信州ドライブ【3】(2010/09/18)

乗鞍頂上アタック:


そろそろ体も慣れてきたことだろうと思うのでぼちぼち出発。畳平からいわゆる乗鞍岳頂上となる剣が峰の山頂までおよそ1時間30分程度の道のりだそうだ。周囲には山小屋も点在しているので軽装でアタックすることにした。遭難すると、最悪の場合死にます、というのは可能性としてはゼロではないが今日は天気が悪化する予報も出ていないので恐らく大丈夫だろう。

登山用ザックにタオル、雨具、軽食を詰めたらひとつで足りたので2人で交代しながら背負っていくことに。

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ここから見通せる登山ルートは非常に歩きやすく整備された遊歩道のように見える。まずはこの遊歩道のような登山道を進んでいく。

よく見ると正面に見える山の中腹あたりを上方へと横切っていく道が見える。この道は摩利支天岳の頂上に位置する観測ドームのところまで続く車道だ。摩利支天岳は標高2,777mの高さがあるので、車道という意味では乗鞍エコー/スカイラインよりさらに高い場所を走る道ということになる。といっても施設に用事のある人以外は恐らく通行できない道だと思われるが。

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最初のうちは遊歩道風の登山道だったが、やがて先ほどの摩利支天岳へと登っていく道と合流し、しばらくその道を進む。もはや車道を歩いている状態なので登山をしているというよりは散歩でもしているような気分だ。ただ、見える景色にはハイマツや草原が広がり、山肌の一部は岩が露出しているので標高が高い場所にいる実感はある。

写真は左手の山が里見岳、右奥に見える山が恵比寿岳で、谷間に見える池は不消ヶ池(きえずがいけ)という。なんかCGで合成されたような風景である。肉眼で見るともっと奥行きのある景色ではあるのだが。

この辺りから頂上まで60分のコースになるとのこと。60分で登れるのだからかなりお手軽である。

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その先に、少し前にバスの車窓から見えた雪渓が再び見える場所があった。こうしてみると結構な傾斜になっている。

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ズームで寄るとさっきバスを降りて行ったグループらしき連中がその急斜面にへばりつきながらスキーを楽しんでいる様子が見えた。スキーの魅力というのが自分にはよく分からないのだが、見るからに雪質が悪そうに見える。表面の汚れ具合からしてパウダースノーであるはずはなく、恐らくほぼ氷のような状態になっているのではないだろうか。そんなところで滑って楽しいのだろうか・・・。転んだら痛そうだ。

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山の上に畳平の辺りから見えていた観測所が間近に見えるようになった。ドームが備えられているのでレーダー系の観測施設だろうか。この建物、地図を見てもどこが所有する施設なのか記載がない。なのでなんという施設なのか不明。この先にある肩の小屋の少し奥まったところに東大の宇宙線観測所があるので、こちらもその関連施設である可能性がある。

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道を歩いていたら少し下の草地に何か動く物陰が見えたので視線を向けると鳥がいた。一瞬ライチョウかと思ったが、ライチョウにしてはずんぐり感がない。あとで調べてみたらホシガラスという鳥のようだ。首筋の白黒のまだら模様が星を散らしたように見えることからそう名付けられたそうだ。古い呼び名はダケガラスであったそうだ。ダケとは?

肩の小屋:


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そして登山開始からのんびり進んで40分ほどで肩の小屋に到着。例のスキーヤーたちが降りて行ったバス停が肩の小屋を名乗るとおり、バス停からここまでショートカットする登山道がある。さっさと登りたければ肩の小屋バス停で下車して、そこからアタックするとさらに短時間で頂上まで登ることが可能。

軽装で出発した我々だが、カミさんが少し寒いと言い出した。寒いといっても手先がかじかむといった程度で耐えがたいものではないとのことだが、手袋くらいは持参するべきだったかもしれない。ロクな防寒具を持ってきていないので少しでも体温を上げておこうということで、小屋で食事をとることにした。ぼちぼち昼に近いが朝から大したものを食べていないので、自分もいくらかの空腹を感じていた。

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ということで山小屋でおでんを注文した。カミさんが一番温まりそうだといってチョイスしたものである。何のことはないおでんだが、なんとも沁みるうまさだった。今朝がた三本滝のレストハウスでモツ煮を食べた時も沁みたが、それに勝るとも劣らない沁み具合である。やはりこういうシチュエーションで食べるとうまさが格別だ。つゆまでしっかり飲み干して小腹も満たされた。カミさんも、体温が戻ってきた気がすると言っている。

とはいえ、このままどんどん気温が下がるような事態になったらカミさんの体調が心配だ。無理せずに進んでしんどくなる前に退散できるようにしておこう。

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肩の小屋から先はいよいよ登山道らしい登山道が現れる。正面の山は朝日岳という。山が比較的なだらかであるせいもあると思うが、登山道はその山腹を袈裟切りにして続いているのが見える。

乗鞍岳頂上へ:


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登山道にはゴツゴツとした岩が転がり、足元も礫などの砂利が主体となって足場が悪くなってきた。滑らないように、かつ石を転がさないように気を付けながら進んだ。

写真奥に見える赤い建物が東大の宇宙線観測所の建物だ。この辺りで標高は2,800mをこえ、徐々に息苦しさを感じる場面が増えてきたので、息を乱さないよう適当に足を止めながら登っていく。

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順調に進んでいくと標高が2,950mを越え、2,975mの朝日岳と目的地となる3,026mの剣が峰を結ぶ尾根に合流する。左に見える何人かの人が立つピークが朝日岳山頂。剣が峰頂上は目前に迫っている。

少し前から雲が流れてきて雲の中に入るようになってしまったので、景色はほとんど見えなくなってしまった。ちなみにこの細い尾根が馬の背のように見えることから、乗鞍の名がついたといわれている。

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尾根の向こう側にあるくぼ地の底にまた池が見えてきた。こちらは権現池という。

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尾根の鞍部だけ一旦勾配が緩むのでこの辺はサクサク進めた。ここでリュック担当をカミさんに引き継がせてもらった。リュック担当を交代したおかげで文字どおり肩の荷が下りた感じがした。もとより大したものが入っていないので大した重さでもなかったのだが、それでも肩が軽くなっただけで息苦しさから解放された。

目的地の剣が峰はもう目と鼻の先。頂上に鳥居も見えてきている。

Posted by gen_charly