北東北の旅【15】(2010/08/17)

大鰐温泉・若松会館:


車に戻った時にカミさんから、大鰐の温泉に入りにいきたいという要望が出た。さっき大鰐に行った際、自分が駅構内を散策している間に駅近くの物産館っぽい施設を散策していたら、周辺の温泉施設が書かれたマップを見つけたというのだ。もしお手頃な日帰り入浴施設があるなら、そこで汗を流してから先に進みたいとのこと。時間を見ると14時半を回ったところ。まだ時間的には少し早い気もするが、この先で改めて温泉を探すよりは手間がなさそうなのでちょっと行ってみることに。

再び大鰐温泉駅前に戻り、車を置いて駅の窓口で周辺の温泉について尋ねてみた。するとその物産館の建物内に入浴施設があるほか、周辺に数軒の地元民向けの共同浴場があることを教えてくれた。共同浴場の方にも温泉が引かれていて、利用料金は驚きの150円だそうだ。そりゃ行くっきゃないでしょ。なぜそこを選んだかは忘れてしまったが、いくつかある共同浴場の中から若松会館という施設に行ってみることにした。

 

ちなみに写真等は残念ながら撮影していない。というのも車を駅に置いてきており、お風呂に入りに行く際には盗難防止のために財布や携帯を持ち歩かないようにしているからだ。

昔ながらの佇まいを残す商店街を5分も歩くと若松会館に到着する。共同浴場というだけあって飾りっ気は一切ない。銭湯然とした建物の入口をくぐると番台がいて、その人に料金を払ってお邪魔する。浴室は真ん中に円形の浴槽があり、その周囲が洗い場になっている。時間的に入浴の時間帯でないせいか先客は少なかったが、地元の老人が数人、思い思いに入浴をしていた。邪魔しないように極力空気になりながら湯船に浸かる。が、お湯がかなり熱い。

ゆっくりと体を沈めたが、2分もしないうちに熱くて音を上げた・・・。でもいいお湯っぽい。湯舟の縁で少し体を冷まして再び入浴して・・・を何回か繰り返したらもう体がポカポカである。のぼせそうだったのでほどほどで終了。

建物の2階に休憩スペースがあるらしく、どんな雰囲気なのか見に行ってみたいと思ったのだが、カミさんも間もなく上がってきそうだったので1階のちょっとした待合スペースで待つことにした。体をクールダウンさせていたらほどなくカミさんも上がってきた。いつもは長湯のカミさんだが、そんなカミさんをしてもこのお風呂の熱さには耐えられなかったらしい。

 

小坂町総合博物館郷土館:


さてさて、日が暮れるまでにはまだもう少し時間がありそうだ。今日は鉄分たっぷりの1日となっているが、この際なのでもう1か所ダメ押しで訪ねてしまおう。カミさんがやや呆れつつあるが、ここまで来たらあと1か所くらい増えたところで大した違いはないw

というわけで我々が向かうのは秋田県の小坂町という町である。東北道を使って小坂ICで降りる。秋田県入りは2006年の秋田駅で乗り換えの際にちょっとの間滞在した時以来だ。それはさておき、小坂町の総合博物館郷土館というところにやってきた。

 

この町にはかつて同和鉱業小坂鉱山という銅を産出する鉱山があった。その銅を運搬するために建設された路線が小坂鉄道で、同和鉱業(後に分社化で小坂精練)が所有していた。主体は貨物輸送だが1994(平成6)年までは旅客輸送も行われ、自社オリジナルのディーゼルカーが走っていた。94年以降は貨物輸送のみとなっていたが、昨年(2009年)貨物輸送も終了し路線廃止となっている。

廃止後それらの車両や施設がここに移設され保存展示されているということだったので訪ねてみた次第。ちなみにこの博物館は郷土博物館なので鉱山に関する展示などもあるそうだ。だが、到着の時点で16時半近い時間になっており、流石に展示物のひとつひとつをゆっくり見て回る時間はなさそうなので、鉄道関連の展示物のみ見るつもりである。

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こちらが移築された旧小坂駅駅舎。線の細い繊細な印象の駅である。この駅舎の裏手のホームにお目当ての車両が展示されている。

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こちらが小坂鉄道のキハ2100形である。なぜかホームの長さが中途半端で、車体後半部分はホーム外に停まっているような感じになっている。この形式の車両のうち2両が弘南鉄道黒石線に譲渡されていて、午前中に見学した道の駅いなかだてに展示されている。

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車両は室内も公開されていたのでそちらも見学させてもらった。座席はビニールシートだったようだ。前述の道の駅に展示されていた車両の座席のシート幅が合っておらず、どこか違う車両のシートを持ってきたのだろうかというような疑問を書いたが、こちらの車両を見ると全部座面が通路側にはみ出している。つまり、元からはみ出すサイズの座面だったようだ。ちょっと面白い作りである。

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ホームの反対側には秩父宮、高松宮の両殿下もご乗車されたという貴賓車と呼ばれる車両も展示されている。形式はハ1というそうだ。貴賓車なのにハ(=普通車)なのは、この車両が元々普通客車として作られたものを改造したためのようだ。車内については見学可とも不可ともなっておらず立ち入ってよいものか判断に迷ったため、デッキから手を伸ばして車内を撮影させてもらった。

シート座面に織物が使われていて高級な設えになっているが、皇族が乗車された車両にしては案外普通っぽい。まぁ、車両に乗車しても地域住民がその姿を一目見ようと集結するので、設えをまじまじと堪能するほど落ち着いて座っていられなかったかもしれないが。

 

見学を済ませて退館しようとしたところ、カミさんがまだ時間が残っているから他も見てみたいと言ってきた。いうほどの残り時間があるわけではないが、せっかく来たのだから少し見学していくか。

建物内にはこの辺りに陸地が形成された時代から鉱山開発までの歴史や、気候や自然について説明する展示物が多数あった。郷土資料館というからてっきり農機具だとか当時の庶民の生活にまつわる品々だとかを展示しているのかと思っていたのだが、むしろ自然科学館に近いような展示内容で、思いのほか興味深く見学することができた。だが程なく閉館時間となってしまったので結局ざっと見るだけで終わってしまった。

こういう内容ならもう少し早い時間に入って時間をかけて見学しておけば良かったな。

 

道の駅あに:


ぼちぼち日も暮れるので今日の散策はこれでおしまい。ただ、秋田県に来たからには秋田内陸縦貫鉄道は見学しておきたい。ということで明日朝イチで訪問させてもらうことにして今晩は最寄りの道の駅あにで休むことにしよう。

夕食は角館のスーパーで調達してきた。車内をレストランモードにして買ってきた惣菜を展開。

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こちらが本日の夕食。お寿司などは定番だが、ちょっと珍しいのはハタハタのなれ寿司。秋田といえばハタハタである。妙な名前の魚だが鍋にして食べると絶品という。まだ食べたことがなかったので試しに買ってみたのだが、なれ寿司というだけになかなか発酵が進んでいる。口に運ぶと酸味と苦み。独特な味わい過ぎて美味しいと評価してよいのかよく分からない。お酒とのアテにしたら美味いんだろうなという味である。

ただ発酵が進んでいるせいか身が硬くなっていてなかなかかみ切ることが出来ない。本来は包丁などで一口大にカットしてから食べるものなのだろうか・・・。

食事を済ませたら後は寝るだけ。まだ寝るには早い気がしたのでテレビを付けてみたのだが、山あいで何も映らなかったので結局そのまま就寝。

Posted by gen_charly