北東北の旅【17】(2010/08/18)
大潟富士:
道すがら大潟富士と書かれた石碑を見つけたので、車を停めて見学しに行ってみた。
ご覧のとおり人工の山である。石碑の横のモニュメントには日本一低い山と明記されている。いや、低い方を競い始めたらキリがないからやめなさい。
この山は標高3.776mだそうだ。カンマじゃなくてドットであることに注意。平たくいえば4m弱。その数字にピンと来た人も多いと思うが、富士山の標高の丁度1000分の1になっている。それ自体はただの語呂合わせなのだが、この郷土富士?が日本一低い山を名乗るのには他にも理由がある。実はこの地面はここが干拓地であるが故、標高がマイナスなのだそうだ。即ち山頂部分の標高が0mとなり日本一低い山を名乗る根拠となっている。確かに標高0mの山となればそれ以上に低い山はなさそうだ。
せっかくなのでこの山の山頂へのアタックを開始する。

しょげているわけではないのだが、何故かがっかりしているような写真になってしまったw
登頂開始から15秒ほどで見事山頂到達、アタック成功である。

この角度から見るとちょっと富士山っぽい。ただ人の大きさがおかしなことになっているがw
これで日本一高い山と日本一低い山は制覇。ベースキャンプに戻り登頂成功の喜びに酔いしれた。とりあえず茶番はここまで。それから今度は居住エリアの方へと向かった。居住エリアは島の一角に区画されている。昭和の中ごろになって開発が始まったこともあり、集落内の区画は実に整然としていてまるでニュータウンだ。民家もその区画に合わせて整然と立ち並んでいて文字どおりコンパクトシティとなっている。
残念ながらこちらの風景は写真に撮影していないのだが、ストリートビューで見放題なので興味ある方は参照されたし。
寒風山:
ということで、短い時間だったが大潟村の散策を終えたので当初の目的地である男鹿半島へと進むことにした。八郎潟を南に抜けて本土側に戻ると右手側に寒風山がなだらかな丘を形成しているのが見える。
この寒風山は山の頂上部分が芝に覆われていて展望台が設けられている。ここからの眺めはとても素晴らしいそうだ。

ところでこのデイリーストアーの看板、もしや手書きでは?何となくニセモノ臭さを醸し出す看板だったが、下の店舗はちゃんと普通にデイリーストアーだった。
そこからさらに進むと観光案内所があったので、ちょっと立ち寄って見どころなどを伺ってみることにした。中にいた職員によると、まずはなんといっても寒風山にはぜひ登って欲しいとのことだ。またその先に有る八景台からの眺望も素晴らしいそうだ。
更に時間があればその先にあるなまはげ館でなまはげ体験をしていくのがおススメで、もし温泉に入るならホテル帝水、きららか、温浴ランドおががおススメだそうだ。特にホテル帝水は海を眺めながらの入浴ができるとのこと。親切に教えていただき、男鹿半島の観光について十分すぎるほどの情報を得ることができた。
ということでまずは寒風山を目指す。山頂までの道は整備されており簡単に頂上まで登ることができた。
頂上の駐車場に車を停めて散策開始。寒風山は標高350mほどの死火山で、山頂の周囲には遊歩道がめぐらされている。
遊歩道の途中から見た景色をパノラマにしてみた。写真は南の方角を写したもの。ご覧のとおり周囲に遮るものは一切なく、八郎潟に面する砂州のなだらかな海岸線がくっきりと見えている。
それにしても天気が良い。抜けるような青空とはこういう空をいうのだろう。とてもお盆中とは思えない空気の済み方である。久々に絶景を目にした気がする。
山頂の景色を堪能した後、今度は八景台へと向かった。が、途中で道をロストしてしまい、気が付いたら海岸付近まで下山してしまった。仕方ないので海岸沿いに暫く進んで八景台に到着。
八景台の名は高松宮殿下が命名されたそうだ。写真に見えているのは戸賀湾と二の目潟という。それ以外にも周辺には一の目潟や三の目潟といった池もある。ご覧のとおり真ん丸な池だが、これは全てかつての火山が水蒸気爆発したことにより形成されたマールと呼ばれる地形である。

