北東北の旅【3】(2010/08/14)

名前の分からない豆腐屋:


今のところお義母さんからの連絡はない。この分だと今日は大丈夫かも知れない。こちらのマストタスクは済んだので、後は伯母さんの家に戻ればおしまいである。このまま持ち直してくれると色々な意味で良いのだが。

家に戻る前に伯父さんが近所にある田舎豆腐の店で豆腐を買って帰るといった。たまに買って家で食べているらしいのだが、なんでも手作りで美味い豆腐なんだそうで、是非自分らに食べさせたいとのこと。ところが町内に入ったあたりから伯父さんは店を探しながら運転している。何度も来てるんじゃないの?・・・と思ったらその店、見た目はただの民家で、そのうえ看板ひとつ出していないらしく、なかなか場所が覚えられないのだそうだ。

暫く進んであ、ここだ!と言って車を停めた場所にあったのは、

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確かにただの民家だった。周囲は同じような住宅が建ち並ぶ住宅街で、これは確かに分かりづらい。

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軒先から一段奥まったところに窓口が設けられていた。ここだけはちょっと店舗然としている。この店はおばあさんが切り盛りしているらしく、窓口から呼び出すと部屋の奥から出てきて注文を聞かれる。暫くすると注文したものをパックに詰めて手渡してきた。

伯父さんによるとここの老婆は気分屋であるらしい。伯母さんが以前買いにきた時は機嫌が悪くて、器くらい持ってきなさいと叱られたらしい。今時器を持って豆腐を買いに来る人なんてそうそういないだろうに・・・。

だが今回は非常にご機嫌だったそうだ。おからまでサービスで付けてくれたと喜んでいた。

 

しもまんじゅう:


豆腐を入手して車に戻ると、今度は饅頭食うか?と聞かれた。食べるよと答えたらほど近い所にあるまんじゅう屋という店に立ち寄ってくれた。

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この辺りで饅頭といったらこの店なのだそうだ。店内には様々な饅頭が売られていてどれも美味しそう。その中からこの店のイチオシであるしもまんじゅうという饅頭を買うことにした。のれんにもしもまんじゅうと書かれている。「しも」の由来は不明。

ラッキーなことにできたてだそうだ。じゃあひと箱下さいと店員に伝えたら、すかさず伯母さんが財布を取り出してさっさと会計を済ませてしまった。気を遣わせちゃってすみません。

本来そこは固辞すべき場面なのだと思うが、伯母さんはこういうとき非常に頑固だ。買ってくれると言っているのを無碍に断るのも可愛げがない気がするが、かといって自分はもういい大人なんだから無邪気に甘えるのも憚られる。その辺りのさじ加減が難しい。

まぁ思い悩んだところで結果は変わらないので、今回も恐縮しながらありがたく頂戴することに。

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持ち帰り用として買ってもらったが、できたての美味しい饅頭というのだから今すぐ食べてみたい。そこでバラも2個購入した。流石にこれは自分で払った。伯母さんの気が逸れた隙に会計を済ませた。

それを車の中で試食。

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饅頭は黒糖系の黒まんじゅうという感じだ。そんなに大きい物ではないので3口位で1個食べられる。いかにも東北っぽい甘みの強いあんこが、同じくらい甘い皮に包まれているので、この大きさでも十分満足。お茶があれば2杯は飲めそうだ。

 

久々の再会:


というわけでようやく家に戻ってきた。家には弟一家が到着していたが、挨拶もそこそこに仮眠を取らせてもらった。昨晩からほとんど寝てないのでもはやフラフラだ。気が付くと4時間くらい眠っていた。流石に寝すぎたな・・・。起きてリビングに降りると別の従弟も到着していていつの間にか賑やかになっていた。

 

夕食はその従弟が持ってきてくれたじゃじゃ麺がふるまわれた。ジャージャー麺ではない。じゃじゃ麺というのはここ最近岩手で市民権を得つつあるローカルフードだ。にんにくベースの肉味噌のたれでうどんを食べる。

この料理は食べ方にお作法があるそうだ。まず出された薬味は小分けにせず全部皿に乗せる。そして味噌だれは麺に混ぜ込まずに、ひと口分ずつ和えて食べる。そうすると味噌だれが残るので、そこに生卵を落としてゆで汁で溶かして食べる。これが一関ローカルのお作法とのこと。何か七面倒くさい感じがするが、言われたとおりにやってみるといちいち美味しい。初めて食べた料理なのだが一発でファンになってしまった。

 

従弟や弟には既に子供がいる。なので部屋の中は子供たちがはしゃいで賑やかだ。そうした子育ての苦労なんかを聞かせてもらい、来たるべき自分たちの番に備えておくこととする。まぁ、そんな真面目な話じゃないけど。

こうして弟を含めみんなが顔を合わせるのは数年に1度くらいしかない。なのでいきおい思い出話に花が咲く。ただし、従弟や弟たちは一時期一関で暮らしていたことがある分、結束力が強いというか内輪ネタがとても盛り上がっている。自分は子供世代の中では一番の長兄なのだが、彼らがワイワイやっているのを温かく見守ることしかできない。やはり一度できてしまったブランクを埋めるのは容易ではなさそうだ・・・。

 

ワイワイと賑やかにやっているが、こうして顔を合わせるのは今日だけ。明日からはそれぞれがそれぞれの夏休みを過ごすことになっている。弟一家は北東北を巡る旅に出ると言っていた。自分らと同じ方向に向かうわけなので同行を打診したが、彼らには子供がいるので自分たちとは観光のベクトルが異なるからと言ってそのまま別行動となった。

そんなわけで弟たちは明日には出発するという。一方自分らは明日はもう1人の従弟と釣りをしに行くことになった。こちらの従弟は昨年結婚したのだが、その折に釣りが大好きという話を聞いていた。自分も昨年から釣りを始めて、このところのマイブームなので一緒に釣り行こうぜ、と誘ったところ二つ返事で行こう!となった次第。ちなみに弟も誘ってみたが、やらないとつれない反応だった。

Posted by gen_charly