼津まで行ってそこで新鮮な刺身でも食べようという話をしていたのだが、思いがけず三嶋大社に立ち寄ることになったので少し時間がずれてしまった。それならこの際だから、三島で昼食を済ませてしまおうという話になった。
三島といえばうなぎが有名。うなぎ、行っちゃう?ということで携帯でこの辺りのうなぎ屋を調べてみた。本格的なうなぎ屋は敷居が高いので割安なところを探してみたのだが、お手頃価格で提供している店が見つからない。どの店も雰囲気があって敷居が高そうだった。そこへきてカミさんから初志貫徹で沼津の海鮮を楽しみたいというリクエストが上がったので、結局うなぎはお預けになった。
街中をブラブラと歩いていくと伊豆箱根鉄道の三島田町駅に着いた。ここから三島駅まで乗車してそこからJRで沼津駅へ向かう。
電車まで少し時間があったので駅前のスーパーに時間つぶしで入ってみたところ、静岡名産の黒はんぺんが売られていた。黒はんぺんはもっぱら静岡風おでんの具にすることが多いようだが、家で静岡風おでんを作ることはなさそうなので、それ以外の食べ方を店員に聞いてみたら、お吸い物の具にするのがオススメと言われた。じゃあということで購入。

それからしずおかコーラと称する緑茶風味の地コーラが売られていた。面白そうなのでこれもゲット。

それから駅に移動したら丁度電車がやって来た。こちらはロングシートの3000形。反対側にクロスシートの7000形がやってきた。どうせならそっちに乗ってみたかった。
三島田町駅から三島駅まで2駅ほど。そこからJRで沼津駅まで乗車。
沼津散策:
沼津駅に降り立ったところだが、沼津の見どころといっても港界隈以外特に思いつかない。とりあえず港に行って昼食を済ませてから考えよう。港まではコミュニティバスが運行されていて100円ほどの運賃で移動することができた。
沼津港は観光客が多く訪れる港で周辺に食事処や干物屋が軒を連ねている。テレビで時々特集されていることもあって普段から割と賑わっている。そんな場所での食事となるとそこそこ並ばされるのではないかと危惧したが、昼時が完全に終わった昼下がりだったせいでそれほど混雑している感じでもなかった。
どの店で食べようかとあちこち見比べてどんむすという店で食べることにした。

自分は名物のかき揚げを食べてみたくて沼津丼なるものを注文してみた。かき揚げの他に生シラスとマグロが乗ったものだ。
こまごまコメントする必要なし。非常に美味かった。

カミさんは海鮮丼を注文していた。カニの爪は食べにくそうにしていたが、温泉卵の乗った珍しい海鮮丼だった。
ボリュームたっぷりで2人とも満腹になった。
それから干物屋を冷やかしホッケとアジの干物を購入した。こういうところに来ると豪快に買いまわりたい衝動に駆られるが、いかんせん我が家は夫婦2人暮らしで、周りに配るような近しい人もいないので自制しないと食べきれない。
それから30分ばかり港をブラブラと歩き回ったら程よい時間になった。そろそろ戻らないと帰りのロマンスカーに乗り遅れてしまうので引き上げることに。
再びバスに乗って沼津駅に戻る。経路的にはここから三島駅まで移動して、そこから箱根湯本駅行きのバスに乗ればフリー区間を経由するので無料で移動できるがバスだと時間が読めない。万一乗り遅れたら目も当てられないので、ここはJRを使って小田原駅経由で向かうことにした。
途中熱海駅で乗り換えて30分ほどで小田原駅まで戻る。やはり電車は早い。ただ、ちょっと早く着きすぎたようで20分ほど時間が余ってしまった。そこで小田原駅近くの土産物屋を冷やかして時間つぶしをしようと思ったのだが、駅前に降り立ったら風景が全く異なっていて驚いた。自分が前回小田原の駅前に降り立ったのは10数年ほど前の話だが、この間に再開発が行われたようだ。
なのでやや新鮮な気持ちで土産物屋を散策したのだが、結局何も買うものはなかった。小田原といえば蒲鉾が有名で鈴廣の蒲鉾が美味いんだけど高いんだよなぁ・・・。
それからロマンスカーの始発駅となる箱根湯本駅まで移動。
展望席:
箱根湯本駅に到着すると4分の乗り継ぎで折り返しのロマンスカーが発車する。これに乗ったら再び小田原駅を通るのでぶっちゃけこの区間の往復は無駄なのだが、チケットの手配の都合上仕方がない。

ホームには既に50000形のはこね号が入線していた。
さて、なぜそこまでロマンスカーの時間を気にしながらの観光をしていたかというと、察しの良い方は気づかれたかもしれないが、この便の展望席を予約していたのだ。

なのでこの列車にどうしても乗る必要があった。といっても先頭車の方は手配できなかったので最後部の展望席だが。

さてさて自分らの席は・・・なんて言いながらここに着席。カミさんにもこの席を手配したことは伝えていなかったので、目を白黒して驚いていた。よしよし、計画成功であるw
で、ここからフラッシュバックのように景色を回収しながら新宿駅までの旅となる。箱根湯本駅から小田原駅までの間は箱根登山鉄道の路線を走行するのでカーブや勾配が多い。その分右に左に振られて、後ろ向きでの着席が苦手な自分は少し気分が悪くなった。

だが、小田原駅を過ぎたら相模野を快走するようになるので快適になった。が、その辺からぼちぼち日が暮れてきて、風景はあまり楽しめなかった。

これ。これが前面展望列車の醍醐味だ。気分は運転士。手元にダミーのマスコンハンドルとブレーキレバーがあったら自分が操作できるわけでもないのにガチャガチャ動かしてしまいそうだw

ロマンスカーは1時間30分ばかりの乗車時間。そこそこ乗っているようで案外あっという間だ。そして新宿駅で降りると今回のお出かけもおしまい。家までの道のりはもはや普段の通勤と変わらない。そうしていきなり現実に引き戻されるのが分かっているので、南新宿駅の辺りでちょっとセンチメンタルな気分になった。
あとがき:
仕事の合間の保養施設での休暇。初めて保養施設を使ってみたが、一般的な宿と比べるとなんかあか抜けない感じがある。黙っていても人がひっきりなしに訪れるからだろうか。それとも健保施設なので金額相当のサービスということなのか。
一夜を過ごす場所としては格安なので、そういう施設を利用できることに有難みはあるが、やっぱり自分らはあちこち散策しながらその最寄りで泊れるのが一番うれしいかもしれない。とはいえたまには趣向を変えてこういう保養メインのお出かけというのも悪くはないなと思っている。
(おわり)