詳細は上の解説板の写真を参考にしてください。
さて、お次はなまはげ館に行ってみましょうかと思ったのだが、カミさん的には、なまはげは時間のある時にじっくりと見学したいということで今回はスキップとなった。じゃあひと風呂入って先に進もうということになり、ここから一番近い所にある温浴ランドおがに行ってみることにした。

ここの風呂は単純泉で臭いなどもなく、温泉に入っているなぁという風情はそれほどないものの、のんびりと浸かることができた。
由利高原鉄道:
ということで観光地の散策はこれにて終了。あとはゆっくりと帰路に就こうと思う。が、その道すがらにある由利高原鉄道にちょっと寄り道させてもらうことにした。由利高原鉄道は2形式の車両が在籍している。終点矢島駅に併設されている車庫で見学させてもらおう。
矢島駅のある由利本荘市は秋田県の南部にある。ここからだと一般道で2時間の道のりだそうだ。まぁどのみちこの辺りには高速が通っていないので一般道を南下していくしかない。それでもこの辺りの道路なら恐らく流れが速いと思うので、ナビの示す時間よりは早着する想定だった。ところが秋田市街で結構な渋滞に巻き込まれてしまった。このままでは2時間で着かないばかりか日が暮れてしまう恐れもある。
困ったなと思いながら車を進めていくと高速道路の看板を見つけた。あれ、いつの間に秋田に高速道路が通じていたんだ。それに乗ればいくらかでも短縮できるだろうと期待して高速の入口を探す。自分の車のカーナビにはその高速道路が表示されていなかったのでICの場所がよく分からない。道路看板の表示に従って進んでいくと、どうにかICにたどり着いた。そこから先は渋滞もなく遅延状態も無事リカバリできた。しかも無料だった。なんと素晴らしい道だ。

そんなわけでようやく矢島駅に到着。

ホームに立ち入ってみると何本かの留置線が見えたが、留置線は屋根付きの囲いで覆われていて、ホーム側から車両の様子を見ることができなかった。
駅員に声をかけて見学の可否を確認したら、見学や線路内立入はNGという回答だった。ローカル線にしてはちょっと珍しい対応である。まぁNGというのだから仕方がない。改めて時刻表をチェックするとあと20分ほどで列車が到着するようだ。じゃあそれまでの間に夕食の調達を済ませてしまおうとなった。周辺のスーパーをチェックすると近所にトップバリュがあるようなので、そこで入手して再び駅に戻ってきた。

こちらが由利高原鉄道のYR1500形。おばこ号という愛称が付いている。撮影できたのはこの1両のみとなったがまぁやむなし。
ちなみにここからほど近い羽後町という町の役場建物内にかつて当地を走っていた羽後交通の車両が保存展示されているらしい。だが、時間的に開館時間中に到着することは難しそうだったのでそちらは諦めた。
帰還:
ということで今度こそ帰宅開始。ここから東京方面へと向かう高速道路の最寄りのICは山形だそうだ。そこまでは一般道を進まなければならない。ただ道のりは至って快調で新庄の街に到着するころには、予定を30分以上短縮できた。
せっかくなので小休止を兼ねて新庄駅に立ち寄らせてもらった。入場券を購入してホームに降りようとしたときに発車ベルが聞こえて1本列車が発車していった。新庄といえば山形新幹線である。山形新幹線が走行する奥羽本線は新幹線に合わせたレール幅になっているので、JRの在来線ではここだけという、新幹線のレール幅の在来線車両というのが走っている。それが見られたらラッキーと思っていたのだがさっきの発車ベルで出発していた列車がそれであったらしい。
次の列車は暫く来ないようなので結局撮影は叶わなかった。

仕方ないので陸羽西線の列車を写してお茶を濁すことに・・・。
その後は山形道、東北道、磐越道、常磐道と乗り継ぎながら帰京。道は渋滞もなく予定よりも随分と前倒しして帰宅することができた。
(おわり)